2006年6月14日 (水)

第22章 踊り子

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第22章「 踊り子 」
筆者は石橋拓也。
通称マイケル。
日本人離れしたその顔つきにタンクトップ。
それはもうフレディーマーキュリーの再来である。

昨晩は初日。
マイケルも登場のA班である。
普段から礼儀正しくそして合コンの帝王でもある彼。
演技にもそれが出ている。
メリハリって言うんですか?お母さん。
ふざけるところ、締めるところ。
うまく表現している。
そういう意味で言うと、やはり、うちの新津勇樹と双璧である。
さらに、そんなベストキャスティングを
知らぬうちにやっている奴は偉いなあと。。。
誰だ、こんなすばらしいキャスティングをしたのは。。。あ、俺だ。

しかしこの小説はなんなんだ?妄想?願望?
打ち上げで問い詰めることにしよう。

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第22章「 踊り子 」

 その日健司は9時5分、東京発のスーパービュー踊り子号で伊豆に向かっている。健司の隣には高校時代の同級生、妙子がいる。妙子とは高校1年から大の親友である。もちろんお互い恋愛感情はない、なんでも話せる親友である。なんでも話せるが故に健司は妙子の心の中の悲しみが解る。妙子は高校卒業後、建設会社の営業事務をやっていた。そして2年前から鈴木課長との不倫が始まった。妙子は最初、遊びだった。昔から少し天真爛漫なところがあった。しかし…本気になってしまった、「だめだ、」別れなければ、妙子は頭ではわかっていた、しかし…心が拒んでいる。そうして別れられないまま、関係は続いていった。そして、半年前ついに相手の奥さんにばれた……そして一通の封筒が送られてきた。その中には鈴木課長が家族で仲良く写っている写真だった。5才くらいの子供が無邪気に笑っている、「この子の笑顔を曇らせちゃいけない」妙子は決心した。こうして妙子は鈴木課長と別れた。しかし妙子の心は荒んでいた、錆びきっていた。こうして健司はこの錆びた少女を旅行に誘った。そういつも辛いとき二人で行く伊豆だ。健司と妙子はよく二人で旅行に行っていた。しかし、今まで、本当になにもない、男と女という存在を越えた親友なのである。しかし、何故だろう?隣に座っている妙子が今日はいつもとちがう、「やばい…なんか今日の妙子はちがう」健司は心の中で言っていた。たまに見せる俯き加減な瞳、色気がある、健司は妙子に女を感じていた。そして、妙子が凄く大人に見えた。「どうしたんだ?今日の俺はおかしいぞ、妙子は親友だ、こいつを女としてみるなんてあるわけない、あってはならない」健司は自分に何度も言い聞かせた。踊り子号の窓からは海が見えてきた、青い海、青い空、照りつける太陽、そして、まるで別人の目映い光を放っている妙子。健司の胸は踊っていた。しかしそれを認めたくなく、悶々としていた。伊豆熱川の駅で降りていつも行くオルゴール屋に入る、妙子はそのオルゴール屋が大好きだった、いつもかならずそこでオルゴールを買う。オルゴールを見つめる妙子、「いい、すっごくいい」健司は思った。そして、レンタカーを借りて、海辺をドライブ、いつもいやなことでもギャグを交えて妙子を励ましている、しかし、今日は何を話してよいのか解らない。そんな中途半端な時間が過ぎていく。日も暮れて、いつもの旅館に入った。風呂に入り、露天風呂に浸かった、何故か健司の胸は高鳴っている、そして良からぬ妄想が頭を駆け巡っている、「いかん、いかん(汗)」健司は動揺していた。心落ち着かないまま、部屋に戻った。妙子はまだ戻っていない、健司は落ち着かず煙草を吸っている、妙子が帰ってきた。浴衣姿、ズッキューン、「やばい(汗)」部屋には食事が運ばれ、二人向かい合わせで食事をする、いつもと変わらぬ海の幸が盛られている、いつも二人で、この海の幸を堪能する、……… しかし、今日は食事の味も解らない。海から静かに波の音が聞こえる。食事を済ませ、健司は、近くのコンビニに酒とつまみを買いに買いに行き、帰って来ると布団が敷かれていた。2人は、飲みはじめ、いつもの2人に戻り、くだらない事や、楽しい思い出を話していた、その時だった…ふと妙子が泣き出した…、健司は何を語りかければいいのか解らない。健司は、おもむろに妙子を抱きしめた、妙子の瞳はまだ潤んでいる。「やりたい」健司は激しい衝動に犯された、「もうだめだ…」健司はその夜……猿になった。朝、健司が目を覚ますと、妙子はまだ眠っていた、その寝顔を見ているとなんだかとても愛おしく思え、そして安らいだ。健司は親友を失ったのかもしれない、しかしそれ以上に得たものは大きかったのである。健司は部屋のカーテンを開けた。そこには、真っ青な海が暖かく二人を包み笑っているようだった。おしまい

