2010/07/28

すごいワークショップが帰ってきた。

4年前にやって好評だったワークショップをまたやることになりました。
制作会社ステアウェイとアロッタの共催です。
非常に面白いワークショップですのでぜひご参加ください。
演出家や監督志望者も参加してもいいかもしれない。
非常にためになるワークショップです。
以下、宣伝。

------

多忙なヒットメーカーたちが オーディション形式で演技指導を行った、まさに夢のようなワークショップが帰ってきます。
http://www.stairway.jp/ws4/

本ワークショップの特徴は

(1)講師陣が、現役の有名監督ばかりであるということ

(2)短期集中、日替わりで4人の監督に出会えるということ

(3)次回作への出演を意識した実践的なものであるということ

です。

ワークショップの4日間は、
毎日、日替わりで4つの映画のオーディションを受けているようなもの。
エチュード、本読み、台本を基にしたショートドラマ作りなど
それぞれの監督が、それぞれの方法で役者の力を見ます。

映画俳優を目指すならこのチャンスを逃がす手はありません。
定員になり次第締め切らせていただきますので、ご応募お急ぎください!!


第4回ワークショップ講師陣

●第一日目:熊澤尚人 監督
 9月25日から、多部美華子、三浦春馬主演の最新作「君に届け」が公開。 市原隼人、上野樹里主演「虹の女神」や、林遣都主演「DIVE!!」、V6の岡田准一主演「おとなり」など、いまの世代の青春を描ける映画監督として注目を浴びている。当然のように近作を沢山抱えており、今回もオーディションとしてWSにのぞむ。

●第二日目:八木 毅 監督
 円谷プロダクションで、ウルトラマンシリーズのプロデューサー、監督として活躍。 V6の長野博主演「大決戦!超ウルトラ8兄弟」を監督。 その後、円谷プロダクションを退職しフリー。TVシリーズ「ULTRASEVEN X」などを総監督したあと現在次回作準備中。

●第三日目:金子修介 監督
 「デスノート」「デスノートthe Last name」の大ヒットが記憶に新しい。 コンスタントに映画を作り続けており、そのどれもがヒットするという稀有な監督。 現在、成宮寛貴、内田有紀主演「ばかもの」の公開が待たれている。また、本年10月には、現代の闇を描く新作映画の撮影に入る予定。

●第四日目:荒戸源次郎 監督
 最新監督作品、生田斗真主演「人間失格」の大ヒットは記憶に新しい。 また「赤目四十八瀧心中未遂」など、役者から本物の演技を引き出す手腕には定評がある。鈴木清順や阪本順治作品をプロデュースするなど、監督と言う枠におさまらない活動をしている。本格時代劇など今後撮影に入る数作品を抱える。


■ワークショップの特徴1

「日替わりで4人もの監督に指導を受けられる」

世の中に、俳優向けのワークショップやスクールなるものは沢山あります。

しかし、多くが、無名の映画監督によるものであったり
また、一年以上の長い受講期間を経なければならなかったり
あるいは、講師が一人しかいなかったり…などなどです。

本ワークショップは4日間と言う期間限定で
いずれも名のある監督たちに直接見てもらえるというのが特徴です。

映画監督が4人もそろえば、それぞれの哲学・見方は違って当然。
その中にはきっと自分にあった考え方をもたれている監督が見つかるはず。

長期間のワークショップは、もし担当講師が気の合わない監督だったら最悪です。
短期集中、沢山の監督に出会える本ワークショップは 自分に合った監督に出会え
る確率がぐんと高いはず。

もしかすると生涯の師と呼べる監督に出会えるかもしれません。

たった4日間、4人ものヒットメーカーに知り合う事が出来る。

これお徳です。

■ワークショップの特徴2

「映画俳優になるための実践的なものであるということ」

たとえ監督たちと知り合えても 映画俳優として使ってもらえなければ意味がありません。

本ワークショップの講師たちは 現役のヒットメーカーばかり。
次から次へと作品を抱えています。

今回の監督がたも近作を抱えており
これまでの枠にハマらない出演者、新しい才能との出会いを求めています。

おのずと、監督がたも、役者を育てる…というよりも
使えるか/使えないか、というシビアな目でみることになります。

誰が選ばれ誰が落ちるのか。
これを見ることが出来るのも 本ワークショップのメリットです。

オーディションに受かるにはどうすればいいのか?
何故この人は落ちるのか?
監督はなにを求めているのか?
キャスティングされるにはどうしたらいいのか?

