« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007/09/26

解放された!?

うおーっ!

とりあえず目先にある締め切り三つをクリアーしたどー!!

いや正確には締め切りは延ばし伸ばしにしてもらっていてそれをようやく完成させた。

こんな解放的な時間が来ようとは!

が、しかし、次の映画シナリオの締め切りが刻一刻とせまってきている。

しばしの憩い。

でもない。

部屋を片付けなければ。

あしたミンナ来るから。

というかいろいろ企画も立てなきゃいけない。

映画も見なきゃ。芝居も見なきゃ。飲みにも行きたい。

やっぱ時間たんない。

というかまた12月番外公演やります。

芝居の本もたくさん書きたいのがある。

ヴィジョン・キャストの短編ムービーも書きたいのがある。

あれ?小説の話は?おれのせいだー。すいません。

やっぱ時間たんない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/25

親父の誕生会

親父の誕生会
昨日夜は父親の誕生会でフグを食した。僕はマイケル・ジャクソンがかぶりそうな黒光りしたウェスタンハットぽい帽子をあげた。しかし、フグ刺しってなんであんなにじれったい食べ物かね。おいしいけど薄く切りすぎじゃない?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

金子組の松枝ですがなにか?

昨日、このブログ

通常の倍以上のアクセスがあり

4ヵ月ぶりの高いアクセス数を記録した。

しかし、その多くが

「金子組 松枝」

とか

「金子組の松枝」

と検索してやってきている。

なんなんだこれは?

たまに

「結婚詐欺師 松枝」

と人聞きの悪い検索でやってくるヒトもいる(笑)。

しかし、どこかで僕のことが話題に出たのだろうか?

それともWOWOWドラマ「結婚詐欺師」の記事を書いたからなのだろうか?

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007/09/24

携帯ドラマの波

携帯ドラマのさきがけと言えば、安室奈美恵らアーティストを抱えるヴィジョン・ファクトリーの携帯サイト「ヴィジョン・キャスト」である。

金子修介監督、ぼく松枝佳紀脚本の上原多香子主演「足りない生活」、国仲涼子主演「イチカバチカ」を皮切りに携帯ドラマの配信が始まり、現在も次々に、週4回ペースで更新している。

先ごろも、僕企画原案、野木太郎が初稿を手がけた丹野雅仁監督作品「夏は終わらない!」全四話が堂々完結した。すがすがしい青春ストーリーとなっている。丹野監督は、先ごろまで、三池崇史監督「スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ」のチーフ助監督も務めていた。これから大ブレイクする予感の若手監督である。

そして現在配信中なのが、これまた僕企画、野木太郎原案の坂口拓監督作品「くろもの」。これは携帯ドラマ初の本格的ホラーとなる。いやホラーとなるだけでなく、坂口監督お得意のアクションもふんだんにある異色のアクションホラーとなる。坂口監督は、役者として北村監督「ヴァーサス」で主演デビューをしたアクション映画の申し子で、先ごろ「魁!!男塾」で監督デビューも果たした、これまた今後大期待の若手監督である。

本作品「くろもの」については、現在まで2話配信されているが、まだ全四話配信が終わっていない。

第3話が9月25日、第4話が9月28日に配信される。予想外の展開に驚いてください。

それから今後配信予定なのが、僕企画、野木太郎原案、脚本が松枝と安川結花、福岡芳穂監督作品「君のいない永遠」。本作品には、とっても重要な役で、前回、わが劇団番外公演「農業少女」で主演を果たした岡村麻純がキャスティングされている。福岡監督には、うちの劇団とステアウェイが共催している「4人の現役映画監督による俳優のための実践的ワークショップ」に講師として来ていただいたが、その演出力たるや目を見張る。ありきたりな演技をする役者が、彼の言葉で、めきめきと周囲の空気を支配する強烈で本質的な演技に到達する。その演出力で撮った西田尚美主演「愛してよ」は名作としてしられている。

その福岡監督がとった本作品「君のいない永遠」の配信は、第1話が10月2日、第2話が10月5日、第3話が10月9日、第4話が10月12日の予定である。

そして、僕企画、野木太郎原案、熊切和嘉監督作品「最後の願い」。熊切監督といえば、「鬼畜大宴会」でデビューした異能の監督。「アンテナ」「空の穴」「揮発性の女」「青春☆金属バット」「フリージア」と暴力と性を見据えて逃げずに描き続ける若手監督の旗手だ。本作品「最後の願い」は、熊切さんのこれまでの作品とは打って変わって、ある種の青春ものとなっているが、やはり熊切節は健在。第1話が10月16日、第2話が10月19日、第3話が10月23日、第4話が10月26日の配信予定。

今後、まだ続々と興味深い作品が配信される予定です。1話5分でどれだけやっているのか。想像もつかないと思いますが、けっこうハイクオリティなことやってるわけですよ。ぜひぜひ注目していてください。auでも見られるようになって、そのうちソフトバンクでも見られるようになる予定です。携帯ドラマの波に乗り遅れないように!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/23

金子修介監督作品「結婚詐欺師」

こないだ日活撮影所に何をしに行ったかというと

金子組の試写、オールラッシュと言うものに呼ばれていってきました。

金子監督のブログなどでも告知されていますが

WOWOWにて11月18日(日曜日)夜10時から放映の

乃南アサさん原作ドラマ「結婚詐欺師」の試写でした。

金子修介監督の最新作品です。

脚本は劇団Dotoo!(ドトォ!)主宰で、

なんとあの金子監督の名作「就職戦線異状なし」の脚本家でもある

福田卓郎さん。

試写の帰り、新宿まで一緒だったんだけど

すごいね

Dotoo!(ドトォ!)は旗揚げして19年なんだって!ながっ。

しかし、「結婚詐欺師」

そのタイトルからして、なんとなく、ストーリーのイメージはできるよね。

ぶっちゃけ火曜サスペンスみたいだったら・・・

とか思っちゃってたわけですよ。

ところがです。

僕はやっぱり金子修介ってひとがすごいなあと思うわけですよ。

映画です。

あれは立派な映画です。

「結婚詐欺師」って素材を金子修介×福田卓郎が味付けするとこうか、こう来たか!という映像のオンパレード。ほんと上品で洒脱でスピーディーな映像。試写中、すげぇな、すげぇなと興奮しっぱなしでした。結婚詐欺師と言う、真新しくもない素材が金子さんの手にかかるとこうも楽しく見られるのかと言うかんじ。