( 文・写真 : 石橋拓也 )

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2006年6月12日 (月)

第21章 ブラジャー

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第21章「 ブラジャー 」
筆者はミラクル竹馬こと竹馬靖具。
竹馬と書いてチクマと読む。

今回のオーディションで採用した。
採用時の演技面接では
いわゆる「気持ち」の作り方が印象的で
錆びた少女」の中の登場人物、ミカミにぴったりだと思って採用した。

しかしいざ稽古を始めてみると
思うように演じてくれない。
時間も無いので・・・これは・・・・・と思ったこともある。

ぼくんちに何回かとめて特訓した。
そのあと、めきめきと上達。
いまや、僕が書いたシーンを想像以上のものにしてしまった。
まぁ、ときどき暴走してわけわからないんだけど。

男笑顔が癒し系。
タイトルは「ブラジャー」

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第21章「 ブラジャー 」

僕は一目惚れをしてしまった

いつも通る地下鉄の階段で
いつも同じ時間にすれ違う彼女

それ以外は何も知らない

毎朝彼女を見てから会社のデスクに向かう

椅子に座って30分は彼女のことを考えている

彼氏はいるのかな・・・
どこに住んでるんだろ・・
歳はいくつかな・・

もうそんなことをしながら、何ヶ月も過ぎていった
その間、僕は彼女ができなかった

合コンには誘われていったが、彼女を超える人に
は合えなかった

人間妥協も必要なのかな・・・って思うこともある
でも彼女に気持ちを伝えたい そして彼女と付き合いたい

もう何かするしかないと僕は思った。
ブラジャーショップでアルバイトをしている姉に相談
をしたが、そんなん知らんよ、と話にならなかった

僕は考えた。
彼女に話しかけて食事でも誘おうか
いや、それはただの軽いナンパに思われる。
自然な出会いかたをしたい
わざと階段で彼女とぶつかり、そこから・・・
いや、これもだめだ。

あ~もういい
とにかく「好きだ、」という気持ちを伝えよう

僕はいつもの地下鉄の階段で彼女を待った
、がいつになってもこない
次の日も、そのまた次の日も

それからずっと彼女に合うことはなかった
僕は自分の思いも伝えられなかった・・・

今僕は好きな人がいる
そして昨日、阿佐ヶ谷にある錆びた少女の銅像の前で
彼女に告白をした

そして彼女からいま返事の電話がかかっ てきた
「あっ・・・昨日はありがと。すごくうれしかった。
でも・・・ いま好きな人がいて・・・ごめんなさい」

振られてしまった。
でも、なんだか清々しい気分だ。
もちろん振られたのは悲しいけど

僕は後悔はしていない。好きな人に「好き」って気持ち
を伝えることができたのだから。

( 文・写真 : 竹馬靖具 )

