2012/04/04

2012年4月の今、目撃しておくべきもの。

4月6日金曜日

DULL-COLORED POP 第11回本公演
「くろねこちゃんとベージュねこちゃん」

の14時の回のアフタートークに出演します。

この作品は、劇作家・演出家の谷賢一氏が率いるDULL-COLORED POP(ダルカラードポップ)という劇団の第11回目の本公演で、前回の第10回が再演であることを考えると、2009年8月の第8回公演「マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人」以来、2年8か月ぶりの書き下ろし脚本による劇団本公演じゃないかと思います。

2年8か月ぶりとは言っても、小劇場界隈の人々はよく知っているように、この間も、谷賢一氏は、演出家として、劇作家として目覚ましい活躍をしており、ますますその作る作品のレベルと評判は高まっています。

演出家としては、世界の演劇を照準にとらえた冒険をしながら、しかし、沢山の人々に物語を手渡す丹念な作業を怠らない稀有な演出家であり、また劇作家としても、その取り繕って生きる人間の内側を暴いて見せるランセットの鋭利さはますます際立っており、観る者も血を流す覚悟を持たねばならないおそろしい脚本を書く作家であり、将来世界的な劇作家として名を残すかもしれない匂いをプンプンさせている人です。

小劇場界隈の人は谷賢一が何者かはもう知っているはずですから、僕は、それ以外の世界の人々に彼の作品をぜひぜひ観て欲しいと思っています。

もしよろしければ、観に来てください。

いま目撃しておきましょう。

谷賢一の芝居を。

そして劇団DULL-COLORED POPの芝居を。

2012年4月の今、目撃しておきましょう。

ぜったい損はないです。

てことで、4月6日14時開演の回、小竹向原のアトリエ春風舎で会いましょう。

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DULL-COLORED POP vol.11『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』
場所:アトリエ春風舎(板橋区向原2-22-17 すぺいすしょう向原B1)地図
アクセス:東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原駅」 下車4番出口より徒歩3分
日時:4月6日14時開演
チケット:前売り2,500円、当日3,000円、学生1,500円(前売りのみ取り扱い/受付にて要学生証提示)
チケット予約こちら


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2012/03/27

長塚圭史演出「ガラスの動物園」

長塚圭史さんの演出するテネシー・ウィリアムズの自伝的作品「ガラスの動物園」を見てきた。

もちろん、ミーハーな僕であるから深津絵里、瑛太という出演者に惹かれての観劇だが、長塚圭史さん演出というのも重要。

8人のダンサーによる不気味さの表現が秀逸。花沢健吾「アイアムアヒーロー」的な不気味さを演劇でやったと言う感じ。立石涼子のお母さんが「おかん」だった。この芝居はおかんに支えられている。

そして何よりも、特筆すべきは、深津絵里と鈴木浩介の息を飲むやりとり。なんだろう、これだけで見る価値がある。

決して表現形態としてリアル(現実のありのままの模写)というわけじゃない。深津絵里の演じ方はいろんな意味で過剰で、見ててちょっと嫌になる一歩手前だが、その腐りかけのギリギリで最高の風味を醸し出す肉のような芝居は「最適」であるという科学的な言葉を使いたくなるほどに、そこにしかないであろう真実を表現するにふさわしく、また一部もずれることを許さない微妙なラインを攻めている。内実のリアルを担保するために許される演劇的な過剰の狭い狭い許容範囲ギリギリを攻めている。そして、その狭いマトを的確に射抜く深津絵里の芝居の過剰さのおかげで、万人がいれば、ほぼ万人がローラの出会う感情の波を一緒に体感することになる。喜びの鋼がぼろぼろと崩れて行く様を手に取るように見ることになる。

最近、僕は演劇にはストーリーではなくて、その「波の顕れ」に出会いたくて行っているので、まさに出会ってしまったと言う感じ。

テネシー・ウィリアムズは、「ガラスの動物園」を「追憶の芝居」と言っている。主人公であり、テネシー・ウィリアムズ自身でもあるトムが、実姉と実母への追憶を後悔と共に語る。

しかし、その作者の意図を越えて、コクーンの舞台の上にある深津絵里と鈴木浩介の芝居は、生々しかった。演劇的な虚実の向こうに浮かび上がる本当のリアルが、追憶という形式をぶち壊すほどに観客の胸に迫る。

あるいは「追憶こそリアル」。という演出の意図があるのかもしれない。

というのも、「追憶」は追憶者(=経験者)による経験の都合の良い情報整理と考えられ、それは大概、「紗幕」の向こうのドラマチックな思い出となるが、今回の芝居はこれが逆転している。つまり「紗幕」の向こうにあり美しく整えられているのは「過去の経験」ではなく、「追憶者本人」の「現実」なのである。すなわち「現実」こそが彼岸にあり、追憶者であるトムは気持ちよく過去を追憶するやもしれないが、「紗幕」のこちら側にいる観客は、過去を忘却するどころか、忘れ去られたはずの「過去の痛み」とともにこちら側に置き去られる。そのように演出されている(ちなみに台本通りなのかもしれないが、現在手元になく確認できない)。

「追憶」されるべき「過去」が追憶しようもないほどにリアルにそこにある。

そうだとすると、あのダンサーたちも「そうなのではないか」と思えてくる。

過去を忘却し美化しようと言う働きを許さぬ妖怪たち。忘れようとしているそばから、彼女たちは「過去」を引っ張り出してくるのである。なぜならば彼女たちはトム自身の「目玉」であるからだ。見た物は見た。忘却を許さないトム自身の無意識=目玉こそがあの8名のダンサーのような気がする。だから彼女たちはやたら大きな目をしていた。「見ているぞ」というわけである。

というわけで、この長塚圭史版「ガラスの動物園」は忘却しようにも忘却しえないで追いかけてくる記憶たちの話と言っても良い。しかし追憶。ノスタルジーという優しい訳語があるが、字面通り、逃げても逃げても「追」いかけてくる記「憶」ということの略とすれば、長塚圭史版「ガラスの動物園」は、まさに「追」「憶」の話なのである。そのように僕は見た。