しかもオールラッシュだから、音楽がないんだよね。

それであんなに面白いってどいうこと?みたいな。

ぶっちゃけ脚本的にそんなに真新しいことがあるわけじゃないんだよね。でも、ああいう映像にできるところがやはり金子監督の演出力と言うか、僕は正直驚きがありました。あんな平凡な記述がこうなるんだっていう。それは演出力以外のなにものでもない。すごいなあと思います。こんなに観ている人の心をつかんじゃう映像の撮り方って。

ちなみに、この作品、たくさん、うちの劇団関係から出演しています。

「偽伝、樋口一葉」で主演、先日も番外公演「農業少女」で主演してくれた満島ひかりちゃんも大活躍。

そのほか、「1999.9年の夏休み」に出演してくれた三松明人さんと「偽伝、樋口一葉」に出演してくれた渡来くんの面白濃い系刑事コンビ。

「偽伝、樋口一葉」出演者は他にも大活躍で、野木太郎、青木ナナ、井川千尋、野上智加、今橋由紀が出演。みんな結構立派な仕事を果たしてました。はじめて身内の芝居を見ても面白いと思えたな。

そんなこんなで、金子監督の最新作「結婚詐欺師」は現代日本人必見のドラマとなっているわけですが、もう一つ面白いことがある。

それはこの作品、ある意味、デスノートだということ。

日活の食堂で、その僕の感想を金子監督に話したら

「いつも君はどうしてそういう風に考えるの?」

と苦笑いされてしまったけど

この「結婚詐欺師」、デスノートの、夜神ライト、L、ミサの3人のアナザーストーリーとしても見ることができます。誰がだれか。それは見てのお楽しみってことで!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/14

日活撮影所

日活撮影所
ついた。
1時間早く。
これから金子組試写。
でも1時間後。
いま目の前を三池さんが通り過ぎて行った。那須さんと一緒でオーラあるなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/13

イキウメ「散歩する侵略者」

そもそもリアリティの無い安倍首相という某国元首。

その男が何の前触れも無く突然辞任するというリアリティの無い夜(しかしリアルな夜)に

ぼくは切実で切迫したリアリティのある芝居(しかしフィクション)をみることになった。

青山円形劇場にて。

(以下ネタバレあり)

ある人がいる。

そいつが告白する。

「おれ宇宙人なんだ」

そんな言葉がリアリティを持つはずがない。

だが、この芝居はその言葉に背筋の寒くなるような、そして、胸のキュッと切なくなるようなリアリティをもたせた。

個人的に作者と話したかったのは、脳科学的な認知科学的なそういう裏づけがあるのかということ、ちゃんと有るように見える。それがこのあるはずも無い話のリアリティを増している。いや、そういうことじゃない。たとえ、科学的な裏づけが無くても、有るかのように見える、確かな洞察で綿密に編み上げられた脚本。

「概念を奪う」

そんなことが起こりえるはずも無いのに、起こりえるかのように見せる確かな洞察力と、確固たる表現。役者がすごい。いや、演出家なのか。わからないが、その表現が確実なのだ。嘘が無い。嘘が無い嘘。そういう表現だ。

芝居と同時進行的にたくさんの夢を見た。

概念の損失状態はまったくもって痴呆症の症状と似ている。

痴呆症はときに人を無邪気にし、時に人を幸福にする。

所有という概念の損失は・・・やはりそうなるか(笑)

しかし、その「やはり」がとてもリアリティをもっていた。

たとえ1人がある概念を損失しても、他の誰かがそれをカバーしてくれる。

何も怖くない。

そもそも有る一人の中で、概念は多重性がある。

「愛」という概念は、似た多数の概念と重複して存在しており、1つを奪われても、生きることに何の支障もない。それは胃を切除しても胃に至る部位が胃っぽくなり、胃っぽくそれをカバーしてくれるのと似ているだろう。これは芝居では書かれていない。僕自身のメモ。

「禁止」という概念を奪われた男が、さして異なる行動を採らなかったのは示唆的だ。人間は会話の中経験の中で概念を取得するが、よくあるのは、みんなが使っている言葉「***」の意味がわからないが、なんとなく会話の雰囲気なんかで、勝手に「***」っていう言葉は、「*****」のことなんじゃないかと推論して使っているとその推論があたっていたり、また大きく外れてたり、この場合、他人に「おまえ***って別の意味で使ってない?」みたいに聞かれたりして赤っ恥をかく。「禁止」という概念はわからなくなっても、「禁止」ぽいことが機能していた周辺の文法なんかは生きているわけで、つまり概念を奪っても、それが明らかな欠如として映らない。そんなときもあるわけだ。

最期に、戦争をなくそうという「思い」があふれ出してしまったのはこの芝居の蛇足だと思う。その前の積み上げてきたものをもう少し信頼してもいいだろう。

むしろ「愛」の概念を所有する人間が「戦争」を引き起こすのだ。そのパラドックスを衝いてもよかったのかもしれない。「愛」という概念を持たぬ宇宙人が「愛」を取得したら、戦争と殺戮を引き起こす。その可能性は大だろう。

しかし、この芝居は夫婦愛の物語でもある。「あたしの「愛」を奪って」と妻が言う。これほど切ない場面を見たことは無い。

フィクションがリアルを越えた夜。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/12

蔵出し写真館2

前の記事「女太某亭日乗」の読みはなにかと問い合わせがあった。

めたぼですよ。

め・た・ぼ

めたぼ亭日乗ね。

もちろん、永井荷風「断腸亭日乗」からの借用。

ところで、1個書き終わったのでナチュラルハイな状況になっている。

だから、なんとなく、蔵出し写真館パート2!