Chikuma

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第20章 重量挙げ

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第20章「 重量挙げ 」
筆者は青木奈々。

無力な赤ん坊が可愛らしいのは
見る者の保護欲をかきたて身を守るためらしいが
同じような原理で、青木ナナはいつも眠たそうである。

青木ナナとは
昨年の春にやった
第1回4人の現役映画監督による実践的ワークショップ
というあからさまなタイトルのワークショップで知り合った。

講師である熊切和嘉監督のときに質問に来て
流れで、木村俊樹師匠と熊切和嘉監督とぼく、4人で飲んだ。
いつしか終電が無くなり帰るか・・・と思いきや
熊切さんがもう一軒いきましょうとごねる。
じゃ、行こうと足を踏み出し、ふと背後を見ると
青木ナナがなぜかこっちをむいたまま後ずさりしている。
「・・・さ、さようなら」
小さい声でささやくとそのまま闇の中に走って消えた青木ナナ。
身の危険を感じたのだろうか。

しかしそれ以来青木ナナである。
アブレボ、青春四谷怪談、デスノート、そして錆びた少女。
知り合ってもう一年が過ぎた。

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第20章「 重量挙げ 」


やればやるだけ成果がでる。
確実に体は変わっていく。

途中であきらめたらそれでおしまい。
途中でやめた所でせめる人も特にいない。

ただ、自分が満たされるかどうか。

ただ、

いってみれば自己満足の世界。

自分が納得いくまでやってみよう(^-^)

大会に出たとき、前の自分の記録を越えたときの喜び、
これは自分の最高の瞬間ランキングの上位に位置した。

僕の錆びた少女は僕の頑張る姿をみて少女になる。
そしてその時の笑顔をみた僕は、また、頑張れる。

明日からまた変わらぬ毎日。
学校に数時間の部活
単調な生活
気がくるいそう。

でも。

精一杯生きられるのは
僕には目標があるから。
僕には生きがいがあるから。


( 文・写真 : 青木ナナ )

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2006年6月11日 (日)

第19章 深夜番組

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第19章「 深夜番組 」
筆者は月蝕歌劇団の大島朋恵。

小さく可愛らしくそして妖しい。
彼女も松崎裕と同じく、石川均監督の芝居ではじめてみた。
これまた、すげーうまいなあと関心。
なによりもかもし出す雰囲気がほかの人には真似できない。
今回公演「錆びた少女」では、
彼女の可愛かったり妖しかったり
そういう魅力をいろいろ見せられる役を書けたんじゃないかと思う。
ダブルキャストの安川祐香とともに個性派演技が輝いている。

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第19章「 深夜番組 」

レムが蝋燭を倒した。
レムのために買った蝋燭を。
倒れた拍子に火は消えたけれど、きっと蝋がこぼれている。
あたしは明日、それをみて苛々するに違いない。

最後の蝋燭が倒れたので部屋はテレビの明かりだけになってしまった。
レムは蝋燭が倒れた事に対して何かぶつぶつ言っている。
気に入らないのだ。自分で倒したくせに。
レムはクスリを飲んで、それから10分おきに一本ずつ蝋燭を消していくのが好きだ。
蝋燭は9本。
いつも9本目を消す前に完全にラリってしまう。
今日は全部自分で消せる筈だったんだよ。
そういってレムは泣きだした。

だってあたしはさあ、いつだって真剣なのよ。なのにみんなあたしのことを邪魔するの。

そんな、どうしようもなく面白みに欠けることを言いながらレムは泣いている。
泣きながらあたしに絡み付いて来るので、背中をなでてやる。
煙草の先に溜まった灰が、シーツの上に落ちてしまった。

深夜のテレビはドラマを流している。
錆びた少女
あたしは密かに主役の女の顔がレムに似てると思っている。

ついにレムはあたしの上に馬乗りになっている。

ねえあたしのことなんてどうでも良いと思っているんでしょ。

またつまらないことを言って、枕元に置いてあった残りのクスリをがつがつと飲み込み始めた。
いつものことだ。
押しのけようとしてもクスリのせいで怠い体が言う事をきかない。
なんでレムは動けるんだろうといつも思う。