ちなみに、鈴木浩介演じるジム・オコーナーだが、彼も病んでいる。「J・エドガー」に描かれるアメリカの中心にある病・・・「健全であれかしという病」に犯されている。話し方教室に行き快活な話し方を学ぶと言うことがいかに病んでいるか。と言う意味で、このような4人芝居を作り出したテネシー・ウィリアムズ恐るべしと思うのである。

S席9000円払っても惜しくは無い。4月3日まで渋谷シアター・コクーンにて。

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2012/03/24

音楽劇「銀河鉄道の夜」

4月8日の1日だけですが、芝居を披露をします。

ピアノ、チェロ、歌がライブで入る、ちょっと贅沢な総尺1時間の短編音楽劇です。

無料です。

神谷町にある由緒正しきお寺さん青松寺の「花まつり」のメイン・イベントとして披露されます。

ご近所の子供たちも来るらしいので、子供たちの心に何かを残せる芝居になればいいなと思っています。

(ちなみに宮沢賢治って作詞・作曲してるんですね。いい歌なんです。)

13時開演と16時半開演の2回のみ。

よろしければ足をお運びください。

音楽劇「銀河鉄道の夜」

原作・作詞・作曲:宮沢賢治

脚本・演出:松枝佳紀

出演:西村優奈、縄田智子、寺田有希、ナカヤマミチコ

演奏:小栗慎介(ボーカル)、ゆりまる(ピアノ)、小林幸太郎(チェロ)

協力:清川あさみ(絵)、リトルモア(出版)、シネ・フォーカス(技術)

プロデュース:佐藤 政(ストーリー・レーン)、福田一博(アズムプロダクション)、南 慎一(OFFICE H.I.M.)

会場:青松寺(港区愛宕2丁目4番7号、03-3431-3514)

行き方:

(1)地下鉄・日比谷線、神谷町駅3番出口より徒歩8分(3番出口地上を出てすぐ左折、ずんずん道なりにしばらく進みます。左手に高くそびえる愛宕グリーヒルズを左折します。まもなく進むと左手に「青松寺」の門がみえます。そこをお入りください)

(2)地下鉄・三田線、御成門駅A5出口より徒歩5分(A5出口を地上に出て、後ろ、ローソンのある方に進みます。道なりに行くと歩道橋があります。登り、通りを渡り右折します。まもなく進むと左手に「青松寺」の門がみえます。そこをお入りください)

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銀河鉄道の夜の主人公ジョバンニは言います。

「僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸《さいわい》のためならば僕のからだなんか百ぺん灼《や》いてもかまわない」

自分を犠牲にしても誰かのために生きたい。

それは作者宮沢賢治の思いでした。

しかし「誰かのために生きたい」という気持ちは宮沢賢治のような聖者だけが持つものなのでしょうか。

たしかに人間は誰もが「毎日を楽しく過したい」と思っています。

けれども同時に「自分を犠牲にしても誰かのために生きたい」という思いもまた誰もが持っている。

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」はそのことに気付かせてくれます。

今回の音楽劇では、幼い子供でも楽しめるような楽しい芝居と豪華な演奏、楽しい歌を楽しんでいただきながらも、洞窟の奥に眠る宝石を掘り起こすように、心の中に眠る「誰もが持っている尊い想い」に気付くことのできる。そんな「劇」にできればと思ってます。

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2012/03/13

「日本の問題Ver.311」終幕

「日本の問題Ver.311」全日程終了致しました。

ご来場いただいた観客の皆さま、座談会に参加していただいたゲストの皆さま、快く脚本を提供してくださった広田さん、瀬戸山さん、蔭に日向に企画へのご意見をくださった皆さま、本当にありがとうございました

震災から1年目という区切りに、皆様と同じ時間を過ごし葛藤したことは、僕らにとって大変意義のある事となりました。皆様にとりましても、本企画に足を運んでいただいたことが、なにかしら意義あることであったと感じていただければ大変うれしいです。

この「日本の問題」と題した公演は、昨年11月の「日本の問題(小劇場版)」、同12月の「日本の問題(学生版)」、そして今回の「日本の問題Ver.311」と、3回目となる企画です。しかしながら、今回ほど、お客様から積極的に沢山のお言葉をおかけいただいた公演は初めてでした。

賛否両論あれども、「企画に対して」、「演目に対して」、「前説に対して」、終演後、積極的に、お声をかけていただき、大変熱いご意見を、多数のかたに、お聞かせいただくことができました。それは通常の公演を考えると異様なほどでした。

これは、4劇団の演目および前説がお客様のご意見を誘発するような内容を持っていたこともさりながら、ご来場いただいた皆さまにとっても「東日本大震災」が底知れぬ心理的ダメージを与える事柄であったということの証左ではなかったかと思います。あれがなんであったのか、なんであったと捉えるべきなのか、目の前の悲劇を差し置いて自分らは幸せであってよいのか、いったい自分はなんなのか、そのような根源的なことを、語り、表現し、自分たちで何かを納得しないと前に踏み出せないほどに、観客の皆さまも、そしてぼくらも、あの震災から強くダメージを受けていたのだろうと思います。そういう意味で、震災に関する表現欲求は、僕ら企画側だけにではなく、観客の皆さまにもあったのだろうと思うのです。

願わくば、今回の企画が、観客の皆さまや僕らを含めた参加者それぞれの心の中にあった傷を癒すものとなり、癒された後は、まだまだ続くであろう被災地の復興に対して、直接的に、間接的に、関わり続けていくきっかけのひとつとなったら幸いです。僕自身も関わり続けます。沢山いただいたお言葉(批判であれ何であれ)を真摯に受け止め考え、明日からの表現に必ず活かしてまいります。

事前に告知しておりましたように、本公演の収益金および寄付金、総額29万1千619円は、あしなが育英会の「東日本大震災・津波遺児支援」事業に、本日、3月13日、全額寄付させていただきました。

ご来場いただきました皆様、関わってくれた皆様、ありがとうございました。


「日本の問題」代表 松枝佳紀

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2012/03/06

「日本の問題Ver.311」プロデューサーとして

以下はさっき書き上げたプロデューサーとしてのあいさつ文です。
当日パンプレットの印刷に間に合うかどうかわからないので、ここに載せておきます。
本日初日です。11日までやっています。お席ありますので当日でもいいので見に来てください。
最後の座談会含め2時間です。