いってみようか。

前回は、第三回公演「ベジタリアン・サマー」まで行った。

今回も、ベジサマからはじめよう。

まずレイヨナ。

Reiyona01





彼女は破天荒なキャラで那須監督もお気に入りだった。

レースクイーンらしくないレースクイーンと言おうか。

歯に衣着せずズケズケと本当のことを口にする子で

ちょっとだけ、満島ひかりちゃんに似ている。

その辛口コメント具合がね。

で、この写真は、

レイヨナの家の焼肉屋さんで稽古をしたときの写真。

休みだったのでぞんぶんに使わせてもらった。

で、最期は↓こんなかんじになった。

Keikoato






お酒も入って、どんどん撃沈されていった。

手前の水色の背中は新津君。

真ん中はサヤピコ。

向こうはだれだろ?

新津くんは朝まで元気だったけど

電車に乗ったとたん。

Niitsu01





爆睡する新津君。

次の写真は・・・

これはベジサマの楽屋だな。

Gakuya





左が吉野響子で右がナカヤマミチコ。

で、そのころ飲みに行った時の那須監督。

Nasusan02





このときはデビルマンの舞台裏のすったもんだの話をしてくれた。

ほんとうに苦しそうだったのを思い出す。

でベジサマの打ち上げのとき。

Haru03





酔っ払い、新宿の路上で意識を失う藤澤よしはる。

そして、しばらくして

楳図かずおさん原作「わたしは真悟」を舞台化させてもらうことが決まった。

監修は那須博之監督である。

で、稽古写真。

Shingo01






左から根岸絵美と上野未来、そして谷口大介。

はじめて芸能事務所に足を運び

出演交渉をして出演となったのが上野未来。

この子は普通のアイドルに無い輝きと才能を持っている。

現在、潜伏中だが、なんとか女優として花開いてほしいものだ。

いきなり飛んで、「わたしは真悟」の打ち上げ二次会にてかな?

Shingo02




 ↓時間経過
Shingo03





Shingo04





しかし、主演の上野未来は元気。

ココだけの話だけど

上野未来は歌が本当にうまい。

このときも彼女の歌声に胸がキュンキュンしていた(笑)。

そして、第四回公演「わたしは真悟」が終われば

僕はすぐに那須監督作品「真説タイガーマスク」の助監督に。

Tiger01









初代タイガーと主演タイガー。

これが終わると僕は

1月に予定されている第五回公演の準備と

映画「神の左手悪魔の右手」のシナリオ執筆に入った。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/09/11

女太某亭日乗0911

締め切りをやっと1個クリアした。

番外公演のために締め切りを延ばし伸ばしにしてもらって

仕切りなおしの締め切りが金曜日だった。

ある歴史エンターテイメント映画のプロット。

土曜、日曜、月曜、そして今日と

締め切りを4日オーバーしての納品。

書き終わって、見直しも何もしないでメールで送信。

これ早くシナリオにしたい。

ただ、もう一回、ダメ出しがあるかも。

もうすでに「とりあえず、これで書かせてくださいっ」な気分なんですけどね。

あんまりプロット段階でひねくっているとソコで創造力を消費しちゃうから、シナリオにするときのテンションが保てない。

しかし、一難去ってまた一難。

某SF映画プロットのさらに前段階のシノプシスを上げる作業なんだけど

締め切りが金曜日。

ひー。

大丈夫。

たぶん、これは締め切りまでに書き上げる(ほ、ほんとうか・・・)。

そして2/3まで書けたマンマでストップしている某SF映画(さっきのSF映画とはぜんぜん関係ない別の仕事)のシナリオ。

この締め切りが来週の月曜日。

神が宿れば、これもできるはず(神がやどれば!)。

がんばろう。

てな感じで今週も余裕の無い一週間となりそうだ。

他のライターさんがどんな感じかは知らないけど

僕の場合、最近ずーっとこうだ。

同時進行が多すぎる。

僕の場合、これに舞台の仕事が入るから大変。

だから最近数年は常に心がざわざわしていて

そして肩こりが恒常化している。

見なければいけないDVDがたまっていて

いつもTSUTAYAから借りてきては見る間もなく返却期限がきてたり。

余裕が無い。

余裕が無いけど、ブログは書く。みたいな。

ま、浮気性な僕なんで、この同時進行加減がちょうど良いのかもしれないけど。

さてさて、せっかく一個書き終わったんだから今から部屋の掃除でもすっか。

うへー、だいぶ汚いよ。

今日は911。

昨日ビンラディンに会った。

次回公演に出演してもらえるかもしれない。新津組で。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/09/10

まじ!?

超時空要塞マクロスが実写化なんて・・・。

http://feature.movies.jp.msn.com/news/070910/default.htm

すごい!