レムがあたしの首を絞める。
じわじわと。
殺したいなら一気に殺せば良いのに。
殺したい訳じゃないのだ。ただ、手に入れたいのだ。
そう、他人を手に入れるには、たぶん、殺すしかないのかもしれない。
でも、殺したらもう会えない。
あたしはもうレムの背中を撫でることはないし、レムのために蝋燭に火を灯す事もない。
完全に飛んでしまったレムにもそんな事は分かっている。だからじわじわと締め上げる。
迷っているのだ。
あたしの苦しみは無視で。

いつものことだ。
いつもレムは、そう。
ねえレム、あたしのことなんてどうだっていいと思ってるのは、あなたのほうだわ。
あなたの背中を撫でてくれさえすれば、あなたのために蝋燭に火を灯しさえすれば、それはあたしでな
くいてもいいんでしょ。

レムはじわじわあたしの首を締め上げていく。
目が完全にイッてる。
唇から垂れた涎が、絶えずあたしの胸に落ちて来る。

レム、台無しだわ、あなたのきれいな顔。

レムに似た女がテレビの中から笑っている。

ああ、レム、あなた、とっても綺麗。
ねえレム、怖いのよ。例えあたしが今死んじゃっても、あなたは少し悲しんで、それから別の人と同じ
事するのよ。
レム。レム。あなたは綺麗だからいろんなひとに愛されるんでしょうね。
レム、あたしを見て笑ってよ。
あたしをみてよ。あたしをみてよ。
あたし、死ぬから、あなたがあたしを手に入れたいんだったらあたしあなたに殺されたっていいから、

だからレム、あたしが死んだらあなたも死んでよ。

テレビの中のレムは、ずっと笑っている。
あたしにではなくて、レムを見てるであろう全ての人に向かって。

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レムは泣きながら眠ってしまった。
テレビは放送を終え、ノイズを発している。
明日の仕事には、スタンドカラーのブラウスか、スカーフを巻いていかなくてはと思う。
そして仕事帰りには、
残り少なくなった2本目の蝋燭を、買いにいくのだ。


( 文・写真 : 大島朋恵 )

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第18章 朝立ち

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第18章「 朝立ち 」
筆者は松崎裕。

ちなみにblog更新が遅れているのは
ご想像の通り、芝居の仕込みがてんてこ舞いになっているからである。
これからラストスパート。
順次blogも更新していくのでお付き合いよろしくです。

松崎裕。
まっちゃん。
僕は彼が昨年末に石川均監督の作演出公演「青春四谷怪談」に出ているのを見た。
映画「逆境ナイン」にも出ていたらしいのだがこれについてはあまり記憶していない。
しかし石川さんの芝居でのインパクトが強くて、ぜひ今回芝居に出てほしいと頼み出演してもらうことになった。
いま一緒に舞台を作っている。
やればやるほど味の出る役者。
組んでいて間違いなかった。
そう思っている。
今後映画演劇で注目の役者である。

