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2007/01/21

007カジノロワイヤル

今年映画館で見た最初の映画は
とっても見たかった
「007カジノロワイヤル」

なぜ見たかったかというと
脚本に「ポール・ハギス」が入っているから。

ポール・ハギスと言えば
「ミリオンダラーベイビー」
「クラッシュ」
「父親達の星条旗」
とすばらしい作品ばかりの脚本を書いており
「クラッシュ」に至っては監督もしている。
「硫黄島からの手紙」は企画原案
そして「007カジノロワイヤル」への参加。

ちなみに007と言えば
普通の映画と違ってブロッコリ家という
あの野菜のブロッコリを発明した家の人たちが
代々プロデュースするというお家芸なのであるが
脚本に関しても「つくり」などに定番があり
ポール・ハギスも入ってはいるものの
メインのライターではない(推測)。
ニール・パーヴィスとロバート・ウェイドという
007の何作かを作っている人が
土台を作ってそれをポール・ハギスがいじるという
まさに映画「デスノート」の時の僕みたいな役割を
ポール・ハギスが担っている(推測)。

前作「ダイ・アナザー・デイ」が
女優はきれいだったけど
話が、がっくりつまんなかったので
そのつまんない話を
ポール・ハギスがどう料理するのかな
という職業脚本家的な観点で
どうしてもみたかったのが007カジノロワイヤル。

結果として
かなり面白かった。
しかしそれはポール・ハギス的な事というよりも
演出的な、そしてキャスト的なことが大きいような気がした。

まずタイトル後の「おっかけっこ」がすごい。
ああいうのが映画なんだと思う。
ストーリーは無いけどハラハラドキドキひっぱる。

でもこれは脚本家の力じゃない。
演出。監督の力だ。
マーティン・キャンベル。
007ゴールデンアイを撮っている。
見たこと無い。
見なくてはいけない。
さっそく借りてきた。

それから良かったのはダニエル・クレイグ。
今までのような甘ったるい二枚目じゃない
リアル・ジェームズ・ボンドを演じた俳優。
彼がいい。
というか彼をキャスティングし、
007をリニューアルしようと決断したプロデューサがやっぱ一番すごいんだろうな。

華麗に任務をこなし美しい女とやる。
そんな嘘っぺえ話をぶっ壊す。
僕はこの21世紀的ジェームズ・ボンドの誕生に拍手喝さいを送る。
人を殺すことの生々しさがこの映画にはあった。
人殺しをかっこいいと思おうが、人殺しをひどいことだと感じようが、それは見る側の勝手だが、いずれにせよ、痛いものなんだよ、そこをリアルに描いている。
これを描くには監督の手腕。そしてなによりプロデューサの決断が必要だ。
それがこの映画にはあった。ブロッコリ万歳。たくさん食べよう。
(あと金玉拷問は痛そうだ。これも画期的)

ただし難しいなと思ったのは、カジノロワイヤル。
国家予算レベルのお金をカジノのポーカーでやりとりするシーン。
これカジノのルールが良く分からないし、なぜわざわざポーカーでやりとりするのかがわからない。
国家権力。実力行使をなんでしないのか?
なんて疑問があるし、そもそも心理的な駆け引きだし
カードゲームでのやり取りをハラハラドキドキさせるのは難しい。
007お得意のカーチェイスシーンとかならかんたんなんだけど。
しかし表現が難しいけど原作があるから表現せざるを得ない。
がんばっていろいろ演出脚本やっていたけど
でもやっぱり難しい。
あのシーンだけは誰がやっても面白くなりにくいんだろうなあ。

あの対決が那須さん的なラグビーの試合やプロレスの試合とかだったらルールは知らなくてもまだ楽しめる対決だが、カードゲームでは、ちょっと気がぬけてしまう。

これは誰のせいでもないんだろうなあ。
だって原作がね、そうなってるんだし。

プロデューサもほかんところがおもろいから、ここは目を瞑ったんだろう。
原作自体がカジノロワイヤルってタイトルだし
このシーンを描かないわけに行かないし。
その辺は難しいなと思った。

カジノロワイヤルは一度コメディ映画として映像化されているらしい。
コメディならカジノシーンは面白いのかもしれない。
これも見てみなければならない。

007 カジノ・ロワイヤル@映画生活

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コメント

>カードゲームでのやり取りをハラハラドキドキさせるのは難しい。

「極度の緊張」みたいなものは、映像でもお芝居でもなかなか描けないんでしょうかね。
ミスったら間違いなく死ぬとか、とんでも無い目にあうとか、そういう場のわけのわからない緊張感を描いたものを見て見たいのですけど。。。
今までどれも「そんなお手軽なもんかぁ?」って感じのしか見れてないなぁ...。

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2007/01/23 11:23

ハラハラ・・・サスペンスは映画なんかじゃ結構ありますよ。
うあ、間に合うんだろうかみたいなね。でも、思うのですけど、知能合戦になるから大体猫ぴさんみたいに知能の高い人は、作り手のハラハラさせようという意図がみえちゃって逆に冷めてしまうんじゃないですかね。

カードゲームのひやひやでいうとスティーブ・マックイーンの「シンシナティ・キッド」これ面白いらしいです。見ないといけない!!みたらまた報告しますね。

投稿: まつがえ | 2007/01/25 02:05

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受信: 2007/01/24 19:05

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