すごいけど・・・ずるい。

うれしいけど、ずるい。

だって日本のアニメなのに・・・。

イデオン、ダンバイン、ボトムズ、ザブングルは日本で映画化しましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

innerchild「アメノクニ/ヤマトブミ」

千秋楽を見てきました。

innerchild(インナーチャイルド)については名前を聞いており

いつか見ておかないといけないなと思っていて今回衝動的に見てきました。

進藤健太郎さんが出ていてそこにも興味がありました。

先日、野田秀樹さんと飲んだときにも進藤君の話出ましたしね。

というのも彼が「オイル」出演が決まったぐらいに、僕ら確か旗揚げ公演で、旗揚げに参加してくれた高松くんが進藤くんと友人関係にあって・・・というようなことから間接的に進藤君のことを知っていたというだけなんですが。

古事記や日本書紀をやるというと、それこそ野田さんの「オイル」を思い出すのですが、「オイル」がかなりぶっ飛んでいたのに比較して、このインナーチャイルドはかなりベタでした。

もちろん、第二次世界大戦敗戦、GHQにおける日本占領、憲法の改定と重ねるということはしていたのですが、その重ねること自体に面白みを見出すことはできません。むしろ色々事実に立脚しているのに、それをブレンド+若干の近未来的な味付けをしたことで、この話の設定自体がアナザーワールドストーリーのように感じられ、「十二国記」や「グインサーガ」的なファンタジーという印象を持つ舞台となっていました。それが意図的なのかどうかはわかりませんが、もし、この舞台に入り込めない人がいるとしたら、そのアニメのような設定を見る側に強要してくることでしょうか。設定をちゃんと飲み込んでやれるとこの舞台を楽しむことができるんじゃないかなと。ぼくはかつてアニメお宅であったこともあって楽しむことができました。

野田さんと飲んだときに野田さんが「最近のアニメのような芝居」の話をしていました。

新感線やキャラメルボックス的な芝居のことを言うのだと思うのですが、今回innerchildをみて、ああこの芝居は新感線やなんかよりも強烈にアニメだなと思いました。アニメ的でゲーム的。

しかし何を持って「アニメ的」というのか?

ポツドール三浦さんのやってるような芝居がアニメ的でないのはわかる。

僕らがやっているような芝居はアニメ的なのかどうか。

たぶん、アニメ的かどうかは、閉じているかどうかなんだと思うけど、僕や野田さんはフィクションの設定やSF的な設定を採用しても閉じることはしない。批評性というか、破けというか外部的な視点というかそういうのをもちたいなと思う。これは良し悪しの問題じゃなくて性質というものなんだろうけど。

しかしインナーチャイルドからはそれを感じることはできなかった。心打たれるシーンも多く、また台詞的にも、うまいと思わせられる台詞が少なくなかった。無理やり現代の自分に重ね合わせていろいろ考えようと思えばできる。が、それは無理やりであって、作品自体はそんなことを観客にさせようと思っていないように見える。メッセージ性が無いということじゃない。むしろメッセージがたくさん詰まっている。

自分の中で、いま色々煮え切らないで書いているので読んでいる人も煮え切らないと思うが、なんとなく、こういうことじゃないかと思うのだ。これから言うことは今思いついた暫定的な考えだ。

つまり「アニメ的なもの、ゲーム的なもの」は、
「いまココにいる私」というものから切り離した「世界設定」を用意し、その展開される物語においてもっとも重要視されるのは、その「世界設定」がどのように内的に必然的にあるいはドラマティックに展開していくのかということにあり、その成果も、物語内で回収されることが重要である、ように作られているものである。

一方、そうでないものは、
「いまココにいる私」というものから切り離した「世界設定」を用意しているように例え見えたとしても、その「世界設定」は「いまココにいる私」と密接につながりがあり、またそのつながりについても、観客にそれとわかるように示されており、またその展開される物語においてもっとも重要視されるのは、その「世界設定」がどのように内的に必然的にあるいはドラマティックに展開していくのかということにあるように見えながら、いかに「いまココにいる私」を構造的に描くか、異化するか、批評するかということにあり、その成果は、物語内で回収されるかどうかよりも、「いまココにいる私」の有り様をいかに変革するか、変革へ促すか(その変革がアンチ変革である場合も含む)がもっとも重要であると考えられている、そのように作られているものである。

というように考えられるんじゃないかと。

もちろんエンターテイメントだ。

説教くさく、現在の変革なんかを求める必要は無い。言ってみれば、非「アニメ的なもの」は「いまココにいる私」への還元を求めるという意味で「浅ましい芸術」とも言えるだろう。そして「アニメ的なもの」こそ「純粋芸術」と言える。どっちが好きかは趣味?

なんか良くわからないけど、そんなことを考えさせられたインナーチャイルド初体験でした。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/09

押井守監督「真・女立喰師列伝」

完成披露試写があったそうです。

僕はまだ見ていません。

が、面白そうです。

予告編を見るとわくわくします。

公式HPでぜひ予告編を見てください。

つーか、川井憲次さんの音楽聞くと鳥肌立つよね。

映画「デスノート」の音楽も川井さんが担当。

ところで我らが金子修介監督。

(映画「デスノート」監督、ぼくらの舞台「偽伝、樋口一葉」では監修を、4月の舞台「1999.9年の夏休み」ではスーパーバイザーをしていただいています)。

小学校時代は野田秀樹さんや鈴木和道さんと親友で

大学時代では一年先輩の押井守監督とあともう一人の方と三人で映画研究会をやっていた。金子修介と押井守がいる映研ってどうよ。豪華過ぎじゃん。

すごいよね。

やっぱり偉くなる人同士は近くにいて刺激しあって偉くなるもんなんだよね。

エンターテイメントを作る人間がさ、たとえ普段の会話だとしても詰まんない会話で満足できるわけがなくて、そうなると友人も特殊で面白い人間が多くなる。それが相互作用を及ぼして、それぞれのクリエイティビティを作っていく。その典型のような友人関係なわけですよ。金子修介監督の周辺は。日活の新人時代も、那須博之という特殊な才能とものすごく近くなるわけだし、自然とそういう人物と絡むようになるわけなんだなあと。もし、僕らも彼らのようになりたいなら友人を選ばないといけないよね。なんつって。

ていうか、この映画「真・女立喰師列伝」

前も言ったかもしれないけど、うちの子供たちが出ています。

予告編を見ても、五人確認できちゃいました(笑)

この映画はオムニバスなんだけど、うちの劇団員たちが出ているのは、ゆうこりん小倉優子ちゃん主演の「クレープのマミ」。

これに、野木太郎、新津勇樹、安川結花、青木ナナ、未來、坂井理会、国吉梨奈が出てい・・・るのかな?ちょっと全貌を把握してないんだけど、ていうか忘れちゃったんだけど、出ています。たぶん。しかもかなり重要な役で、とりあえず予告編の青木ナナと坂井理会には笑わせてもらいました。野木と新津ははまり役です。

