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2008/02/16

かしわ市民劇場CoTiK「ロミオとジュリエット」

昨年から少しだけ交流させてもらっている演劇ユニットDULL-COLORED POPの主宰谷賢一さんが、「柏で創り、柏で観る、市民参加型の演劇団体」の旗揚げ公演の潤色・演出をするというので、初日を見させてもらった。

演目は「ロミオとジュリエット」

僕もいつか手がけてみたいと思っているスタンダード演目。

そして、市民劇団という熱い試みの旗揚げの演目に「ロミオとジュリエット」というド直球のボールを投げてくるところにプロデュースセンスがあるし、なかなかチャレンジなことでもある。これが関心を抱かないわけには行かないだろう。

谷さんがどうアレンジしてくるか・・・

それを楽しみに席に着いた。

 

結果どうであったかというと・・・

時間の都合上カットせざるをえない部分があったにせよ、結果として、ド直球。

演目自体ばかりでなく、演出もそうだし、本も大きくは変えていない。

つまり、市民劇団の旗揚げにして、シェークスピアと真正面から戦う姿勢というわけだ。

天晴れと言うしかない。

役者、スタッフ、原作、自らの演出力に全幅の信頼を置いていないと、こうはできない。

そして、ド直球を投げる中、最小限にして最大効果を生むシャープなアレンジ。

ネタバレになるからあんまり言わないが、原作を知っている人は、うむむとうならせられるラストになっている。ラストのラストもそうだし、神父の扱いなどもそうだ。毒薬を渡すところのアレンジは原作を知らない人がわかるのかなと少し心配にはなったが、むしろわからないでもいいようにアレンジがなされていて(それは後でわかる)、それもナイスな感じであった。

また、出演者の方々も、全員柏市の市民というところが素敵なのだが、初々しく清潔なジュリエット、理知的で思慮深いロミオ、女マキューシオ、そしてコミカルな乳母、声が素敵で説得力のある大公・・・など、観るべき人、味のある人たちがたくさんいた。

蜷川さんが人気俳優女優を使ってシェークスピアを上演することによって、日本の若者の教養度が上がったと僕は信じて疑わないが、今回のかしわ市民劇場の試みは、その蜷川さんのチャレンジに匹敵する意義・・・演劇を地域に染み渡らせ、またシェークスピアを楽しむ、演劇を楽しむ人々を増やすという素敵な効果があることを僕は信じて疑わない。こういった試みが、柏市だけでなく日本国中に広がり、それぞれ地域に根ざした初々しくも愛すべきロミオとジュリエットが日本国中で演じられるようになれば、本当に素敵なことと思う。

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