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第18章 朝立ち

今日は、「朝立ちの回避」について授業を進めていきたいと思います。

まず、朝立ちとはなんなのか。
そうです。男性の朝に起こる整理現象の事です。

ベットから置き上がると、自然と下半身が暴君になってる、そんな感じでしょうか。

通常の朝立ちは、目覚めると勝手にナニがナニになってるってのが常なんですが、これがまたやっかいな事に、予想だにしない時にも襲ってきちゃうのです。

授業中の居眠りでなんてのはまだ原理は通常と一緒で、なんと通学途中、試験中、はたまた男どうしで普通に遊んでたとしても…。

などなどあらゆる場所に、暴君は潜んでいるのです。

そこで進化せざるをえなかったのが隠し方の方法である。
よりスムーズな隠し方。
それを男達は色々編み出していきました。

例えば、一番一般的なのは「くの字方」。

まぁ読んで字の如く、体をくの字にして朝立ちを隠す方法だ。
いわゆる、なるべく刺激をあたえずに暴君が過ぎ去るのを待つ、
という考え方が主流だった。

ただし、これには大きな弱点があったのです。

動けない…。
もしも移動中に暴君が襲ってきた場合、
対処しきれないという弱点がある。
いきなり体を折りたたんだら
あまりにも不自然だし、
むしろ余計に回りの注意を集めてしまうハメになってしまうのだ。

そこで新たに開発されたのが「インザポケット」である。

両手をポケットに突っ込み、ポケットの内側からナニをキャッチする。
そして手を入れたポケットの膨らみと合体させて、いかにもこれは手を入れたからつられてズボンが膨らんじゃったんですよ的な事を演出する方法である。

こうする事によって男達は、朝立ちをしながらも動く事を手に入れたのだ。

しかしこれは単なるまやかし。それはただ暴君を好きにさせているだけで、なんの解決にも繋がらない事を男達はしっていた。

そこでさらに時を経て、次に開発されたのが「インザポケットtoムーブ」だった。

これは、一種の複合技といってもいい。
今の時代における最新の方法なのではないだろうか。

ポケットに手を入れてナニをつかむまでは一緒なのだが、そこから暴君を鎮静させるかのごとく、強制移動させるのである。

分かりやすく説明をすると、ズボンの内側には必ずどこかに奴のウィークポイントが存在するので、ポケットに入れた手で、そこに暴君を追い込やり力を奪ってゆくという方法である。

なるべく刺激をあたえずにと、考えられていた時代からすると、これは目覚ましい進歩である。

しかし、これには注意しなければいけない点が二点ある。

まずはナニの移動のさせ方で、必ず自然に行う事。
それを怠るともうそれは、もはや変態の領域に達っしてしまうからである。
そしてもう一つは暴君の居場所。
いくらそこが今日のベストポジションであったとしても、それがかなり目立つ場所であっては意味がない。 暴君はおとなしくなるが、その前にバレてしまう。

なぜに追いやると暴君がさざ波の様に消えてゆくのかという、謎は、未だ解明されておらず研究の余地を残した状態ではあるが、現段階では「インザポケットtoムーブ」が一番有効的な方法ではないかと、私は確信している。

これからも日々、朝立ちの回避方法についての開発が、次々と行われていく事であろう。 私自身もそれに、力を惜しまないつもりでいる。

もしまた、新たな発展があった時には、またここでお会いしましょう。
ではでは今日の授業はこの辺で終りたいと思います。
お疲れ様でした。




教室には一人、錆びた少女が話を聞いていましたとさ。チャンチャン。

( 文・写真 : 松崎裕 )

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2006年6月 7日 (水)

第17章 アイドル

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第17章「 アイドル 」
筆者は池亀みひろ。

19歳、乙女。
彼女が高校生のときに会った。
第4回公演「わたしは真悟」のキャストを探しているときである。
渋谷で会い、喫茶店で、漫画のことやらなにやらを話しこんだ。
物怖じしない感じと豊富な知識。
かなり対等に話せたのが心地よかった。

僕マツガエの一番、年のはなれた親友である。

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第17章  「 アイドル 」

錆びた少女

笑う、笑って、笑って、また笑う。

でも心は?