その実際をうかがうことが出来る。

これほど実践的なワークショップはないんじゃないでしょうか。

■ワークショップ概要
・日程  2010 年8 月26 日( 木) ~ 8 月29 日( 日) 計4日間
・クラス 午後クラス 13:00-16:00
     夜間クラス 17:30-20:30
・費用  30,000 円(税込)
・募集対象
 映画俳優となるチャンスをつかみたいと真剣に思っている男女。
 年齢・経験・事務所への所属・無所属は問いません。
・募集人数 午後、夜間、各クラス40 名
・募集期間 8 月20 日まで。(定員に達し次第募集を打ち切ります。)
・会場   東京都杉並区阿佐ヶ谷某所(参加者に直接通知します)


■申込方法
FAX、メールいずれかの方法で、申込みください。

(FAXの場合)以下のHPから応募用紙を手に入れ
FAX03-3393-2992までFAXください。
http://www.stairway.jp/ws4/index.html

(メールの場合)
メールタイトルを「WS参加希望」として
次の内容を本分にお書きの上、
本人と分かる写真を全身・バストアップ各一枚を添付し
ステアウェイWS 事務局 ws@stairway.jpまでメールください。

(1)お名前(ふりがな)(ありましたら芸名(ふりがな)も)
(2)生年月日
(3)性別、身長、体重、スリーサイズ、靴のサイズ
(4)ご住所・連絡先電話番号(携帯・家電話共に)・メールアドレス
(5)最終学歴
(6)所属事務所・劇団名(ある場合のみ)
(7)特技・資格
(8)芸歴
(9)参加希望クラス(午後クラスか夜間クラスどちらを希望するか)

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2008/02/11

ワークショップ終わりました~~

具合悪いっス。

だれか看病に来てください。

風邪引いてしまいました。

というかWS参加者にうつした可能性大。

うつしてたらごめんね。

 

ということで

昨日はワークショップ最終日。

スタートは講師である僕の

「昨日まで偉そうに言ってたことは全部嘘でしたごめんなさい。

なので、今日は僕の言ったことも忘れて好きに演技してください」

というイイカゲンかつ素敵な(自分で言うな)挨拶でスタート。

 

おとといは(つまり最終日の一日前)

みんなの芝居が悩みきっていたので

ああ、これは一日二日じゃ闇から抜けきらんな

なので最終日にも悩んだ演技のオンパレードで終わるな

やっぱ5日間のワークショップじゃ時間が足りんのよね・・・

・・・というように思ってましたが

あにはからんや

衝撃的に素敵な芝居からスタート。

全7組みごとに

前日の演技がウソのように払拭されていました(まあ全員じゃないけど)

 

正直、つまらない演技は見ていてしんどいです。

なので、前日はしんどかった。

けど最終日は見ているほうも面白かった。

みんなの発表する演技を見ながら自分が前傾姿勢になるのがわかった。

 

でも一日で芝居が変わるなんて奇跡だよね。

すごいなあ。

ちょっと感動しちゃったもの。

 

そのあとは打ち上げ。

僕は風邪を引いていたので1次会で退散するはずだったが

気付けば朝までいた。

おかげで今寝込んでいるが。

 

なにはともあれ

しんどくてつらくて、でも素敵な5日間だった。

またどこかで会いましょう。

ではおやすみなさい。

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2008/02/10

今日で世界は終わる。

いや、疲労困憊である。

困憊と書いて「こんぱい」と読む。

「困って疲れ果てること」をコンパイと言う。

疲労して、そのうえに、疲労したことにさえ困ってさらに疲れ果てる・・・

ま、とんでもなく疲れてるってことですよ、疲労困憊ってことは。

以上、安川向け日本語講座でした・・・。

 

そんなわけで、疲労困憊。

疲れ果ててるわけですけども

ワークショップも今日で最終日。

さてみんな今日はどんな芝居を疲労してくれるでしょうか?