公開になったら、ぜひぜひミンナ観に行ってください。

渋谷シネクイントにて、11/10(土)~11/30(金) 特別限定レイトロードショー 。特別限定レイトロードショー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蔵出し写真館

締め切りは昨日でした。

が、まだ終わってません。

土日は休みなので月曜日までにってことで許してください。

ってことで、また煮詰まっちゃったので

何気なく、過去の写真とか眺めてたら

ナカヤマミチコや藤澤よしはるや新津勇樹の最初の出会いの日の写真がありました。

笑えます。

ちょっと秘蔵写真の蔵出しです。

Fujisawa_first





↑藤澤よしはる(通称ハル)

若い。

若すぎる。

笑えます。

大学を卒業し上京したてでした。

はじめてあって面接をした日のものです(2003年10月2日17時01分)。

Niitsu_first





↑新津勇樹(通称ユウ、いまはニイツくん)

多少若い。

でも基本変わってないよね。

芝居経験はまったくなしでした。

吉本の学校を出たところだったのかな。

お笑いを目指していたんだけど

演技力を磨きたいからとか言って面接に。

このときやってもらったネタは失笑物でしたが(2003年10月24日11時28分)

Nakayama_first





↑ナカヤマミチコ(通称みっちー)

これも入団面接(2003年10月18日16時43分)。

若い。

しかもちょっと美形。

いまの怪物状態になる前。

使用前という感じ。

しかし女優としては今のほうがいい。

いい具合に発酵してきましたな。

他人ばかりさらすのもなんなので、その頃の僕。

コメントはなしで。。。

で、その頃からずうっと僕らの支援者であった那須さん。

↓映画監督那須博之。

Nasusan01





それで旗揚げ公演には、那須さんは、佛田さんと一緒に来てくれました。

↓ルデコでやった「ナツヨイの恋歌」のときの旗揚げ祝いのお酒。

Iwai









第二回公演も同じルデコでやりました。

「ダンス・ダンス・ベイビーダンス」

ヒロインがトリプルキャストでしたっけ。

メインのヒロインは、根岸絵美。

いまは、ひょっとこ乱舞の子だね。

Negi








↑狭い楽屋で化粧中。

この第二回公演では、早くも外部からキャストを呼ぶということをやりました。

那須監督から紹介されて使ったのが片瀬まひろ。

Mahiro







↑この子はレースクィーンで芝居は初めてだったのに

天才的にうまかったなあ。

そして第三回公演。

ルデコから卒業して

今は無き新宿パンプルムスでやったのが

「ベジタリアン・サマー」

そこで出会ったのが広澤葵。

Bejisama01





横の怪物は置いておいて

可愛らしいねえ。

今はずいぶん大人っぽくなったけど。

この頃はぽっちゃりあどけない感じだった。

彼女とは「わたしは真悟」「錆びた少女」「偽伝、樋口一葉」と芝居を重ねることになる。

であったときはそうなるとは思っていなかったなあ。

芝居はぜんぜんうまくなかった。

でも女優をやりたいという根性が違った。

いまアロッタのファンをしてくれている猫さんやネギ星人さんや今回の番外公演に出演してくれたはじめちゃんさんとかとも知り合わせてくれたのが彼女。

今でも僕のよき相談相手だ。保母さん気質なんだろうね。

今回は、蔵出し写真館でした。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007/09/07

携帯ドラマ「夏は終わらない!」

月9携帯ドラマ続報です。

若手イケメンボーカルグループLeadのHIROKIくんとSHINYAくんが主演

「夏は終わらない!」

ヴィジョンキャストで全4話配信中です。

ストーリー原案は、ぼく松枝佳紀。

脚本は、第一稿が、今回夏の番外公演で作演出デビューしたばかりの野木太郎

それを名畑晶史さんがかなり面白く直してくれた。

監督は、石垣佑磨くん主演「ラブレター」(脚本ぼく)の監督、丹野雅仁監督。

あとキャストでは、今回番外公演から参加のイケメン峯尾昌や大石綾子、ナカヤマミチコ、野木太郎、井川千尋、秋山裕美などが出演。

沖縄人、丹野監督らしい爽やかで熱い青春ストーリーになっています。

季節はもう秋ですが、夏の終わりの胸キュンストーリーをぜひお楽しみください!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

いいわけですが・・・

最近、また太り始めた。

一時期、ビリー効果もあり痩せてきていたのだが

最近はビリーする間もなく部屋を片付ける暇も無い。

いや、実際にその時間が無いわけではないのだろうが

「そんなことしてる場合じゃないだろう」

というような心理状態に置かれている。

締め切りがあり、執筆をしなければいけない時期は

必ずこうなる。つまり太る。

締め切りで苦しんでいる自分にも甘くなり

普段では食べないようなジャンクフードも許したりする。

だからなおさら締め切り、執筆時期は太る。

で、今日がその締め切り。

劇団の番外公演で伸ばし伸ばしにしてもらった

某映画のプロットの締め切りである。

あー・・・

早くこれを突破して楽になりたい・・・

来週こそ、再びビリーの門をたたく・・・

と思っていたら

昨日、某会議に呼ばれ

非常に興味深い大作映画のシノプシスを書くことになった。

いや書かせていただくことになった。

締め切りは来週金曜日である。

来週金曜日・・・・・・再入隊の野望が・・・orz

仕事、企画が次々と来ることはうれしい。

しかし痩せる間がない。

まあ、仕事があることのほうが今の僕には重要なんだけども。

一個のオスとしてこのままぶくぶく太っていくのはいかがかと。

ま、そう思うわけですが、しかたがない諦めよう。

などと締め切りの日に書いているのだから

結構ね、煮詰まってるわけですね。

あー、なんとかしなきゃ。

それから各方面に請求書出すのも忘れてます。

いろいろ先延ばしにしていることがあります。

ごめんなさい。

がんばります。

映画芝居もたくさん見なきゃ。

部屋も片付けたい。

時間が無い。

時間をください。

ひー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007/09/05

長塚圭史演出「ドラクル」

またしてもめちゃくちゃ良い席。

前から六列目中央より。

この作品、長塚圭史氏のコクーンデビュー作品。

そういう意味で注目していた。

(以下ネタバレあり)