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本日はご来場いただき、まことにありがとうございます。
本公演を企画し、参加する学生劇団の皆を生あたたく見守る役目のプロデューサー松枝です。
さて、古来より、日本人は、言葉を短くし、そこに長大な意を込めることに長けていますが、僕としましては、本企画のタイトルに「Ver.311」と入れたのを後悔しています。
「311」(サン・イチ・イチ)という言い方は、まぁなんと言いましょうか、逃げですよね。
「逃げ」といいますか、なんだか1年前に起こったことを直視しないですむための言葉というか、「Ver(バージョン)」なんていれることで少しおしゃれにすらなっている。
僕は、こんな言葉を使ってしまったことを「恥じ」ます。
恥じる・・・と言って、誰に対して恥じるのかなと考えました。
それはきっと、あの大震災で命を落とされた沢山の人たちに対してかなと思います。
また、いま生きて、悩み苦労して「損失」から立ち直ろうとしている被災者にたいしてかもしれません。
そのように必死で生きたかった、あるいは今生きている方たちに対して「Ver.311」などと気取った言葉を使い悦に入っている自分たちのことを恥じるのです。
なにもタイトルだけではありません。
学生4劇団の作り手のみんなは、日を追うにつれ、自分たちの「表現に困難を感じたのではないかと思います。
死者に対して、被災者に対して、僕らはこんなことをこんな風にしてやっていていいのだろうかと。
いつもの公演では味合わないような苦痛を創作が進行するにつれ味わったのではないかと想像します。
が、あらためて考えると、「表現」というものは、なにもこの震災企画に限らず、いつも「現実」に対する「恥じらい」を持たなければならなかったのだとも思います。
昨年、「日本の問題 学生版」というのをやった時、多くの人が、良い意味でも悪い意味でも、今時の学生は自分たちのことにしか関心が無いのだなと感想を持たれました。
あれから3カ月後の今回はどうでしょうか。
僕は、創作の過程で、学生たちが、被災地に行き、被災者に出会い、被災地のことを学び知ったのを知っています。
少なくとも、僕は、彼らが、本企画に参加しなければ出会わなかった「現実」の「痛み」に手を触れ火傷をしたのを知っています。
この三カ月の重さは半端が無かったと思います。
そういう意味では、僕は胸を張れます。
彼らは創作家にふさわしく、「現実」の凄さを知り、それに対して表現の無力さを知り恥じらいながら、しかし、強くそれを乗り越えて今ここに「表現」をしようとしている。
そのことを、僕は、泣きたいくらい、誇らしく思います。
で、終わり。という訳ではありません。
「現実と戦った」というだけでは、偉いね、頑張ったね、ということ「だけ」だからです。
残っているのは皆様に見られることです。
観客の皆様に見られて、「表現」としてそこにあっていいかどうかを判断してもらわないといけません。
どんなに「現実と戦った」ってその表現が拙ければ、表現者としてはダメです。
だから、今日は最終審判の下る日です。
全公演にアフタートークがついているのはそういう意味です。
皆様に置かれましては、彼ら、彼女らの苦闘に思いをはせながら、しかし、観客として厳しく彼らの芝居を見てやってください。
それは見る側の義務です。
あの犠牲者たちは、命を失い、もう二度と、芝居なんて見ることできないのです。
だから、観客にも義務があるのと思うのです。精一杯見る、生きる、死者たちに恥じることなき人生を生きるという義務が。
ご足労いただいたのに大変失礼な物言いとなってしまいましたが、遥か遠く雲の上にいる多くの犠牲者たちに見られていると言う気持ちをどこかに持ちながら、僕らが創作家として観客として、人間として、生きている人間として、いまという時間に胸を張れるかどうかが試されているのだと思うのです。
そんなことを考えながら、今日の舞台と、そして最後の座談会を見ていただけたらと思います。

「日本の問題」企画者・総合プロデューサー 松枝佳紀

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公演詳細

「日本の問題 Ver.311」

日程:2012年3月6日から3月11日

場所:渋谷 ギャラリー・ルデコ4

開演時間とアフタートーク・ゲスト

3/06(火)19:00 JACROW主宰・中村暢明さん & ミナモザ主宰・瀬戸山美咲さん
3/07(水)14:46 評論家・木俣 冬さん
3/07(水)19:00 東京家族ラボ主宰・池内ひろ美さん
3/08(木)14:46 評論家・カトリヒデトシさん
3/08(木)19:00 ニッポン放送・節丸雅矛さん & Mrs.fictions主宰・今村圭佑さん
3/09(金)14:46 水族館文庫代表・渡辺パコさん & 石巻出身の劇作家 ウィルチンソン主宰・矢口龍汰さん
3/09(金)19:00 DULL-COLORED POP主宰・谷 賢一さん
3/10(土)14:46 ミームの心臓主宰・酒井一途さん
3/10(土)19:00 経済とH主宰・佐藤治彦さん
3/11(日)14:46 写真家・所幸則さん & 小学館クリエイティブ・渡邉哲也さん

■演目
演目1「まだ、わかんないの。」
作:広田淳一(ひょっとこ乱舞)、演出:鳥越永士朗(劇団けったマシーン)
出演:角北龍、長瀬みなみ
(※)本作は、2011年7月のフェニックス・プロジェクトにおいてひょっとこ乱舞の新作朗読劇として広田淳一氏によって作演出され、好評を博した演目。今回、広田氏のご厚意により、上演させていただく運びとなった。

演目2「指」
作:瀬戸山美咲(ミナモザ)
演出:鳥越永士郎(劇団けったマシーン)
出演:小澤絵里香、高山五月(真空劇団)
(※)本作は、2011年11月の「日本の問題」B班においてミナモザの瀬戸山美咲氏によって作演出され、好評を博した短編演劇。今回、瀬戸山氏のご厚意により、上演させていただく運びとなった。

演目3「3.111446…」
作・演出・出演:岩渕幸弘(思出横丁)

演目4「アカシック・レコード」
作・演出:菊地史恩(四次元ボックス)
出演:朝戸佑飛、大鶴美仁音、長木健、原田宏治郎、毛利悟巳、佐藤修作(四次元ボックス)

演目5「止まり木の城」
作・演出:長田莉奈(荒川チョモランマ)
出演:あに子、モンゴル、三輪友実、吉武奈朋美、たこ魔女さん (以上、荒川チョモランマ) / 有吉宣人(ミームの心臓)
※上記キャストの内、毎ステージ3名が出演します。 詳細は荒川チョモランマHPをご覧ください。 http://arakawachomolungma.web.fc2.com