あ、変換で、「披露」が「疲労」になるぐらい疲労している。。。。

 

昨日は・・・

ただひたすら見ました。

座ってるだけ、3時間半。

大して疲れないはず・・・

蜷川さんの芝居だって

そんぐらいの時間は集中して芝居を見ているし・・・

でも・・・

この疲労は観劇したときのものじゃない。

やっぱり、なんか違うんでしょうね。

違う筋肉とか視線とか神経を使っている・・・

まあ、疲れてる、疲れてる言ってても仕方ないんで。

 

しかし、演技って難しいね。

考えると死んじゃうんだよね。

初日、二日目で生き生きしていたのが

今週、僕の演出が入って

みんなが悩み始めている。

それが演技に出ちゃってる。

みんなが真面目に僕の言うことを聞こうと思っている。

肉体に言うことを聞かせようと思っている。

だから肉体の反乱が起こっている。

頭脳と肉体の乖離が起こっている。

今、

「もっと肉体に素直になるんだよ!」と言っても

それを実行すること

つまり言葉による命令「もっと肉体に素直になるんだよ!」を実行することが既に「頭脳的」なわけで、「肉体的」にしようと思うことが、よけいに「頭脳的」な作業で、さらに肉体と対立する姿勢を強めてしまう。

だから、よけいにギクシャクした演技をしはじめる。

表情をコントロールしようと思うから

頬がピクピク痙攣なんかしてしまう。

あごがあがったり

信じられないぐらい手を振ったり

怒ろうと思ってどなったり

心も動いていないのにキスしたり殴ったり

普段、生きているときには決してしない行動をしはじめてしまう。

すべては「演技しよう」

「正しく演技しよう」という意識から来る。

考えすぎない・・・

考えて考えて考えすぎない。

徹底的に考えて

あとは忘れる。

脚本のことも演出のことも忘れる。

稽古場であることも忘れる。

皆が見ていることも忘れる。

雪が降る。

稽古場なのに雪が降る。

いつのまにか日本アルプスの雪深い山奥。

孤独な別荘。

暖かい暖炉。

紛いも無く、そこは現実だ。

本当は裏切っているのにつくろってしまったり。

つくろった自分に傷つけられたり。

相手に見透かされている。

自分のおろかさを隠すように逆切れしてみせる。

自分が自分のおろかさに気付かないように激しく。

愛して欲しい人が自分のほうを向いてくれない。

こんなに尽くしているのに向いてくれない。

どうして?じれる。

みっともない。

みっともないは隠したい。

隠したいけど隠し切れなくなってくる。

恥ずかしいことを口走ってしまう。

その自分に恥じ入る。

いるはずの無い人が目の前に現れる。

立てるはずの無い人が立ち上がる。

動揺する。言葉が出ない。声が裏返る。

観客が笑ったとしてもそれは聞こえない。

ひとつの「衝動」になる。

もやもやを吹っ切って「衝動」になる。

今日はそれがみたい。

だって今日で世界は終わるんだから。

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2008/02/09

ワークショップ後半戦はこれから大詰め!

爆睡した。

色々仕事したかったが何も出来なかった。

スピンオフ松田も見逃してしまった(草太くんごめんなさい)

というのも

昨日のワークショップは激疲れた。

もちろん

僕が演技するわけではないが・・・

昨日は普通に全チームに演出をつけたので・・・

というかダメ出しをしたので

しかも、真面目にダメ出しをしたので

実にジツに、まじメェにダメ出しをしたので・・・疲れた。

多勢に無勢っちゅうかさ

演出はオイラひとりだからさ

7組×4人の芝居を見ないといけないからさ

1人vs28人の乱捕り稽古っていうかさ

3時間半・・・

なんか疲れたわけですよ。

でも・・・

わかってくれたんじゃないかと思います。

本にどう取り組めばいいか。

自分たちに足りないのは何か。

演技しないってことがいかに難しく、そして重要か。

もちろん

演技教室じゃないので

あれですけど

僕が演出をつけた数人は

明らかに改善した芝居をできていたから

・・・・何人かの芝居には心打たれた・・・ウソが無かった。

・・・・つまり演出によってウソを無くすことが出来るってことの証明。

その「ウソを無くす」っていうのが「演出」ってことなんかもしれないけど

でもあれぐらいの「演出」っていうか「読解」は

つまり「ウソを無くす」ってことぐらいは

本当は役者自身でもできるはずだから

というか役者自身がしないとオーディションに落ちるぜ。

だってタイテイのオーディションは演出つかないよ。

今回のオーディション、演出ついてるから

というか演技力も君たち向上しているはずだから

なんか役者君にとってお得だよね、今回のワークショップ。

もう講師料が欲しいよwww

いや、もうつまり、

今日僕がやったぐらいの演出は自分でするのです。

しなきゃいけないのです。

それをしてみて欲しい。

あと明日とあさって、二日あるし。

なので

明日は・・・見ようと思います。

ダメ出しは後回しにして。

まず全7チームの芝居を見ようと思います。

今日、一連のダメ出しを聞いて(ちゃんと聞いてたかな?)