笑顔をつくるたび、

私の心はまるで錆びたように動かなくなる。

錆びた少女

今の私に人を惹きつけられるほどの魅力があるのだろうか。

たくさんの人に縛られて、

たくさんのことに縛られて、

自分を失ってしまいそうな私に。

でも私にはやりたいことがある。

夢を追いかける力は失ってない。

こんな私を心から怒ってくれる人がいる。

支えてくれる人がいる。

だからまだ、頑張れる。


まだ私は、舞台に立ちたい。

( 文・写真 : 池亀みひろ )

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2006年5月31日 (水)

第16章 シークレットブーツ

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第16章「 シークレットブーツ 」
筆者は坂井里会。

今回初めて一緒に舞台を作ることになった仲間のひとり。

小さくかわいらしい彼女は毒露で全身を覆う。
ハードロッカーでダークサイドでデストロイ。
悪の三拍子そろった彼女だが
唯一の弱点はかわいらしいということである。
しかし小さいものにはどうしてこうもパワーが詰まっているのか。
舞台で彼女のパワーに触れてほしい。

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第16章  「 シークレットブーツ 」


「もう大丈夫だね。」
そう言い残し、彼女は消えた。

半年前のあの日………………………

錆びた少女」の銅像の前で、私は彼女と出会った。

彼女は、私がいつもシークレットブーツを履いている事を何故か知っていた。

そう、私の身長は140cmしかない。

せめて少しでも背を高く見せようと、シークレットブーツをかかさず履いていた。

「其れが何だ?」
と言われれば、其れまでだが、
私がシークレットブーツを履いている事を、他人に知られるのが嫌だった。

背が小さいと云うだけで、酷い苛めにも遭った。

私には友達と呼べる奴も居なかった。

私は常に孤独だった。

そして沢山の秘密を作った。

………秘密、秘密、秘密、……………

自分しか知らない秘密……………

秘密を持っていると云う事が、何故か快感だった。
一人で優越感に浸っていた。


彼女と出会ったのは、小雨が降る夕暮れ時だった。

私は公園のベンチに座り、
噴水の横に在る「太陽の少女」の銅像を眺めていた。
少女の銅像は、一年中雨曝しのせいか、
すっかり錆びついていて、「太陽の少女」ではなく、「錆びた少女」に為っていた。

「どうしてシークレットブーツを履いているの?」
聞き覚えのない声が、背後から聞こえた。
突然の事に、私は驚き、恐る恐る後ろを向いた。
其処には、一人の女の子が立っていた。

彼女は私をじっと見つめていた。
一瞬笑みを浮かべた彼女は、私の横に座り、
戸惑う私の事などお構い無しに、話し始めた。

「あなたがシークレットブーツを履いている本当の理由は、背が低いからじゃないでしょ?
本当の自分を隠す為に履いているんでしょ?有りの儘の自分を見せるのが恐いんだね。」

私は、本当の事を言われて、戸惑った。

「あんた誰?」
私は彼女に言った。

「…………。」

私は彼女をじっと見つめた。彼女も私をじっと見つめた。

…………其れから暫く、彼女と無言で見つめ合った……………

気付いた時には、彼女に自分の秘密を全て話していた…………。

彼女は黙って聞いてくれた。

そして私は気付いた。

「誰かに聞いてほしくて秘密を作っていたんだ」
と云う事に。

辺りが月明かりで照らされた頃、彼女は再び口を開いた。

「また明日、ここで待ってるね」

そう言うと、彼女は去った。

其れから毎日、私は彼女に会いに行った。
彼女が何処の誰なのか、何者なのか、そんな事はどうでも良かった。

私は、話し相手が出来た事が嬉しかった。
彼女はいつも黙って私の話しを聞いてくれた。

いつも私が話してばかりだったが、それでも楽しかった。
くだらない話しも沢山した。

産まれて初めての友達だった。

次の日、いつもの様に彼女に会いに行くと、彼女は会うなり私に言った。

「………今日はお別れを言いに来たの。」

「………え?…………何で?…………」
私は驚き、そう言った。

「もう私は必要ないね。是れからは、私が居なくても、大丈夫だよ。
自信を持って。」

彼女はその言葉を残して、突然消えた。

私はそれでも毎日彼女に会いに行った。

でも、彼女は二度と現れなかった。

………其れから半年………………

私には信頼できる友達が出来た。

彼女と出会った事で、自信がついたんだと思う。

勿論、秘密を作る事もなくなった。
毎日履いていたシークレットブーツも履いていない。
………………………

錆びた少女」の銅像を見る度に彼女を思い出す。

一体彼女は何者だったんだろう?
何故私の前に現れたんだろう?