が、先に結論を言うと、僕の印象は、美術と照明のすばらしい舞台、役者もそろっている、音楽も素敵だ。しかし本がいまいちだったなということになる。結構役者も台詞を噛んでおり、ラスト、拍手も一回こっきりだった。

まずもって、前半頭で、舞台がフランスで、しかも子殺しの話が出た時点で、ぼくはジル・ド・レの話だなとわかった。そして期待がいや増した。蜷川さんの「ひばり」の記事でも書いたが、僕は昔ジャンヌ・ダルクの話を書いたときに、このジル・ド・レという人物とジャンヌの関係を主軸に話を書いたのであって、聖戦に従事した神の乙女に従順だったジル・ド・レという男が、大量の子殺しをする(しかもかなり性的な虐待をした上で殺す)残虐な殺人鬼になっていくそのことに興味を持っていた。

ジャンヌ・ダルクを失ったジル・ド・レが吸血鬼になる。だが再び聖女・宮沢りえを得て、聖なる乙女に従順な男になる・・・そういう設定。これは素敵だ。かなりドラマチックになる要素が含まれている。そして、長塚本もこれを最後まで主軸としているのだが、結局最後まで、人の心に火をつけることのできない本となった。また演出的にも、美術はとても素敵だが、ラストシーンについては納得がいかない。「こけおどし」を馬鹿にしてはいけない。おじいちゃんになっても蜷川さんも串田さんもちゃんと舞台的な「こけおどし」を真剣に用意している。もちろん「こけおどし」が無くてもいいが、無いならないで、それは何かの意識的なアンチでなくてはいけないように思う。「ドラクル」もラストで「こけおどし」(目潰し照明と檻からの脱出)を用意しているのだが、それがあまりに中途半端でがっくりくる。時間切れで強制終了的な印象だ。むしろあそこをちゃんとしていれば、途中のつまらぬ会話劇なんて覆すような印象を残せたはずだ。金を使えるからこそ、僕らのできない、馬鹿みたいな真剣な「こけおどし」を用意してほしかった。また、そういうのがふさわしい舞台でもあったように思う。返す返す残念だ。

長塚圭史的な「毒」ということでいえば、少年を惨殺する回想シーンと、美女・宮沢りえに、レイプされたときに感じてしまった、とフランス書院的な告白をさせるところだろうが、美女に下ネタを言わせて喜ぶだけのような印象で、毒というにはチンケな感じだ。

ここで僕は三島由紀夫「サド侯爵夫人」の「毒」を理想として掲げたい。うまくすれば、宮沢りえの告白は、三島由紀夫「サド公爵夫人」の告白を凌駕するものになりえた。ぼくら劇作家は、ここのところの違い(長塚氏と三島の違い)を、ようく考えなければいけない。そういうように自戒しつつ、宮沢りえの告白を聞いてしまった。

とは言うものの、ホーンテッドマンション的な前半の舞台美術と、スクリーンに映し出された両開きのカーテンとか、木漏れ日のゴシック調の照明とかそれが見られたというだけでも価値のある舞台ではある。

また、役者が見所なのは言うまでも無い。山本亨、明星真由美のしっかりエンターテイメントしたドラキュラコンビ。山崎一の心にしみる説明台詞。手塚とおるの悪どい司教のムカつきっぷり。勝村さんの好青年ぶり。渡辺哲の下心おやじっぷり。永作博美の愛を与えられぬ女の同性に対するサドっぷり、そこに見える悲しみ。長塚舞台の常連中山祐一朗のにょろにょろした声。など見ていて飽きない。

宮沢りえも役柄がピッタリだ。

そして市川海老蔵。素敵だね。芝居もそうだが、パンフを読むとなおさら惚れる。長塚氏が海老蔵の「なぜなぜ」ボウヤっぷりに押され気味なのが笑える。長塚氏は「(市川海老蔵くんの言動で)僕が驚いたのは「台本で、気持ちがわかるきっかけはどれ?」って聞いてきたこと」と言って驚いているんだけど、これは僕は常々考える。僕はむしろ海老蔵ちゃんと同じ考えだ。海老蔵ちゃんは「俺から見ると、みんなには動きが無いから、「あれ、内面を伝える作業も大事だけど、魅せ方はどうするんだろう」って思っちゃう」と言っている。手前味噌だが、これは、僕が最近よく言うことでもある。とくに満島ひかりちゃんや岡村麻純という映像系の役者を使うと、彼女たちは心を開き感じるのが上手だから、その役そのものの内面を作ることはできる。しかし演劇で重要なのはその内面の変化なり動きをどうやって観客に伝えるかで、逆に言うと、実際の心の動きなんか無くても、それが記号として形に表れており、観客が理解してくれればいい。観客は役者の心の中を見ることができない。観客は役者の外面的な変化、形だけを頼りに理解する。それが芝居の難しいところだ。メソッドでがんばっている役者が使いづらいのは、それを外面的に出すという技能をおろそかにしている場合が多いからだ。限られた時間でたくさんの情報を観客に伝えなきゃいけないとき、日常の自然な動きだけでは限界がある。心にうそが無いからこの演技でいいでしょ、というわけにはいかないのだ。むしろ逆で心にうそがあっても記号として演技が成立していることのほうが重要だ。もちろん一番いいのは、役者の心にもうそが無く、そしてそれがちゃんと形にも表れているということ。僕らが目指すべき演技・芝居はそこにある。そのことを市川海老蔵ちゃんが言っていてちょっとうれしくなってしまった。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2007/09/04

