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2012/06/29

荒戸源次郎監督のワークショップ初日

荒戸源次郎監督のワークショップ初日終了。

いつもの4人の映画監督によるワークショップの時と違い4日間を荒戸監督お1人に見てもらうためだけに使うので贅沢に時間が使える。

しかもいつもより役者の参加人数が半分ぐらいであり、またいつもは1クラス1日3時間なのだが、今回は1クラス1日4時間と時間も長い。役者ひとりひとりをかなりじっくりと見ることができる。

初日はなんと参加者の自己紹介だけに1日をついやした。

自己紹介だけ?そんなんで1日はうまるのか?と始まる前は正直不安だったのだけれども、ものすごく充実した1日になった。

「自己紹介」と言っても、真っ正直に自己を紹介する必要はなく何をしゃべっても何をやってもいい(しかも時間無制限)。なにをやっても、その時間の構成の仕方、何を表現するのか、その「選択」によって、その人がどんな人か分かるので、結局のところ「自己紹介」になるって寸法。

基本、真っ正直な「自己紹介」が多かったが、その語り口や態度や自己との恥じらいの距離なんかで、実に「人」がよくわかった。僕は全員について詳細なメモをとりながら聞いていた。

面白いのは各人の話す内容だけではなく、荒戸監督が話に間の手を入れる・・・というか話を横取りして脱線させるのだけれども、これがまた面白い。

脱線のさせ方は話し手への、また聞き手への監督からのシグナル、あるいは監督自身の「自己紹介」になっている。これに気付く人は自分の「自己紹介」をどんどん進化させていく。気付かないひともいる。気付かないは気付かないで、自己中心的な人は自己中心的な人で、それはそれで「自己紹介」になっている。どんなにいい話をしても自己中心的な人間だなというのは態度で判る。どんなに酷い話をしてもセンスのいいやつだというのは笑い方で判る。「自己紹介に意味はない」と不平不満を言う人もいる。それこそが「自己紹介」。

運営側としては8時間、「自己紹介」を聞き続けるわけだけれども、こんなにも人間を見せつけられ、そして自らも見せ続けねばならなかった時間はない。全員がこの時間を面白いと思う必要はないが、すくなくとも僕と荒戸監督は8時間をきちんと楽しんだ(役者たちに荒戸監督が興味を持ってくれたのが嬉しい)。

そして8時間、他人の話を興味を持って聞き続けるというのは、じつはそれ自体が大変疲労することであって、終了後、獺祭を六合ほどのんだら爆睡。気付いたらソファーの上で朝を迎えていた。

まもなく荒戸源次郎監督のワークショップ2日目昼クラス。

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