よろしければCoRichに応援のメッセージをよろしくお願いします。
PChttp://stage.corich.jp/stage_hope_detail.php?stage_main_id=26545
携帯http://www.corich.jp/m/s/stage_detail.php?stage_id=34398

その他詳細はHPにて
http://nipponnomondai.net/ver311/

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2012/03/03

石巻出身、矢口龍汰さんのブログ

「日本の問題Ver.311」なる企画の本番が目前である。

前記事で書いたように、この企画は、作り手が悩みに悩んで作るそのことに一番の意味があるのかもしれないと思っている。→前記事「修羅場「日本の問題Ver.311」」

本公演、毎公演後に、ゲストを招いての座談会がある。

ここんところ、「ProjectBUNGAKU太宰治」からずうっとアフタートークがあるのが前提の公演を打ち続けてきているが、その意味するところのひとつは、作り手にプレッシャーを与えることである。

だから、企画のアフタートークががぜん面白くなる。

厳しい演劇「外」の目線から、参加団体の作品が横並びで批評されるのである。

よくアフタートークで、芝居を褒めてくれそうな人を招くというのがあるが、僕はできるだけ怖い人を招きたい。

下手な物を見せられないぞと。

そういうアフタートークを設定することで、作品のクオリティーはより上がる。

アフタートーク自体も緊張し盛り上がるし、意義のあるディスカッションができる。

3/9 14時46分開演の回に、石巻出身の劇作家で、ウィルチンソン主宰の矢口龍汰さんにいらしていただく。

矢口さんは、被災地の視線を持っている。

この人に、僕らの芝居を見せることの怖さと言ったらないだろう。

でも、その怖さに打ち勝つ作品、苦悩の末の作品を皆が披露するだろうことを信じている。

矢口さんが「『日本の問題 ver.311』のアフタートークに参加するに当たって考えたこと思ったこと。」という真摯なブログ記事を書いて下さった。

僕の書いた前記事と併せてお読みいただければと思います。また矢口さんのブログは他の記事も読むべき内容がいっぱいです。ぜひ読んでみてください。

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「日本の問題 Ver.311」

日程:2012年3月6日から3月11日

場所:渋谷 ギャラリー・ルデコ4

開演時間とアフタートーク・ゲスト

3/06(火)19:00 CoRich所属演劇コラムニスト・手塚宏二さん & JACROW主宰・中村暢明さん
3/07(水)14:46 評論家・木俣 冬さん
3/07(水)19:00 東京家族ラボ主宰・池内ひろ美さん
3/08(木)14:46 評論家・カトリヒデトシさん
3/08(木)19:00 ニッポン放送・節丸雅矛さん & Mrs.fictions主宰・今村圭佑さん
3/09(金)14:46 水族館文庫代表・渡辺パコさん & 石巻出身の劇作家 ウィルチンソン主宰・矢口龍汰さん
3/09(金)19:00 DULL-COLORED POP主宰・谷 賢一さん
3/10(土)14:46 ミームの心臓主宰・酒井一途さん
3/10(土)19:00 経済とH主宰・佐藤治彦さん
3/11(日)14:46 写真家・所幸則さん & 小学館クリエイティブ・渡邉哲也さん

■演目
演目1「まだ、わかんないの。」
作:広田淳一(ひょっとこ乱舞)、演出:鳥越永士朗(劇団けったマシーン)
出演:角北龍、長瀬みなみ
(※)本作は、2011年7月のフェニックス・プロジェクトにおいてひょっとこ乱舞の新作朗読劇として広田淳一氏によって作演出され、好評を博した演目。今回、広田氏のご厚意により、上演させていただく運びとなった。

演目2「指」
作:瀬戸山美咲(ミナモザ)
演出:鳥越永士郎(劇団けったマシーン)
出演:小澤絵里香、高山五月(真空劇団)
(※)本作は、2011年11月の「日本の問題」B班においてミナモザの瀬戸山美咲氏によって作演出され、好評を博した短編演劇。今回、瀬戸山氏のご厚意により、上演させていただく運びとなった。

演目3「3.111446…」
作・演出・出演:岩渕幸弘(思出横丁)

演目4「アカシック・レコード」
作・演出:菊地史恩(四次元ボックス)
出演:朝戸佑飛、大鶴美仁音、長木健、原田宏治郎、毛利悟巳、佐藤修作(四次元ボックス)

演目5「止まり木の城」
作・演出:長田莉奈(荒川チョモランマ)
出演:あに子、モンゴル、三輪友実、吉武奈朋美、たこ魔女さん (以上、荒川チョモランマ) / 有吉宣人(ミームの心臓)
※上記キャストの内、毎ステージ3名が出演します。 詳細は荒川チョモランマHPをご覧ください。 http://arakawachomolungma.web.fc2.com

よろしければCoRichに応援のメッセージをよろしくお願いします。
PChttp://stage.corich.jp/stage_hope_detail.php?stage_main_id=26545
携帯http://www.corich.jp/m/s/stage_detail.php?stage_id=34398

その他詳細はHPにて
http://nipponnomondai.net/ver311/

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2012/02/28

修羅場「日本の問題Ver.311」

大変、忙しくしています。仕事の優先順位がときどき判らなくなるくらいに。

で、自然、ブログは後回しになってしまうのですが、ちょっと書いておかねばと思ったことがあるので書きます。

おとといの日曜日、「日本の問題Ver.311」の会合がありました。

「日本の問題Ver.311」は、2012年3月6日から11日まで学生劇団4団体を集めてやるオムニバス公演で、全劇団が311すなわち、東日本大震災をテーマに扱った芝居を作り披露し、その公演の収益を全額、被災地の復興支援に寄付すると言う企画公演です。

僕はこの公演のプロデューサーをやっているのですが、日曜日には、本番9日前ということで、各劇団の作品見せがあったのです。

「作品見せ」とは、各劇団の演目を見せあい、批評し合って、改善できるところは改善して、残り9日間の稽古をより有意義なものにするためにやるものです。(それだけではないのですが、ザクっとそういうことにしておきます)