自分の役をドンダケ深めて

どんだけシーンを深いものと出来ているのか

見せてもらおうと思います。

明日の・・・というか、もう今日だけど

今日のワークショップの前半の時間はただひたすら僕は見ます、役者の演技を。

そして、その後半、追加のダメ出しと何箇所か修正をしよう。

で、それら全てを踏まえて最終日。

「完成形」・・・自分たちの精一杯を披露してもらおうと・・・そう思っておりヤス。

参加者みんなにとって素敵な時間になりますように。

ちなみに僕にとってはかなり有意義な時間です。

疲れるけど(笑)

ちなみに僕の演出力は向上中。

一年前は今みたいな演出はしてなかった。

だから実はこのワークショップで試しているのです。

演出方法を。

どこを押せば、役者がキモチを入れてくれるか

どう言えば、そのシーンを理解してくれるか

どう追い込めば、素敵な一発を繰り出してくれるか

わかってきました。

そういう意味では

僕もまたとない演出の練習をさせてもらってるわけで

つまり、講師料をもらってる場合じゃないとwww

ま、なんでもいいですが

あと二日、楽しんでいきましょう。

まだ、外は暗いですが仕事します。

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2008/02/07

ワークショップのワナwww

いや、何がワナかって言うと

ワークショップやっていると仲良くなっちゃうじゃない。参加者と。

もちろんただ仲良くなるってだけじゃなくて

頑張ってる姿も見えてくる。

頑張ってるだけじゃなく才能もあったりする。

すると、もう、一緒に芝居をやりたくなってしまうわけですよ。

いや、

もちろん、そのためにやってるんですよ。

一緒に芝居を作れる人と出会うために。

それは判ってるんですけどね

人数ってものがある。

1人とか2人との出会いなら問題は無いけど

20人とか30人になると

「お前ら一緒に芝居をやろうぜ」って人数じゃなくなる。

ぶっちゃけ

僕は演出家であるとともに脚本家であり

そして興行主でもあるわけだ。

するとどうしても集客を考えなきゃいけない。

新国立で芝居をするには・・・

1人200人ぐらいは最低でも集客できる知名度なりなんなりが無いと

なかなか困ることになるわけですよね(かなりブッチャけたね)

役者によっては上手いけどあんた知名度無いねぇって人がいる。

もちろん、そういうのが1人2人はいいんだよ。

だけど全員になると、どうやって客席を埋めるんじゃって話になる。

もちろん、企画や作演でも人は来るけど

やっぱり演劇は生

つまり生の役者を見にくるんだからねえ。

で、問題は

僕が今ワークショップのガムシャラに芝居をやっている知名度のない子達とすごく芝居がしたくなっているってこと。

お前らみんな新国立に行きたいか!?

おー!!!

ごめん、全員は無理・・・。

情・・・なのかな?

でも情で芝居はつくれんのです。

それは判ってる。でも・・・

ワークショップは楽しいけど終わりは来る。

終わりが来るってことは人を選ばなきゃいけないってこと。

悩ましい。

ま、悩むぶんだけ、才能ある人が沢山いるってことなんだけど。

明日から、ワークショップ後半戦。

あと3日で選べるのかな?

選ばないといけないんだよなあ。

うーん、悩ましい。

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2008/02/05

ワークショップ前半終了

今回のワークショップはいつもと違って、事前にちゃんと台本を配って、台本に沿って、ある一つの芝居を作る・・・という類の作業をやっている。

 

で、1日目は、自己紹介。

自己紹介と言っても、40人ちかく参加者がいるので、一人当たり持ち時間3分としても2時間まるまるかかってしまう。

そんなの意味無いよね。

やるべきは「役者」の自己紹介だ。

芝居を見せてもらうのが一番。

ということで、配った台本「スノーグレーズ」から何シーンかを演じてもらった。

 

面白いのは「芝居の立ち上がり」が見えること。

台本を渡して時間がたってないから、みんな役や台詞の考察もきっちりしきれてないし、体に覚えさせる練習時間も無い。

それだけに、その役者がどうやって台本と格闘するか、芝居を立ち上げるのかの「姿勢」をみることができた。

これはプロフィールやなんかを見るよりも強烈な自己紹介となった。

 