もしかしたら彼女は、私の分身だったのかもしれない…………。
  でも、真実は解らない。

錆びた少女」に向かって私は言った………。

「ありがとう………」

( 文・写真 : 坂井里会 )

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2006年5月29日 (月)

第15章 煮物

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第15章「 煮物 」
筆者は中村マリ。
通称まりりん。
萌え系。
萌え系なのにお母さんの香りもする。
だから煮物。
そうなのかどうなのか。
いろんなことをマメマメしく手伝ってくれる。
目指せ萌え系奥様。

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第15章  「 煮 物 」

ネェ、モット食ベタイ。
私はもう食べられないわ。

ドウシテ?
だって、あんなに食べたのよ。

甘イモノガ食ベタイ。
私はもうお腹いっぱいよ。

タベタイヨ~。
おかしいんじゃないの?

ダッテ・・・サッキノ煮物、濃カッタンダモノ。
そう?私は美味しかったわよ。

トニカク、食ベタイノッ。
うるさいっ!!

・・・・・・。

ナニヨ~、ソンナ怒鳴ラナクッテモ・・・・。
・・・っ、ごめん。だって・・・・

ホントハアナタモ食ベタイクセニッ。
そんなことない・・・ほんとに、もう、いらないんだもの。

フン、ガマンシチャッテ。
我慢なんかしてないっ。

ホラ、アナタノ手ハ、フォークヲ握ッテル。
違う、これはあなたが握らせたのよっ。

フフン、イイワヨ。
何よ?

ソウヤッテ、ワタシノセイニシトケバ。
違うっーーーー、次はゆっくり「錆びた少女」を見ようと思ってたんだもの。

センシュウハ見テナイジャン。
忙しくって忘れてたのよっ!

タベテタクセニ
えっ?

ムシャムシャ顔ジュウベタベタニシテガッツイテタジャン。
いつ?

ククッ・・・・
・・・アハハハハハハハハハハッ、

イツモヨ。
誰が?

アナタガ。
嘘よっ!!!!

モウイイジャン。

食ベテモイイノヨ。ダッテ、アナタハオ腹ガ空イテルンダモノ。
ホラ、ホラ。
いやっ、私は食べたくないの。

『  食ベルノ ハ 悪イ   コト ジャ   ナイ   ノ   ヨ』

止まらない。誰か止めて。お願い、もうこれ以上食べたく無いの。
私は私ハ、ワタシハ、
もっと、もっと、もっともッともッともットもットもットモットモットモットモットモットモット・・・・。


( 文・写真 : 中村マリ )

Photo

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2006年5月28日 (日)

第14章 つんく

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第14章「 つんく 」
筆者は安川祐香

昨年やった番外公演
「アブレボ、僕たちの純愛革命」
で知り合った子供である。19歳。
彼女の天才は暴れる川である。
はじめて演技を見たときには
素のアキバさと真逆の妖艶に少なからぬ衝撃を受けた。
しかし問題も山積する。
彼女の天才を認め放置する、これでは折角の川も枯れる時が来る。
日照り続きの真夏にも並々と水をたたえる大河になれるかどうか。
僕らの責任は重大である。
そういう意味で「つんく」なのか?
自分でもなぜお題を「つんく」にしたのかよく分からない。
そして小説。
「特別で一般的」
お題がふざけたアレなのに
そこに到達しているのはやはり彼女の天才がささやくからだろう。
ちょっと褒めすぎか。深夜だから仕方ない。

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第14章  「 つ ん く 」

つんくつんく

つくしんぼう(*´艸`)

つんくは特別?

