« 素敵オヤジ! | トップページ | すごいワークショップが帰ってきた。 »

2010/07/09

悲しい映画は見たくない

ひさしぶりにオフクロにあった。

オヤジが去年死んでから、独りになってしまったオフクロ。

オヤジが死ぬ寸前まで、毎週水曜日に、オヤジとふたりして映画に出かけていた。

だから、オヤジがいなくなってからは、できるだけ僕がいっしょに映画を見に行ったりしようと、最初の頃はおもっていたし実行もしていた。

しかし最近は、忙しさにかまけて会わなくなっていた。

おふくろのことを忘れていたわけではない。

いつもの心の隅にいたわけだが、なんというか本当に自分の目先のことばかりに追われて、会おうとすればすぐ会えるとの気持ちから放置をしてしまっていた。

那須監督、オヤジ…

いつでもそこにいる。

そう思って甘えて連絡を怠っていた人がいなくなる経験をしているから、今度こそ後悔しないように、オフクロとはこまめに会い感謝を伝え、人生を楽しんでもらおうと思っていた。(なんてこというとオフクロはすぐに死にそうみたいな不吉なことを言うなと笑うだろうけど)
 
でも、ついつい自分が忙しくしんどくなると連絡を怠っていて、夜中ふいに、大丈夫かなと心配になったりする。

で、急に心配になり、昨日、おふくろの働く会社に顔を出した。

予想としてはかなり弱ってる・・・

のはずが

会うなり、

「何しに来た、用ないなら帰れ!」ばりの元気なオフクロ・・・

拍子抜けするとともに、少し安心。

この人は、ほっておくと、夜中の3時とかまで仕事をしている。

なかなか眠れないらしい。

オヤジが死んでからさらに眠れなくなり、睡眠導入剤のお世話になっている。

手っ取り早く親孝行できる方法は無いかと思うが、逆にフォローばかりしてもらっている。

途中、新平がやってきた。

新平はもう半分家族みたいで、おふくろと携帯電話番号の交換をしているのをみて笑った。

おふくろの職場を後にして、うちに帰った新平が、

「お母さん綺麗ですね」

と言ってくれたのはうれしかった。

おふくろはもう60半ばになろうとしている。

ぜんぜん見えないと新平は言うが

昔はもっと若かったと僕が言うと、まああたりまえ、昔は誰しもが若かった。

僕が小学校の時、友達が家に遊びに来て

オフクロを見て、「あれ、おまえ、姉ちゃんいたっけ?」

みたいに言われるのが好きだった。

道端でナンパされ、それを帰ってきて自慢げに報告するオフクロ。

さすがに最近は無いだろうけど。

老いてなお女らしさのあるオフクロは自慢だ。

が、やはり小さくなっている気がした。

来週の水曜日はひさしぶりに一緒に映画に行こう、そう思った。

悲しい映画は見たくないと言っていたので、なんか明るいの、探して行こう。

|

« 素敵オヤジ! | トップページ | すごいワークショップが帰ってきた。 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/56674/48832758

この記事へのトラックバック一覧です: 悲しい映画は見たくない:

« 素敵オヤジ! | トップページ | すごいワークショップが帰ってきた。 »