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2010/05/16

キム・テギュン監督「クロッシング」

金子修介監督に誘われて映画「クロッシング」を観てきた。

「火山高」や「彼岸島」の監督、キム・テギュン監督作品である。

「クロッシング」は、2005年に企画制作が始まり、2007年夏3ヶ月を使い撮影。

韓国では2008年に公開された。

第81回アカデミー賞外国映画賞では「おくりびと」と真っ向勝負となるはずだったが、もろもろあり、それは見送られてしまったようだ。真っ向勝負となった場合、この映画、「おくりびと」のかなりの強敵となっただろう。

日本ではシネカノンが公開の権利をもっていたが、シネカノン倒産などもあり、日本での公開は先延ばしにされ、ようやく2010年4月日本での公開にこぎつけたといういわくつきの映画だ。

脱北の話である。

すなわち北朝鮮から脱出する話。

というと政治的な観点から語られることも多いと思う。

もちろん、北朝鮮ってこんなに貧しいんだとかこんなにひどいんだとか脱北ってこんなに大変なんだということをこの映画から受け取ってもかまわない。

僕らの平和が目をつむっている事実や暗闇に光を当てると言うのも映画の役割だと思う。

だが、それ以上に、人間の心が胸を打つ。

どんなに僕らと違う状況であっても、人の心は同じで、あるいは平和な僕ら以上に熱く温かく冷たく苦しく切ない。

役者が素晴らしい。

とくに子役が素晴らしい。

こんなに号泣した映画は久しぶりだ。

そして画が素晴らしい。

なんて素晴らしいんだろう。

そしてシナリオと編集。

テンポよくたたみかける。

息をつかせない。

映画としてエンターテイメントとしてほぼ完璧と思われる作りだ。

韓国映画はすごい。

以前、韓国映画にはまっていたときがあったが、しばらく忘れていた。

というか韓国映画の勢いも止まったのかなと思っていた。

ところが、最近再びすばらしい韓国映画をたくさん観ている。

「母なる証明」

「チェイサー」

「息もできない」

「渇き」

そして「クロッシング」

全てにおいて大きく深い。

絶望も喜びも快楽も愛情もすべてが大きく深い。

最近韓国映画の素晴らしさに打ちのめされている。

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クロッシング@ぴあ映画生活

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