つくしは一般的?

つんくつんく

つくしんぼう

一緒だね

うん!

一緒一緒♪

つくしだって一年を通して一生懸命がんばってる

生きようと

がんばっている

つくしって有名なのだよ

だって「つくし」と言ったら皆何か分かるでしょう?

だからつんくも一般的!

だってつくしと同じくらい

「つんく」って言ったら皆分かるもの

つんくさんも

一生懸命がんばったんだね(^ワ^)

誰でも知ってるから特別

誰でも知ってるから一般的

だから特別!

だから凄い!

すごいぜつんく(>ω<)ノ

すごいぜつくし(^ワ^)

特別だから一般的で

一般的だから特別なんだ(>ω<)ノ

そんなつんくのように

そんなつくしのように

今回の錆びた少女

一生懸命ガンバロウ(^ワ^)

特別で一般的になるように!(>∀<)ノ

思った少女であった(=゜ω゜)ノ

ちゃんちゃん(>ω<)ノ


( 文・写真 : 安川祐香 )

Tsunku

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2006年5月26日 (金)

第13章 くちづけ

このblogは序章を含む24章からなる小説である。 
アロッタ主宰のマツガエがお題を出し
錆びた少女」出演者がこれに答える。
無謀な試みblog小説、さてどんなことになるか。

第13章「 くちづけ 」
筆者はm.m.マダム
彼女は主演の広澤葵と同様、
第3回公演「ベジタリアンサマー」から参加してくれている。
しかし実は第2回公演「ダンスダンスベイビーダンス」では
衣装・美術として参加してもらっている。
打ち上げの2次会でカラオケに行ったのだが
あまりに面白いキャラだったので
ぜひ女優でと第3回公演に出演してもらった。

彼女のキャラと存在感は
確実に日本芸能界に足跡・・・あるいは汚点を残すことになるだろう。
実に期待の女優なのである。

先ごろ撮影を終えた吉田恵輔監督「机のなかみ」では
エキセントリック女子高生を演じ、現場で爆笑されていたようである。

早く彼女が徹子の部屋に出ているところを見てみたい。


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第13章  「 くちづけ 」

私は生きた。

確かに欲情していた生々しい私が存在していた。

たとえ愛がここにはないって判っていても

ここに愛があることを信じたくて。

自分だけの、愛。

そんなものはないのは知っている。

みっともないかもしれないけど、

自分が欲しいと、食べたいと思ったものがそこにはあって。

その柔らかそうで温かそうで少し湿り気のある

薄い唇に触れたかった。

理性とかはどうでもよくなる。

モノと扱われようとただ私は食べたいから。

私が食べたいものがあるから食べる。

その本能に従う、という後付け。

まるで初潮を迎えたあの日のように

胸の奥のほうが疼いて

得体の知れない何かが静かに蠢く。

喉につっかえていた何かが湧き上がる。

唾液が溜まっているのを感じるのに時間がかかった。

孤独の奥に埋もれていた開かずの錆びた少女なる部分が

もう繋がることがないと思い込んでいた何かと

突然絡み合って私の中に再び少女の時を刻みだした、

歯車が音を立てるような、大きな振動を伴い。

欲情は果てる事を知らない。

速度は次第に増してゆく。

どこに向かっているのかわからない。

いったことないとこ。

けどいってみたいとこ。

死んでもいいと思った、命が尽き果てても今なら悔いはないと。

それは次第に混ざりあい、溶けてゆくような、

もう何千年もこうであったかのような錯覚。

そんな記録には残らない、

本当か嘘かわからない。

もしかしたら夢だったのかもしれない。

色褪せても色の褪せない

私の中にもそんなものが生きた証として残っていた。

遠い遠い

淡い淡い

過去の記憶。

( 文・写真 : m.m.マダム )

Alotf

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