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2008/08/16

真夏の死

終戦記念日にひとつの大きな死があった。

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タンクローリー横転、中2死亡
4人負傷、対向車避け急ブレーキ-東京・杉並
8月15日18時30分配信 時事通信


 15日午後2時35分ごろ、東京都杉並区和泉の環状7号線外回りを走行中のタンクローリーが横転した。車2台が下敷きになるなど計5台が絡む事故となり、狛江市和泉本町、自営業秋元洋征さん(38)の長男で中学2年の勇哉君(14)が死亡し、4人が負傷した。
 タンクローリーの運転手(33)は「対向車がはみ出したので、ブレーキを踏んだら横転した」と説明。警視庁高井戸署が詳しく調べている。
 調べによると、内回りを走行中の車が外回りにはみ出し、タンクローリーが衝突を避けようと急ブレーキをかけたところ、バランスを崩して内・外回りをふさぐ形で横転。ワンボックスカーなど2台が下敷きとなり、軽自動車1台が追突した。

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僕らの稽古場のすぐ近くだった。

僕は稽古のために13時には稽古場にいたから現場は見ていない。

15時入りする「世界の終わり」チームはもろにその惨劇の状況を目にしたようだ。

そして、うちの稽古場付の高校1年生、龍一朗が、その事故を目の前で目撃し、警察への第一通報者になった。

熱いアスファルトの上には血があふれていたらしい。

僕らの台本の中の絶望的な世界が外にあふれ出したような事態。

うそみたいだ。

しかし、うそなんかじゃない。

やはり人が死んだらしい。

しかも、14歳。

子供だ。

どんな子かはしらないけれど、泣かずにはいられない。

14歳だよ。

その血に染まったかばんにはどんだけの希望がつまっていたことか。

今日の僕は泣こうと思う。

見知らぬ君の死を思って泣こうと思う。

ごめんよ。

何もしてやれなかったね。

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コメント

初めまして、初書き込みです、舞台自体には行けませんが、DVDは買う予定なので、ルドンの黙示、楽しみにしてます

14歳と言う年は、一番未来への道がたくさん分かれているような気がします。
ベクトルが定まっていなくて、希望があって、選択する時間がある。

事故と言うのは、殺人と違って、意図的なものではないため、起こしたのではなく、起こってしまったというに近いのでしょう

外回りにはみ出していた車が悪いのか、ブレーキをかけたタンクローリーが悪かったのか、それとも運が悪かったのか、それは分からない

でも、誰が悪いかと言うのは、実は二の次なのかもしれない
まず、松枝さんの言うように、14歳もの若さで亡くなってしまった人がいるということを心に留めておかなければならないと思います
ニュースを見たり、聞いたりして、たまたま(言い方はよくないけれど)、そのタンクローリーの横転によるものだということだけで、いつ自分が誰の命を奪うかもしれないという状況にあるということに気づかなくちゃいけないのかもしれない

人って、見た目は、生き物の中で一番美しいと思ってます。なのに、心の中は生き物の中で一番醜い生き物だと思ってます

本能以外に、多くの欲望と理性があるからなのかもしれないですけどね・・・。

長々とスイマセン。。。

投稿: ひーやン | 2008/08/17 16:22

あの事故が起きた場所って、私も車で、何度も通ったことがあって・・・・・。それだけに、かなりショッキングな出来事でした。

日常は非日常を覆い隠すようにできているということなのかもしれませんが、それにしても、偶発的に14歳の少年が血を流し命を奪われる理不尽には、どうしようもないやりきれなさを感じます。

同時に、その場を目撃した方の心労も計り知れない・・・。第一通報者の方となればなおさらだと思います。
理不尽がさらに連鎖とならないよう、心のケアが為されますように・・・。

投稿: りいちろ | 2008/08/18 10:00

祈った気持ちは伝わっていると思いますよ。
事故って、どうしたら避けられるのでしょうね。

一人の事故によって、周りの何千、何万もの人の日常の生活や気持ちが巻き込まれてしまう。

大事なことは何かを、改めて考えさせてくれたのだと、亡くなってしまった方に感謝をもって、祈らなくてはと思いました。

目撃した子は大丈夫ですか?どうか、この事を乗り越えられますように。

投稿: reiko♪ | 2008/08/22 12:24

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