実際は、青山学院大学の鳥越くんが率いる劇団けったマシーンについては、スケジュールの問題があって、作品は披露されなかったので、残り3劇団によって、作品見せは行われました。

直前に台本が上がった劇団もあり、各演目については、これからの改善点が多かったのですが、しかし、プロデューサーの僕的には、9日後には胸を張って自慢できる作品が並ぶことが予感できる「作品見せ」となり一安心というところでした。

で、「作品見せ」が終わった後に、各演目についてのダメ出し会がありました。

プロデューサーの僕の意見を皮切りに、全参加者が意見を言ってまわります。

現場は実にフラットで、プロデューサーである僕の意見が一番と言うことはなく、プロデューサーの意見に反対の意見も多数自由闊達に述べられ、実にクリエイティブな会となったと言えます。

が、この「作品見せの後のダメ出し会」無難に平穏無事に過ぎたわけではありません。

最初に桜美林大学の岩渕くんが率いる思出横丁の芝居・・・と言っても岩渕くんの独り芝居なのですが・・・への感想や改善提案などがあり、それが終わって、次の団体、日本大学芸術学部の菊地史恩くんが率いる四次元ボックスの芝居への感想や改善提案がなされている途中、思出横丁の岩渕くんの発言の番が来た時、問題が勃発しました。

「四次元ボックスの作品に言及する前に、この企画自体に対する意見を言わせてください」

そのようにたぶん岩渕くんは口火を切りました。

その後に続く彼の長い真摯な発言については記録をしていないため、全文を記すことはできません。

ですが、その趣旨はこうです(間違っていたら、現場にいたみんな指摘してください)。

「もともと、僕は(つまり岩渕くんは)震災を取り扱ったこの企画の実行には懐疑的で参加したくないと思っていた。理由は、被災地のことを何も知らない僕らが演劇をしてもたかが知れているし、たとえそれが全額寄付だとしてもたかが知れているし、それならば、芝居を作ることなど止めて、被災地に行き、ボランティアで汗を流す方が意義のあることだろうと思ったからである。しかし、参加することになり、最初に抱いていた危惧はありながら、作品を作ることになった。作品を作る上は、前回、つまり2011年12月にやった「日本の問題 学生版」での反省を生かしつつ作品を作ろうと思った。前回の反省とは、まず見に来てくれた坂手洋二さんに言われたことにある。坂手さんには「キミたちは新聞を読んでいればわかることすら書いていない。君たちの描いているのは日本の問題などではなく、自分の問題にすぎない」と批判された。それを図星だと思った。だから、今回はそれに応えるべく、新聞を読んだ。そして書籍などで調べられる範囲であの震災の事、震災で被害にあわれた人たちの事を勉強をした。調べれば調べるほど、ますます軽々しく、このことを扱うことはできないと感じた。結果、もし、僕が作品を提出できるとしたら、「お芝居」ではいけないと思った。また役者の言葉ではなく僕の言葉で作品は語られないといけないと思った。僕の言葉で、被災地の事、あの震災の事を伝えようとするしかないと思うに至った。しかし、今日の作品見せとなって、やはりこれで良かったのか?と疑問が蘇った。企画自体に対する疑問をやはりぬぐえない。僕たちがなにをやろうが結局「で?」じゃないのだろうか?「震災を演劇にしました。」「で?」「被災地に収益を全額寄付しました。」「で?」・・・「で?どうした?演劇なんかせずにやはり被災地にボランティアに行けよ」という言葉に抗えないのじゃないだろうか。あの震災では沢山の人たちが死んでいる。なのに、僕らは演劇を作って、あの作品が面白かったとか、こうすれば面白くなるんじゃないでしょうかとか。面白いじゃねえだろ。面白いじゃねえんだよ。沢山の人が死んでるのに」

というような内容であったと思う。

被災地の事を思い、自分たちの無力さを思い岩渕くんは泣き、僕ももらい泣きをした。他の主宰たちもそして役者たちも想いを同じくしていた。やるからにはやると決めたものの、本当にこれで良いのか、この作品で良いのか、ここに居て良いのか、その迷いの中に居る。仲間であると思った人が蔭であの企画は無いよねとせせら笑っているのを知っている。

僕自身も正直この企画を始めるときには大変な迷いがあった。自分の迷いを断ち切るために陸前高田の災害ボランティアにも行った。しかし、その迷いは深くなっていた。実際、現地に行けば、復興の進展は多少の進展にすぎなく、根気強い復興努力がおそらく十数年単位で必要で、ますますボランティアは必要となっているのに、しかしのど元過ぎたボランティアは減少しているという事実もある。そのようなことを知ったうえで、なのに、僕らはボランティアに割ける時間を演劇に割くのである。観客のみなさんは観劇に時間を割くのである。(あるいは読書に、旅行に、通勤に、睡眠に、食事に、デートに時間を割くのである。)それは許されることなのだろうか。許されないことなのだろうか。

この疑問に対する答えは今も出ていない。そのことを僕は岩渕くんにそしてみんなに正直に言った。ギリギリまで悩むしかないと言うことも。

ただ、ぼんやりとだが、演劇をしていいんだという答えを見つけなければいけないとも思っている。僕らは僕らとして生きていい。ボランティアにも行かなくても良い。いや、やっぱり行けたら行けと思うけれども、全員行けと強制しなくても良いということが答えにならないといけないとも思っている。いや、わからない。わからないが、こうやって悩んで作品を作ることは、今回の企画を実行せねば避けることができたかもしれないが(本当は避けられないはずなのだが)、もう避けられなくなった。そのことをもって、今回の企画の意味なのかもしれないとも思っている。演劇をしても良いんだという答えを見つけなければと言ったが、答えが、演劇を捨てよ、被災地に行けだとしたら、それはそれでいいとも思っている。

実際に石巻まで足を運んだ荒川チョモランマ主宰の長田莉奈さんは自分の作品を見てより多くの人が「ボランティアに行こう」と思ってくもらえるような作品を作るという。それは大変難しいことだ。僕自身はあの現地のガレキの山の多さを見て、そしてそのガレキが実はガレキではなく沢山の思い出の品で作られており、その多くがブルドーザーでザーッとやることで済むものではなく地道な手作業で分別せねばならぬものであることを知り、気の遠くなる作業の多さに、ボランティアの必要性を生身で知ったけど、演劇であれを伝えることができるのか?演劇ではなく、数値のほうが人を動かしやしないか?たとえば、実働ボランティア***名でガレキの片付けに***十年かかる。だからボランティアを増やそうと言うことのほうが有効ではないか?演劇に何ができるのか?たとえばあの震災の悲惨さを表現しようとする。YouTubeの映像のほうがよっぽど心を動かさないか。演劇に何ができるのか?僕は長田さんの試みの成功に期待している。演劇には演劇にしかできないことがあるのだ。そう思わせて欲しい。