振り出しにもどる

9月2日「君といた夏」最終日。

朝11時入り。

「振り出しにもどる」

ちゃんとできたろうか、そう考えながらルデコ入り。




「振り出しにもどる」とは、

みんなには言ったのだけど、初日の朝、ルデコに持ち込んだ那須さんの遺影と向き合っているときに僕の耳元で聞こえた那須さんの言葉だ。

那須さんの声が聞こえた、なんていうと渡来くんは「またまたぁ(笑)」と言うが、ほんとなんだから仕方が無い。

その日の朝も、がらんとしたギャラリーで那須さんはこういったのだ。

「ナベカツ、振り出しにもどったな」

アロッタは創設4年目だ。

「振り出しにもどる」っていうのはあまりいい意味じゃない。

なんだか4年が水泡に帰した・・・そんな意味に聞こえる。

確かに、旗揚げと同じ場所で予算的にもかなり小さな芝居をやる。一番料金の高い農業少女だって旗揚げ公演と同じ値段だ。動員だって、ギャラリーのキャパもあるし、旗揚げ公演レベルのはずだ。今回は宣伝にぜんぜんお金をかけていない。

だから僕の心のどこかに今回の番外公演は悪い意味で「振り出しにもどってるんじゃないか」そういう危惧があって、そういう僕の思いが那須さんの言葉として、僕の耳に聞こえたのかもしれない。僕には映画の仕事があって、こんなところで「振り出し」にもどってる場合じゃないんじゃないのか?そう、どこかで僕自身が思っていたのかもしれない。それが那須さんの声となって聞こえた・・・。

しかし、そうじゃない。振り出しにもどったわけじゃないんだ。

そう信じたい。

そういう気持ちが僕の中にある。

なので、僕は聞こえた那須さんの声に向かって即座に反論した。

「そういうことでも無いんじゃないかと・・・思います・・・」

だが、その返事は強く主張できるようなものではなかった。

僕自身、心が揺らいでいるのだから。

ほんとうに振り出しにもどってしまっているのかもしれない・・・

そう、どこかでおびえている・・・

しかし、那須さんがその動揺する僕に返した言葉は僕の想像を超えた言葉だった。

那須さんは次にこう耳元でささやいたのだ。

「人間てのはな、なかなか振り出しにもどれねえもんなんだな」

その言葉、那須さんの言葉は僕の中で僕が勝手に作った言葉かもしれないが、それでも僕は那須さんの言葉に、目からうろこが落ちたような気がした。

「人間なかなか振り出しにはもどれない。なのにもどれるお前らは偉いよ」

そういう意味で、那須さんは、那須さんが生きていた時と同じように僕と僕らをほめてくれたのだ。

その朝の那須さんの言葉を聞いて、大いに胸を張って「振り出しにもどる」それが僕の、僕らの、今回番外公演のテーマになった。

それから5日の公演が終わり、最終日の朝。

ちゃんと「振り出し」に戻れただろうか、僕は自問自答しながらルデコに入った。

「おはようございます!」

みんなが時間にそろっている。

受付の準備をしている。

会場を掃除している。

発声練習をするもの。

コントの掛け合いの確認を最後の最後までするもの。

芝居の台詞を最後まで直すもの。

今回公演ではじめてやった音響や照明のプラン確認に最終日まで血眼なもの。

客入れ客出しのスムーズで失礼の無い段取りを考えているもの。

芝居に出ながらも音響やったり照明やったり会場整理をやったり物販をやったり・・・普通役者は役者に専念したいからスタッフワークを任せると不満を抱くのがパターンなんだけど、誰もそれに不満を抱かないでやっている。不満を抱かないどころか、楽しんでいやっている。

スタッフキャストみんながみんな連日のハードなスケジュールにもかかわらず生き生きと目を輝かせている。

楽しい。

「芝居が大好き」

ただそれだけ。

そこに戻ってきた。

僕たちはそこに戻ってきた。

「芝居なんかをやってる人間は狂っている。

あれは一種の治らない病気だ。」

日本銀行を辞めるときに上司にそういわれて止められた。

その通りです。

その狂気に罹患した者だけが映画を作り演劇を作る。

僕らはそんなところに立っていたのだ。

そこに戻ってきた。

僕らはちゃんと「振り出し」に戻ってきたのだ。

そして僕は微笑む那須監督の遺影に向かって言った。


















イェイ!(遺影)


・・・・駄洒落かよ!

不謹慎で申し訳ないm(_ _)m

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2007/09/03

感謝。

ご来場いただきました皆様ほんとうにありがとうございました。

音響照明受付物販場内整理音響照明すべてがメンバーによるもちまわりでした。

脚本なんか書いたことの無い役者に作演出をさせたりしました。

ダブルキャストシャッフルなど役者に無茶をさせたりしました。

一日9時間公演なんかもやりました。

10分でお客だし、お客入れというお客様に負担となることもやっちゃいました。

いろいろチャレンジが満載でした。

行き届かないところも多々あったかと思いますが、お客様の温かい対応、ご協力を得て、なんとか無事に6日間のイベントを締めくくることができました。

ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。

今回は、Base6、ディーセント・ウォーターという仲間も得ることができました。

西島くんや律磨、さちぃ、近石、峯尾、秋山、菅田くんたち新しい仲間と出会うことができました。

藤澤や新津、野木など従来の仲間の知らなかった才能を知ることもできました。

そして、思った以上にたくさんの人たちに見ていただくことができました。

ほんとうに感謝したいです。

いろいろなことに。色々な人に。

ありがとうございました。

今回得たものを、かならず次なるものにつなげます。

僕らの次をお待ちください。

必ず期待を超えるものをお見せします。

人生に「必ず」は無いことを知っていながら言ってしまいました。

そんぐらいの気持ち気合心意気で臨みます。

ほんとうにご来場いただきました皆様

声援をいただいた皆様、ありがとうございました!また次回!

| | コメント (2) | トラックバック (2)

2007/09/02

イツカめ!!