で、2日目。

2日目は、「組み分け」をして発表会をすることにした。

「スノーグレーズ」は5人芝居なので、5人ずつに組み分けした。

泉役の希望者が多数いたので、2組のみ泉役を2人で演じてもらった。

それで全7組。

てことは37人参加者がいたってことか。

稽古時間を1時間ほどあたえ、そのあとの時間を発表会にするという方式。

発表時間は均等に10分。

演じるシーンは、ぼくが台本から選んだあるシーンからあるシーンまで。

通してやるのもいいし、その中から何シーンか抜き出してやるのも良し。

ただし、全員均等に演技をする機会をもてるようにすること。

そういうルールでやってみた。

しかし、適当に、「こっからここまで」ってやったのに、うまくやるとちょうど10分なんだね。偶然。

 

そしてこれがめちゃくちゃ面白い発表会になった。

何が面白いって、まず無茶。

数日前に台本渡したのに、もう覚えて発表しろっていうのが無茶。

参加者の誰かとも終わった後に、「面白かったです。こんな体験は初めてでした」「初めて?」「はい、こんなに早くに台本を放して芝居をするなんて」というような話をした。

 

でも台本を早めに置くっていうのには意味がある。

役者は自分の発言や行動の動機を自分の中に持たないといけない。

だって人間てそういうものでしょ。

しゃべりたいからしゃべるし、やりたいからやる。

台本に書いてあるからじゃなくて、演出に言われたからじゃなくて、自分の中に動機がある。

実際の行動はそう。

だから、「実際の行動」を再現した「芝居」というやつも、限りなく、というか完全にというか、行動や発言の動機が、外からじゃなくて中から沸き起こってないとおかしい。

そして、そのおかしさには、観客がすぐに気付く。

芝居くせえ、とか、言われる演技は、この動機が「外」から来ちゃってる演技。

そして「芝居」というものが難しいのは、この「内部であるはずの動機」が「外部であるところの台本」に書かれているということなのだ。

「内部」の説明が「外部」にある。

このメビウスの環のねじれ状態こそが、「人間が芝居をする」ということをおそろしく難しくしている原因にほかならない。たぶん。

逆説的だが、「台本や演出家」(=ひっくるめて外部)に従っている限り役者の行動や発言はウソになるということだ。

だから、「台本に頼りたい」、「演出に頼りたい」っていう気持ちを断ってもらう。そのためにも、台本を早めに置いて芝居をしてもらうことには意味がある。

 

だが、面白いことに、台本を置いたからって、役者がほんとうに台本を置くとは限らない。

 

と禅問答のようなことを書いたが、つまりこういうことだ。

記憶力の良いやつは、台本を短期間で暗記する。 物質としての台本は置くが、脳内にコピーされた台本を持っている。 だから「本を置いても本を置いてない状態」が起こる。

これは記憶力が必ずしも良くない場合でもそう。

記憶力が良くない場合は、台本を脳内にいい加減なコピーとしてしか移植できないが、それでもないよりはましと、その脳内のいい加減な台本(=外部)を頼りに芝居をする。

脳内だろうが、脳外だろうが、台本(=外部)を頼りにした芝居は観客に「芝居くせぇ」と見抜かれてしまう。

 

台本を頼りにしない・・・

とすると何を頼りにするか?

それはたぶん自分の中にある「衝動」である。

なるほど、「衝動」か。「衝動」に従えばいいんですね!万歳!

・・・

残念ながら、そうはならない。

「衝動」に従えばなんでもいいってことではないからだ。

あたりまえだね。

間違った「衝動」に基づいた芝居をすれば、「衝動」に従っていても、頓珍漢な芝居になるからね。

とくに、衝動的な芝居をするひとに多いのが、悪感情一本、勢いで芝居をやるひと。

一見、台本の自己動機化をうまくやれたかのように見えるが、台本の意図した動機と違うので、起こった行動、起こった台詞が一緒でも、まったく違うものになってしまう。台本によっては、あるいは役によっては、A、B、C、Dどれでも成立してしまう場合もあるが、微妙なラインを綱渡りして書かれている台本は、A、B、C、Dどれでもいいわけではない。ちゃんとBと見抜いて、台本の自己動機化をしなければいけない。ここに必要なのはたぶん読解力と、普段の人間観察の積み重ね、人生経験、そして人間として如何に振幅ある生活をしているかということだろうと思う。これはプロフィールを見てもわからない。が芝居を見ているとわかってしまう。