僕らは演劇の有効性を見いだしたい。

だがそれが可能なのかどうか、わからない。

そのような混乱のうちに、おとといの「作品見せ」は終わった。

ダメ出し会が四次元ボックスの途中で終わったので、みんなで居酒屋に移動して続きをやった。先ほどの議論を経たためか、役者たちも、真剣に自分たちの存在意義参加意義を考え始めている。

岩渕クンがぽつりと言った。

「この企画に参加して良かったと思います。参加したから沢山の事を勉強し沢山の事を知りました。参加しなければ、僕は馬鹿のままでした」

まだ公演は始まっていないけど、企画者として、この公演をやってよかったと思える言葉でした。

ちょっと救われた。

だけど、それだけで終わっていても仕方ない。

本番まであと一週間。悩み続けようと思います。

彼ら(ほとんどが20歳前後です)の答えをぜひ見に来てください。

彼らの芝居をぜひ見に来てやってください。

彼らが何をどう苦しみ、なにを芝居にし、何を芝居にしなかったのか。

見に来ていただければと思います。

「日本の問題 Ver.311」

日程:2012年3月6日から3月11日

場所:渋谷 ギャラリー・ルデコ4

開演時間とアフタートーク・ゲスト

3/06(火)19:00 CoRich所属演劇コラムニスト・手塚宏二さん & JACROW主宰・中村暢明さん
3/07(水)14:46 評論家・木俣 冬さん
3/07(水)19:00 東京家族ラボ主宰・池内ひろ美さん
3/08(木)14:46 評論家・カトリヒデトシさん
3/08(木)19:00 ニッポン放送・節丸雅矛さん & Mrs.fictions主宰・今村圭佑さん
3/09(金)14:46 水族館文庫代表・渡辺パコさん & 石巻出身の劇作家 ウィルチンソン主宰・矢口龍汰さん
3/09(金)19:00 DULL-COLORED POP主宰・谷 賢一さん
3/10(土)14:46 ミームの心臓主宰・酒井一途さん
3/10(土)19:00 経済とH主宰・佐藤治彦さん
3/11(日)14:46 写真家・所幸則さん & 小学館クリエイティブ・渡邉哲也さん

■演目
演目1「まだ、わかんないの。」
作:広田淳一(ひょっとこ乱舞)、演出:鳥越永士朗(劇団けったマシーン)
出演:角北龍、長瀬みなみ
(※)本作は、2011年7月のフェニックス・プロジェクトにおいてひょっとこ乱舞の新作朗読劇として広田淳一氏によって作演出され、好評を博した演目。今回、広田氏のご厚意により、上演させていただく運びとなった。

演目2「指」
作:瀬戸山美咲(ミナモザ)
演出:鳥越永士郎(劇団けったマシーン)
出演:小澤絵里香、高山五月(真空劇団)
(※)本作は、2011年11月の「日本の問題」B班においてミナモザの瀬戸山美咲氏によって作演出され、好評を博した短編演劇。今回、瀬戸山氏のご厚意により、上演させていただく運びとなった。

演目3「3.111446…」
作・演出・出演:岩渕幸弘(思出横丁)

演目4「アカシック・レコード」
作・演出:菊地史恩(四次元ボックス)
出演:朝戸佑飛、大鶴美仁音、長木健、原田宏治郎、毛利悟巳、佐藤修作(四次元ボックス)

演目5「止まり木の城」
作・演出:長田莉奈(荒川チョモランマ)
出演:あに子、モンゴル、三輪友実、吉武奈朋美、たこ魔女さん (以上、荒川チョモランマ) / 有吉宣人(ミームの心臓)
※上記キャストの内、毎ステージ3名が出演します。 詳細は荒川チョモランマHPをご覧ください。 http://arakawachomolungma.web.fc2.com

よろしければCoRichに応援のメッセージをよろしくお願いします。
PChttp://stage.corich.jp/stage_hope_detail.php?stage_main_id=26545
携帯http://www.corich.jp/m/s/stage_detail.php?stage_id=34398

その他詳細はHPにて
http://nipponnomondai.net/ver311/

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2012/02/11

【収益全額寄付公演】日本の問題Ver.311

東日本大震災からちょうど一年となる2012年3月。
ふたたび「日本の問題」を開催します。

 青山学院大学の 「劇団けったマシーン」

 桜美林大学の「思出横丁」

 日本大学芸術学部の「四次元ボックス」

 早稲田大学の 「荒川チョモランマ」

昨年も参加してくれた学生劇団4劇団が、僕ら日本人にとって「東日本大震災」とはなんなのか、引き起こされた沢山の悲しみや苦しみと、どのように向き合っていけばいいのか、僕らの信じる「演劇」を使って考えます。

「東日本大震災」は1万6千人の命を奪い、いまだに多くの人々を悲しませ、苦しませている未曽有の大惨事です。軽々しく「東日本大震災をテーマに演劇やります」などという類の物ではありません。

しかしながら、こんなにも僕らの心に引っかかっていることを、演劇の力を信じる者が、演劇を通して考えないわけにはいきません。
そんな悲劇が無かったかのように通常の公演を打つことなどできません。
たとえ、沢山の批判をいただくことになろうとも、あの震災が僕らに何であるのか、僕らにとって一番切実な問題に答えないで前に進むわけにいきません。
そう考えて、あえて、この企画を遂行させていただくことにしました。
そしてやるからには、意味のある公演に必ずいたします。

今回の公演の収益は、被災地復興支援のために全額寄付させていただきます。
演劇の利益など微々たるものですが、現在僕らができることをしようと思っています。

ぜひとも、3月6日から11日、渋谷ギャラリー・ルデコ4Fに足をお運びください。
一緒にあの震災と被災者に思いをはせ、少しでも早く、被災地の復興と、傷ついた魂たちの癒える日がくるようにと一緒に祈ることができれば嬉しく思います。

(「日本の問題」プロデューサー 松枝佳紀)

■公演詳細

公ホームページ:http://nipponnomondai.net/ver311/

コリッチ:http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=26545

日程:2012年3月6日(火)~11日(日)

場所:渋谷 ギャラリー ル・デコ 4F
   渋谷駅新南口から徒歩3分、東口から徒歩5分
   (渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル 4F)

時間:
   3/06(火) 19:00
   3/07(水) 14:46  19:00
   3/08(木) 14:46  19:00
   3/09(金) 14:46  19:00
   3/10(土) 14:46  19:00
   3/11(日) 14:46
   ※東日本大震災は2011年3月11日14:46に起こりました。
    本公演ではそのことに思いをはせるためマチネ公演をすべて
    この時刻に開始させていただきます。前節等ございますので
    ギリギリではなくお早めにご来場ください。
    前節は14:40からはじめさせていただきます。

料金:一般 前売2,000円、当日2,300円
    学生 前売1,000円、当日1,300円
   ※なお、本公演の収益金は、全額『東日本大震災義援金』とし
    日本赤十字社 へ寄付させていただきます。
   ※追加の寄付も受け付けております。

チケット取扱:コリッチ舞台芸術

問合せ:MAIL:info@nipponnomondai.net
    TEL:080-3519-0131 制作 中山(11:00~19:00)

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2011/12/17

「学生版」構想2つの「きっかけ」

まもなく「日本の問題」学生版が始まります。

で、こういう演劇の公演では、当日パンフなる無料の印刷物がご来場いただいたお客さまに配られるのですが、当然、小劇場版学生版を束ねる「日本の問題」総合プロデューサーとしては、文章の掲載を求められるわけです。

で、書いたんですが、「長すぎです」とダメ出しが来たんで削りました。

削ったんですが、削ったらわけわかんなくなったかもしれないので、長文バージョンをここに載せておきます。

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「総合プロデューサーごあいさつ」

僕が何故そもそも「日本の問題」なる企画を思いついたかについてはすでに方々で口にしている。
 
手短に言うと、2010年の暮れに僕がぼんやりと「みんな普通に政治のことを話題にし始めているなあ」と感じたことが大きい。主として、非実在青少年の話をみんなが口にしていた。若者が口にしやすい話題であったこともあるだろう。いわゆる党派性とは違うところで、僕らが「僕らの日常」として「政治」を語ることができるような時代がやってきているのかもしれない。そういう期待が僕に演劇で政治や社会問題をやろうという「日本の問題」のコンセプトを思いつかせた。で、小劇場8劇団をあつめた「日本の問題」なる公演をやろうと思うに至った。

  → 小劇場版「日本の問題」については・・・ここをクリック
 
しかし、「小劇場版」で止まらずに「学生版」も行おうと思った「きっかけ」は主に2つある。
 
ひとつには、都知事選である。
 
みんな都知事選があったことなど忘却しているかもしれないが、本年4月に会った都知事選では、ツイッターなどでの圧倒的な現職石原都知事批判の大きさにもかかわらず、蓋を開けてみれば、石原慎太郎の圧勝に終わった。反現職候補が統一できずに票が割れてしまったことも大きいが、現職圧勝と言う結果に対してもっとも重要なのは、反対票を投じるはずであった20代の若者が投票に行かなかったことだと僕は思っている。
 
ちなみに僕自身は石原慎太郎(というか副知事の猪瀬直樹)を支持している。だからイチ都民としてはこの結果には満足している。が反対しているお前ら若者はそれでいいのかという気持ちが止められない。
 
ちょうど都知事選のあった4月10日の夜、僕はフライヤーの素敵写真を撮ってくれた所幸則さんの家に伺っている。その帰り道、渋谷の桜並木の下で、酔っぱらった若者たちが花見をしていたのだが、こっちも酔っ払いついでに話しかけた。「お前らちゃんと都知事選行ったのか?」返ってきた答えは「都知事選って今日だったの?(笑)」そして「選挙なんかじゃ何にも変わんないっすよ(笑)」もちろん、一人一票が世界を変えるなんてことを信じてはいない。だが「選挙なんかじゃなんも変わらん」ということの肯定と、選挙以上の物を発明しようとしない怠惰とが組み合わさって僕らの今の問題はあるのじゃないか?一番「現在」に対しての反対勢力であるべき若者が「選挙なんかじゃなんも変わらん」なんてヒネタ言い方で現状を肯定してはいけないのじゃないか。若者=学生の本当の思いを、本当の叫びを聞きたい。そう思ったのが学生版を行おうと思った「きっかけ」の第一である。
 
そしてもうひとつ。

学生版をやろうと思った「きっかけ」は、学生版とりまとめの最大の功労者である酒井一途くんの存在である。
 
酒井くんは彼が高校生の時に出会っている。DULL-COLORED POPの主宰谷賢一氏につれられて飲み会の場に酒井くんが現れた。その物腰の低さとは別の野心あふれる向上心にちょっと嫌な感じがして連絡先交換を断ったのを覚えている。若き日の三島由紀夫はこんな感じだったんじゃないか。そう感じた。僕は大の三島好きだが、少年の頃の三島は慇懃無礼、自信家だったり野心家だったり、その裏腹の臆病だったり、めんどくさく嫌な奴だったのだろうと思うが、そんな感じを酒井君には感じた。が、その後、縁あり折に触れ酒井くんと話す機会を多く持った。彼の中にある迷いや理想や善なる物を目の当たりにした。善なる物が脅えを媒介にして悪に堕するのはアナキン・スカイウォカーの物語を参照すればよく分かる。だから僕はオビ=ワン・ケノービたろうと決意した。僕をきっかけとして、酒井くんが、その生来から持っている善なる物を自信を持って発揮できるようになれば、これは日本演劇界の未来にとって、はたまた日本の未来にとって、これほど喜ばしいことは無いのじゃないだろうか。そう思って、僕は酒井くんに学生版をやらないかと持ちかけたのであった。
 
そして実際、酒井くんは僕の期待をはるかに超えた行動力と構想力で学生版を取りまとめるに至った。見る人が見れば驚きの6劇団を選定しまとめたのはひとえに彼一人の力だ。坂手洋二氏と鐘下辰男氏へのインタビューを敢行したのも彼の力だ。また小劇場版8劇団の紹介の美しさは彼の筆による。これを経験に彼が日本の演劇界になくてはならない構想力豊かなプロデューサーになってくれることを願っているし、またそれは可能だろうと思う。「選挙なんかじゃなんも変わらん」という意見は構想力の無さを露呈している。いま日本に不足しているのは構想力とそれを実行する行動力である。そう思っている僕からすると、酒井一途くんこそ、日本の未来を構想するにふさわしい若者ということになる。その彼のプロデューサーデビューを後押しできたことが今僕にとっての何よりの幸福である。
 
とは言うものの内輪の事情とは別に、粛々と本番は始まり、作り手の思いとは関係なく、観客の皆さまの感想はシビアに決定されていく。それしかないしそれでいいと思う。だから芝居を見終えた後は率直なご意見をお聞かせください。それが酒井くんや僕、はたまたは日本の演劇界、さらには遠く日本や世界を、良い方向に導いてくれるだろうことを疑いません。今日は、ご来場いただきまして誠にありがとうございました。

小劇場版&学生版「日本の問題」プロデューサー 松枝佳紀

ぜひぜひ、コリッチの「観たい」に叱咤激励のお言葉をください!
→ ここをクリック

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「小劇場版 日本の問題」
http://nipponnomondai.net/students/index.html

これは、青学、桜美林、慶應、日芸、明治、早稲田、6大学の学生劇団がそれぞれ「日本の問題」と思うことを演劇にし競い合うというオムニバス公演である。

(公演場所)
渋谷ギャラリー・ルデコ4F

(参加団体)
3劇団づつ、A、B、2班に分かれます。 
【A】声を出すと気持ちいいの会(明大)、ミームの心臓(慶應)、四次元ボックス(日芸)
【B】荒川チョモランマ(早大)、思出横丁(桜美林)、劇団けったマシーン(青学)

(公演スケジュール)
2011年12月
21日(水)13:00【A】/16:00【A】/20:00【B】
22日(木)13:00【B】/16:00【B】/20:00【A】
23日(金)13:00【B】/16:00【A】/20:00【A】
24日(土)13:00【A】/16:00【B】/20:00【B】
25日(日)13:00【A・B】6劇団連続公演

(料金)
前売券1800円/当日券2000円
学生割引(要学生証提示):1500円
学生版A+Bグループのセット券:3000円

(チケット予約)

携帯からの予約はこちらをクリック!





CoRich舞台芸術!
FX比較
FXブログ
通販ショップ

(参考)
『学生版日本の問題』公式WEB SITE
http://nipponnomondai.net/students/index.html
『日本の問題』公式ブログ
http://blog.nipponnomondai.net/
上記公式ブログでは、劇作家・演出家の坂手洋二氏に学生版主宰が話を伺いに行ったレポートが掲載中。今後、鐘下辰男氏との対談記事も掲載予定です。広汎にわたった話題で熱く語り合っています。ご興味のある方はご覧ください。

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2011/12/06

「日本の問題」小劇場版終了、その先へ

1年をかけて制作してきた「日本の問題」ですが、昨日ついに小劇場版千秋楽を迎えることができました。

ご来場いただいた皆さま、応援し続けていただいた皆さまには本当に感謝しています。

(今後の参考のためによろしければご感想などをCoRichなどにお寄せ下さい。→コリッチ

 

僕が言いだしっぺで始まった「日本の問題」。

8作品もの愛すべき作品が誕生しました。

畸形だけれども生きようと必死に未来に手を伸ばした8作品、愛して下さってほんとうにありがとうございます。

生まれた彼らは作家の中でさらに成長し、次の新しい創作を生み出す種になることと思います。

経済とH、Mrs.fictions、DULL-COLORED POP、風琴工房、ミナモザ、アロッタファジャイナ、ろりえ、JACROW

「日本の問題」に参加した8劇団の今後の活動をぜひぜひ見守ってやってください。

「日本を演劇で変える」

なんて旗印の下に集まった劇団たちですから、今後の活動が普通であっていいわけではないので、参加した8劇団は責務としてずうっとこれからも「日本の問題」と格闘し続けることになるだろうと思っています。

そしていつの日か本当に日本を変える日が来るだろうと信じています。

 

と、「日本の問題」小劇場版は以上を持って終了です。

終了なのですが、「日本の問題」、この企画自体はまだ終わりません。

12月21日から25日までの5日間、渋谷のギャラリールデコで「学制版 日本の問題」が開催されます。

「小劇場版」は50歳から24歳までの作家たちの作品であったのですが、「学制版」は23歳から19歳と言う若き作家たちの作品群です。

なにが違うって「若い」ってことです。

若いって、それだけで単純に凄い。

もちろん僕らも未来を作るわけだけれども、彼らはもっともっと先の未来を作る。

その未来を作る彼らの作品がどんなものであるか。

これに興味を持たない人はいないんじゃないでしょうか。

そして「小劇場版」8作品だけでなく「学生版」6作品をみて、はじめて今回のイベント「日本の問題」は完成する気がします。

だいたい学生劇団を6劇団もまとめて1日でみることのできる企画ってないだろうし、しかも、それぞれ「日本の問題」なんて共通のお題を与えられているわけだから、同じ土俵で、その未来を形作る若人たちが、どう闘うか、その個性や違いや魅力が、比較的に表現されているはずで、これはもう「未来」が気になる人ならば、全員が全員観に行ってよいぐらいの企画だと思うんです。

だからぜひぜひ観に行って欲しい。

小劇場版「日本の問題」を十分楽しんでいただいた方も、不完全燃焼だった方も、最後の希望、「学生版 日本の問題」にぜひぜひ足をお運びください。

もし今あらゆることに絶望している、しそうになっている人がいるならば、「学生版 日本の問題」を見てからにしてください。「学生版 日本の問題」を見て、未来に希望が見いだせなかった場合にのみ、本気で絶望してください。

僕は信じています。

「若さ」こそが「絶望」を覆す力であると言うことを。

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学生版 日本の問題

http://nipponnomondai.net/students/index.html

学生版日本の問題CoRichページ

CoRichに「期待」のメッセージをぜひぜひお寄せください!

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