さて五日目が終了。

明日というか今日はついに最終日です。

五日目は、外部団体の公演がありました。

男性6名で構成されるアカペラグループBase6さんのミニコンサート『ready to rumble』

これ、天使の歌声とはこのことですね。

こんなマジかで美しい歌を聴いて胸打たれなんか泣きそうになりましたよ。

うちの芝居をいつもみにきてくれる鈴木肇(はじめちゃん)さんが、僕らの募集を見て応募して来てくれたのですが、はじめちゃんがこんなに歌がうまいとは思いませんでした。目を瞑って聞けば山崎まさよしそのもの!!曲の合間のおしゃべりも面白かったし、ほんと素敵な45分でした。

つづいては、演劇集団ディーセント・ウォーターさんのストレート・プレイ「自由の星たち 新涼」

これは今回イベントの中で、一番まともな芝居だったんじゃないでしょうかね(笑)。こういう芝居らしい芝居をやってみたいなと僕も常々思いながらやってこなかったジャンル。今回ディーセント・ウォーター白畑さんがネットでのぼくらの募集を見て応募してきてくれたんだけど、リアルで物静かなのに、アロッタの路線にはまったくない芝居だから逆に刺激的でした。なによりもそのリアルを構成する役者たちがうまい。これがなくては成立しないでしょうね。あと大人だね。やっぱアロッタは基本子供なんだよね。でもディーセントウォーターさんはほんと大人だった。客層もまったく違って笑えた。大人なんだもんお客さんが。

などと、外部2団体の公演プラス、ぼくらアロッタ5組6つの芝居、あわせて五日目は8つものまったく異なる芝居をうってしまったよ。

そして夜間野木組の破壊的混雑。

制作チーム、そしてナカヤマミチコの働きで、たいした混乱もなく、魔の五日目がクリアできた。楽しく外部団体ともコラボできて、ちょっと今回のイベントやってよかったな、と思える一日だった。

そして明日・・・というか今日千秋楽。

僕らはアロッタから生まれた5組の公演を純粋にやる。

短いが最後のフィナーレにふさわしい芝居をうちたい。

そしてこれが終われば「君といた夏」も終わり、秋が訪れる。ぼくらの田んぼに黄金色の稲の海は見ることができるのだろうか。なによりも僕はさぼっていた映画の作業に復帰しなければいけない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007/09/01

野田秀樹さんとの四日目

野田秀樹さんから電話があった。

それに気付かずに僕は岡村麻純「農業少女」の本番前のアップに付き合っていた。

稽古場が無いのでロイヤルホストで本読みをするのだ。

チョー早口で台詞を応酬する。

これがむちゃくちゃ面白い。

笑える。楽しい。

台詞の確認と、朝起きたばかりの活舌を良くする。

そういう効果がある。

で、ふと携帯をみる。

着信履歴に「野田秀樹」とある。

(野田秀樹?・・・・野田秀樹!!)

と携帯をひとり2度見する僕。

で、すぐに折り返した。

電話に出た野田さん。

「夜の回、見に行くのでヨロシク」

・・・・

!!!!!

まじで、野田さんに芝居を見られる日が来ようとは・・・

しかも「農業少女」だ。

初めて僕は他人の本を演出する。

しかも野田秀樹さん本人の本だ。

(まあ、そうだから見に来てくれたのだろうけど)

実際見に来てほしいようで見てほしくないようで・・・

だって、なんだこんなのかって、思われる可能性もあるじゃん。

夜は満島ひかりの回だ。

野田さんが夜に来ると聞いて麻純は残念がっていた。

で昼。

麻純バージョン。

稽古のわりにちょっと滑った感があった。

が、お客様には好評だった。

「偽伝、樋口一葉」の岡村麻純しかしらないある役者からは

よくここまで一人で立つことのできる女優に岡村をしましたね

とお褒めの言葉をいただいた。

で夜。

野田さんが来られた。

そして急遽、撮影を早めに終わらせた金子修介監督も来られた。

なんかすごいことになってきたが

とは言うものの、

僕らは稽古の成果をたんたんと披露するだけだ。

波はあるけど、面白いときは面白いのだから。

お客様に楽しんでもらう。

僕らが芝居を楽しむ。

誰が見ようと関係ねー!

とか言いながら野田さんのことは気になる。

僕は今回照明を担当しているのだが

照明のオペをしながら野田さんの反応をかなりチェックしちゃいましたよ。

終演後、野田さんと話す。

「面白かったよ」

え、まじっすか?

「ぼくの農業少女よりもわかりやすくなってるし」

えええ、まじっすか?

「役者がいいね」

えええええええ、まじっすか?

というわけでそのままミンナを引き連れて

野田さん、金子監督と飲みに行く。

焼き鳥屋なのにワインボトルを2本明け盛り上がった。

役者たちも野田さんの話に目を光らせていた。

野田さんもいろいろ深い話を聞かせてくれた。

野田さん自身の今後の展開やなんかについても

で、2009年にやる作品のワークショップに

僕ら呼んでもらえることになった。

野田さんは僕らの農業少女をみて

「ここまでシンプルにやって良いんだな」

と野田さんとして発見もあったとまで言ってくれた。

たしかにいろいろ苦し紛れに

僕は今回の農業少女を小道具なしのシンプルにしていった。

新聞とピストルはつかってるけど。

照明だってギャラリーの地明かりを上げたり下げたりするだけだし。

・・・

結局たくさんのことを野田さんと話した。

役者も全員終電を逃した。

でも、めっちゃくちゃテンションの上がった夜だった。

疲れて正直死にそうになっていたけど

うん、今日もまたがんばるぞ!!

Nodasanto01

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »