『日本の問題』やります。
今年の11月、12月、小劇場劇団をあつめて企画公演を打ちます。
タイトルはその名も「日本の問題」
8劇団がそれぞれの視点で日本の問題を捉え、それぞれのやり方で演劇にし披露します。
昨年、ProjectBUNGAKU太宰治なる公演を企画しましたが、それを越えるイベントてんこ盛りの画期的な公演にしたいと思っています。
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国家的演劇プロジェクト
「日本の問題」
公演日程:2011年11月27日~12月4日
公演会場:中野ザ・ポケット
参加団体:(50音順)
・経済とH
・風琴工房
・ミナモザ
・ろりえ
以上、8団体
製作:日本の問題製作委員会
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僕たち日本人は、3月11日を機に変わりました。
いろいろなことが一変しました。
笑えたことに笑えなくなり、夢見たことを夢見られなくなりました。
ただ、変わらぬこともあります。
僕たちは今後も生きなければなりません。それは変わらない。
それとともに、僕たちが抱え、そして解決しなければならない問題も変わりません。
もちろん震災により新たに生まれた問題もあるでしょう。
あるでしょうが、僕ら日本人の抱えている問題のほとんどは、震災よりも、もっともっと前から僕ら日本人が抱えてきた問題であり、また解決しなければならなかった問題なのじゃないかと僕は思っています。
そして唐突ですが、僕は演劇を信じています。
演劇には力があります。
人を笑わせたり楽しませたり、そういう力があります。
でも、僕がいま強調したい演劇の力は、人を感化し動かすという力です。
見る人を巻き込み、見る人を切実な人…「当事者」に変えてしまう演劇の力です。
今回、その名も「日本の問題」というタイトルの企画公演を、僕の呼びかけに共鳴してくれた8劇団で披露します。
それぞれの劇団がそれぞれのポジションで自分たちが「日本の問題」と切実に思うことを切実に演劇にします。
本公演をきっかけに、観客の皆さまが、より「日本の問題」を切実に感じ、日本の問題を考えるきっかけにしてくれることを期待します。
ちなみに、かつて日本において、このように演劇で政治経済問題や社会の問題を扱うといえば、だいたい、ある党派的な考え方のお芝居でしたばかりでした。国家VS市民、共産主義VS資本主義…というような。紋切り型の。
しかし、僕らはもはやそのような対立が無効化されている時代に生きているように思います。
なので、僕らは僕らの今を、僕らに見えている切実な日本の問題を、それぞれの考え方、手法、切り取り方で演劇にしようと思っています。
小劇場の片隅から何が発信できるかは判りませんが、この公演が、僕らと観客の皆さまにとって「良いきっかけ」になることを願います。
「日本の問題」をより深く考える「きっかけ」になることを。
少しでも明る方へと日本の未来を切り開く「きっかけ」になることを。
気概としては「演劇で日本を変える」です。
ぜひとも期待して待っていてください。
これから参加団体各劇団の主宰者のブログにて、この企画公演「日本の問題」に対しての、そして日本に対しての、それぞれの「思い入れ」が、順次発表されること思います。
各劇団各様の「思い入れ」をぜひとも読んでみてください。
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