 

今回使用している自分の脚本「スノーグレーズ」は様々なシーンで登場人物の行動が2つの間逆のベクトルをもつ「衝動」によって引き裂かれている。その微妙なバランスの綱引きの上に、ある一つの行動、非行動、発言、非発言が成立する。

だから怒りの表現が単色じゃない。ここが難しい。悲しみの表現が単色じゃない。そこが難しい。

だが難しいから、それがクリアに表現できれば、見るものはウナル。うならせたい。そのために僕は芝居をやっているのであって、その芝居をつくるに足りうる肉体を探してワークショップをやっている。

 

そしてそれは2日目にしてぼんやり浮かびあがり始めてきた。
2日目にして、無理やり台本を放して芝居をさせた・・・マラソンに例えると、心臓破りの坂を走らせたために、集団は、先頭集団と第2先頭集団、そして脱落組に分かれてきた。

その群れをよく観察するとこうだ。

・台本を手に持ったまま芝居をする者。

・台本は持たないが、なにかを思い出すように、あるいは機械のように芝居をする者。

・衝動にしたがって芝居をするが、その衝動が間違った解釈に基づいている者。

・衝動に従って芝居をし、かつ正しい解釈にかなり近い衝動を感覚的に把握して芝居をする者。

・本人の得意技を振り回すことによって、自己アピールしようという者。

いずれにせよ、面白くなってきた。
第二先頭集団の人間の何人がこれから追い込んで先頭集団を抜き去るのか?先頭集団の誰が足を伸ばして他を引き離すのか?

 

前半戦では、演出は極力しないようにしてきた(がまんできなくてちょっとしちゃったけど)。

役者が自力でどうやって芝居を立ち上げるのか、どう芝居と向き合っているのかを知るのにこれは有意義だった。

後半戦では、役者たちが僕の演出とどうコラボするのかを見ていきたい。また時間が経っているので、どれだけ参加者たちが、台本を理解したのかも興味ある。まぁ、理解というと語弊があって、理解をぐわわと話されたりするが、そんなんじゃなくて、動いてみてってこと。それでわかるじゃん。それのこと。いずれにせよ、楽しみじゃ!

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2007/10/12

結婚詐欺師、ウルトラセブン、野田秀樹さん

今日、いまから「結婚詐欺師」の試写です。

大谷幸さんの音楽がついてどうなっているのか。

まじ、楽しみです。

大谷さん、blog

「昨日、作曲した曲〜何度も何度も、そのシーンに合わせてみたが、
 何度やってみても、涙が出る。
 分かってる場面だし、セリフだって、覚える程 見ているのに。
 しかも、自分で書いた曲なのに、”涙が出る”
 この作品、ーーー勝った!!!!!。     」

って書いていたからね。

すごく楽しみだ。

で、今日はまだ楽しみが2つある。

ひとつはULTRASEVEN X 第2話の放送だ。

渡来くんがめっちゃ出てくるうえに、ついに安川結花が登場する・・・たぶん。

これ、非常に楽しみです。

それからWOWOWでやる野田さん「THE BEE」の日本バージョンとロンドンバージョンの一挙放送。これは録画して永久保存だな。

いや、まじ楽しみな一日だ。

てか、野田さんのワークショップに参加することが決定したよ。

来週。

僕を含め10人しか参加しない。

そのうちアロッタから4名も参加なのだ。

すげー。

ワークショップ内容もめっちゃ刺激的。

ここでは言えないけど。

ここからどうやって野田さんが芝居を立ち上げていくのか、それを間近で見られるって言うのがほんとラッキーでハッピーだ。

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2006/12/30

ワークショップとか・・・

今年は映画以外では・・・
ワークショップもやりました。
映画監督を4人呼んでやる

「4人の現役映画監督による実践的ワークショップ」

を2回もやりました。

協力していただいた監督は
伊藤秀裕監督
望月六郎監督
石川均監督
山下敦弘監督
麻生学監督
タナダユキ監督
福岡芳穂監督
吉田恵輔監督
そうそうたるメンバーです。
このワークショップは本当にためになる。
役者志望だけじゃなくて
ライター志望者、監督志望者、プロデューサ志望者
映画演劇に関わるあらゆる人にとって刺激的なワークショップです。

