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2007/01/03

2006年舞台総括・・・(その1)

2006年の総括。
・映画編「デスノートとか神の左手とか・・・
・WS編「ワークショップとか・・・
舞台のことをやっていませんでした。

6月に「錆びた少女」、12月に「偽伝、樋口一葉

錆びた少女」は那須監督が亡くなってから以降
僕が本格的にやろうと思って立ち上げた芝居です。

劇団立ち上げた2004年に立て続けに5本も公演をうったなんて
まったく信じられないようなタフさでしたが
那須さんの死は僕のすべてのやる気を失わせた。
ただ天国の那須さんからの指令のように、
TBSの仕事なんかが入ってきて、
「神の左手悪魔の右手」もやらなくてはならなかったし
それから木村俊樹プロデューサーの後押しもあって
「4人の現役映画監督による実践的ワークショップ」
なんてものを立ち上げたりして
なんとか生き延びた…立ち直ってきたっていうのが2005年でした。

で2006年。
これまで那須さんに見せるために作ってきた芝居だけど
本当に新たな気持ちで、立ち直ったんだぞと言うところをみせるべく
ちゃんと芝居の公演もうたなきゃいけない。
そう思ってやったのが「錆びた少女」でした。

毎回何かやるときには
自分に新品のハードルを課すようにしています。
錆びた少女」では、物語を自分の中から引っ張り出すのではなくて
ある1人の実在する女性の中から引っ張り出すということを自分の中で決めました。
自分の想像の中で物語をつむぐのは比較的に楽です。
しかし何かを守るには早すぎ、むしろアウェーで戦い成長したい僕です。
それで決めました。他人の記憶の中で戦おうと。
それが「錆びた少女」でした。
中心となる舞台は「母と娘」でしたが、
何度も定番…男女の恋愛物
に持って行きたくなる自分を抑えながら、
地道に取材をし研究所を読み、
精神不安定にもなりながら書いたのが
錆びた少女」の脚本でした。
(精神の病に犯された人の症例を読むのはほんとうにつらかった)
そして別に隠すことも無いのであれですが、
広澤葵がいなくてはあの本は書けなかった。
女の気持ちは本当にわからないと思う僕なんだけども、
かなり深いところまで、
時に不快なところまで話してくれた広澤葵には本当に感謝している。
結果として「錆びた少女」は「もうひとつの広澤葵物語」そう命名しても良いような話になった。

とは言うものの、
脚本上は、そこはその僕と言えどもエンタテイナーですから
広澤葵の個人情報はわからないようにしてある。
しかし、僕の掘り当てた「錆びた少女」という物語は
広澤葵という架空の少女が毎夜知らぬ間にみている悪夢のひとつ
なんじゃないかと僕は思っている。

物語はそういうこととして
しかし、作品を物語るスタイル
これについても僕はチャレンジをした。
つまり
「ザッピング」的「モンタージュ」
の手法をこころみようと考え、それを実践してみた。

( つづく )

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コメント

「もうひとつの広澤葵物語」....やはりそうなのですか。
「錆びた少女」を見た時に、
「あれ?なんかこの感覚...これまでに感じたことが...」とデジャヴュに似た思いに取り付かれました。
葵ちゃんが怪我で降板した「アブレボ」のblogに彼女が書いた詩であったり、彼女自身のblogにときおりみられるものだったり...そんなものたちと呼応しているように思えていました。

もうすぐDVD化されるので、またもう一度しっかり見てみたいとおもいます。

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2007/01/03 08:36

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