また出会いと言うのでも重要で
いま公演中の望月六郎監督の芝居には
このワークショップ参加者が多数出演。
それだけでなく、望月監督はスターの芽があると
その子たちを溺愛中。
つぎに望月さんが映画を撮るときには
かなり重要な役で出演するでしょう。
第2の北村一輝が誕生するかもしれません。
役者の運命を変える重要な出会いを提供したようです。


ワークショップといえば
今年は夏に
自分の劇団のワークショップ
もやりました。

これは『錆びた少女』を経て考えたことなのですが
もうちょっと「演じる」という基本的なところを掘り返してみよう
というのが動機です。

自然に演技をし、しかし、舞台に立っても目立つ演技。
わざとらしくは無いが、「素」というのよりは確実に情報を前面に押し出した演技。
いろいろなタイプの台本や演出にも対応できる演技。
そういったものを様々な作家の本や映像作品をテキストに
試行錯誤しながら皆で探しました。

このときにワークショップに参加してくれた人との出会いも大きいです。
『偽伝、樋口一葉』に参加してくれた
野上智加、国吉莉奈、井川千尋、岡村麻純、佐藤幾優(←はっぱくん)
は皆、この僕らの劇団ワークショップの参加者です。
彼らが居なければ、あの作品も生まれなかったでしょう。
ちなみに、青木奈々、大石綾子は
昨年春にやった
第1回「4人の現役映画監督による実践的ワークショップ」
の参加者です。
彼女たちともずいぶんと長い付き合いになった。

ちなみに夏の劇団ワークショップでは、
役者陣
との出会いとともに
僕自身演出家として演出言語をもっともっと磨くべき
それを思わされました。

で・・・
『錆びた少女』に比べて『偽伝、樋口一葉』は
自分で言うのもなんですが
格段に演出言語のレベルがあがっている。
もちろん、まだまだ鍛えねばならないのですが・・・。

いずれにせよ
今年、平成18年は
『デスノート』をはじめたくさん映画に関わった年であるとともに
3回のワークショップを通して
役者と出会い、監督たちと出会い
そしてたくさんのものを発見した、有意義な年でもありました。

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2006/10/05

だめんずうぉ~か~!

明日からステアウェイ・アロッタ共催
4人の現役映画監督による実践的ワークショップ
第三回の始まりです。

初日講師は「麻生学監督」

掘北真希・黒木メイサ主演「着信アリFinal」の監督です。
TV版「スカイハイ2」でも監督をやっています。
これは金子監督がメイン監督を務めたやつですね。

あしたのワークショップでは、
麻生監督も演出をされる来週から放映の

TV朝日「だめんずうぉ~か~

の台本を使っての芝居を
参加者にしてもらうそうです。

毎回そうだけども
どんな演出を各監督がするのか
それを観るのも楽しみ。

そしてどんな役者が集まるか
これも楽しみ。

たくさんの出会いと未来が生まれる場になれば素敵だと思うわけです。

(表は締め切っちゃいましたけど
 滑り込み参加者歓迎。
 興味あるひと、メールください)

ちなみに過去のワークショップの様子は
こちら↓
http://alotf.cocolog-nifty.com/nikki/cat6506361/index.html

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2006/04/23

なんだリンダ山下監督

昨日はようやくワークショップを覗きに行けた。
講師は映画『リンダリンダリンダ』の山下敦弘監督。

ワークショップの講師は木村さんと僕が連れてくる。
前回で言えば、金子監督は松枝枠。
望月監督、宮坂監督、熊切監督は木村枠。
今回はこの山下監督が松枝枠。
と言っても山下さんに面識があったわけではない。
山下組のスクリプター田口さんが知り合いだったので
そういったルートでお声をかけさせていただいた。

で、山下監督。
雰囲気は熊切監督と同種な感じ。
熊切さん山下さんは大阪芸術大学の先輩後輩。
熊切さんの『鬼畜大宴会』に山下さんはスタッフでついている。

で、山下監督。
エチュードと言うものをやる。

と言っても普通のエチュードとは違う。
前回ワークショップ熊切さんは典型的なエチュードをやった。

典型的エチュードとは
役者たちに初期設定を与えて
「ヨーイ、ハイ」の監督の掛け声で
あとはフリーに演技するというもの。
初期設定がどういう物語に皆を導くかは
神のみぞ知ると言うか役者に委ねられていると言うか
そういうのが普通言うエチュードと言う奴だ。

しかし山下監督のエチュードはこれとはかなり違う。

もちろん初期設定を与えるのは与えるのだが
その情報はわざと不完全にしか与えられない。

エチュードの途中で
しかるべきタイミングで
完全な情報が全員にではなく
監督が必要と思う役者にだけ伝えられるという
奇妙なエチュードなのである。

エチュードの風景としても異様で
テレビ番組のADのようにボードを持った山下監督が
そこに黒マジックで
「とにかくSEXで!」
とか例えば書いて、ターゲットとなる役者の目線の中に入る。

すると見せられた役者は、今までの話題が何でアレ、
話題を「とにかくSEX」な話題に切り替えなければいけない。
共演者はいきなり、その役者が話題を切り替えたので
素のリアクションで驚くし、
それを切り出した意味を素で探ろうとする。

通常のエチュードでは起こりえない。
なぜなら全部の情報は全員に等しく与えられているから。
ある役者が話を切り替えれば
(ああ、あっちの方向に話を持って行きたいんだな)
なんてことが分かって
同じ方向に話を持っていくように
共演者たちは努力する。
驚かねばならない場合は驚いた演技をする。
しかし山下方式のエチュードでは
共演者は演技でというよりも素で驚けるのだ。
役者たちも話がどこに持っていかれるのか分かってないし
見ている観客もどこに話が持っていかれるのだろうと
みていてひやひやスリリングである。

だからまとめると山下方式エチュードが面白いのは2つの点において。

まず、1つには、役者が演技ではない素のリアクションができると言うこと。
つまりニセモノでないものが見せられると言うこと。
監督が指示を出すボードはターゲットとなる役者にしか見えないので
他の役者にとっては意外な指示の場合、リアクションが素に近くなる。
そういう演技ではない部分のリアルな表情や反応が見られると言う面白さがあるというのが先ず第1点。

2つには、ボードでストーリーを制御できると言う点。
ふつうのエチュードではあくまで役者本位でストーリーは進んでいく。
良かれ悪しかれ役者の生理や想像力などの範囲内でのストーリー展開になる。
しかし、この山下監督方式でやると、話は役者の能力では到達し得ない想像し得ないドラマチックなものになったり奇想天外なものになったりする。
だから、ひとつのエチュードを終えてみると、うまく行った場合にかぎるが、
そのまま映画にしていいんじゃないかと言うほど、
かなりすごく完成された話になっていたりするのが驚く。
これは普通のエチュードではありえない。

などと文字で書かれても実際のすごさはきっと伝わらない。
見ないとあのすごさは分からない。
そんぐらい衝撃的な手法だと言っていい。
またアレをするのは並大抵の人間では出来ない。
即興でストーリーを組み立てられる山下監督の頭の回転のすばやさが無くてはあれはできないだろう。

そのすごさが見れた。
そのことだけでもワークショップに参加した意味があるような気もする。
更にすごいのは役者の中には山下監督の指示の意味を瞬時に理解してきっちり演じる能力の高い人がちゃんといることである。そして、上手く自分の個性を発揮すれば、山下監督のボードによる指示もその個性を生かしたものになっていき、よりおもしろいエチュードになる。 その一方で指示待ちなのがありありと分かってしまう役者もいれば、山下監督の意図を汲まずに自分勝手な演技をする役者もいる。 外から見ると、その違いが歴然として分かり役者の能力が分かってしまうというのも怖いと言うか面白いこと。

ワークショップ終わり打ち上げには
山下監督の先輩・・・熊切監督も現れた。
熊切さん、撮影終わったばかりの「フリージア」の編集があったらしく
竹原ピストルさんとスクリプター田口さんを同伴。
竹原さんは知る人ぞ知る「野狐禅(やこぜん)」というバンド(?)のボーカル。
めちゃくちゃ男まえな味のある歌。
熊切監督の「青春☆金属バット」(今年秋公開)では竹原さん主演し、挿入歌を歌っている。最新作「フリージア」にも出演している。
大石綾子が竹原さんの大ファンで偶然この日も野狐禅のTシャツを着てきていた。
宴が盛り上がった頃合の良いところで大石綾子を竹原さんの横に座らせる。
最初は緊張していた大石も竹原さんともりあがって
竹原さん熊切さん絶対6月の芝居を見に来てくれるとのこと。
うれしいし緊張する。
やばい脚本書かなきゃ。
2ページしか書いてません。

今日はワークショップ最終日。
望月六郎監督の登場である!

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