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2006/10/31

一年限定劇団

DEATH NOTE前篇放映の反響冷めやまないなか
舞台の稽古がけっこうな勢いで入っている。
前回公演「錆びた少女」は
同時並行的にいろいろ映画のお仕事があり
休みがちであったが
今回は目指せ皆勤賞の勢いの取り組みである。

ぼくにとって舞台は仕事と言うよりも
原点にある情熱と言うわけだが
ただし収入には結びつかないので生活は苦しくなる。
苦しくなるからって、
この原点を見失い未来に対する種をまかねば
生きる意味も無いのであって、
ここはむしろ生活が苦しくなるのを楽しまねばならない。

舞台をするにあたって僕は毎回自分にハードルを科している。
たとえばそれは集客の面であったり、趣向であったりである。

そして、まずなによりも
劇団アロッタファジャイナを立ち上げるにあたって、
「一年限定劇団」
を掲げていた。

どういうことかというと、
まあ、だらだらと生きたくはないということだった。

一年限定死ぬほど公演をやり(結局、5公演うった)、
「食うこと」、この世界で「食うこと」、
それが見えなければ辞めよう、というのが気持ちであった。

そして現在も続けていると言うのは、なんとか「食うこと」がギリギリはギリギリなりに成立するようになったということで、それは自分的には本当にラッキーなことだなと思っている。劇団を立ち上げて二年目で食えるようになるのは、貧乏とは言っても、バイトせずにやっていけるということは、スゴイことだなあと思うわけで、もちろん、それは劇団の収入から得るものはゼロなので、ほとんどすべて映画の仕事からの還流なのだけども、当初「一年限定劇団」を志としてかかげ、その勢いで公演をこなし、いろいろな人の信頼を勝ち得、映像の仕事につながっていったわけで、つまり、「一年限定劇団」を志としてかかげがむしゃらにやっていなければ、今の今は無いだろうと思う。

そして何よりも那須監督の存在である。
初演から全部を見てくれている。
そして僕が劇団を辞めよう辞めようと言っているのを、叱咤し励ましてくれた。
「続けろ、続けるんだ」

それがもとで映画の仕事にもつながった。
引き続きTVの仕事、金子監督との出会い、いろいろなものが那須さんの存在を契機にして始まった。
ついに僕はこの業界で、なんとかだが食べることができるようになった。
引き換えに僕は那須さんを失ってしまったが。
いや、失ったのではないな。失ってはいない。
おこがましい言い方が許されるなら那須さんは僕に未来をくれたのだ。那須さん自身の未来を。だから僕はいま那須さんとともに未来を生きている。

次回公演「偽伝、樋口一葉」は那須さんと考えていたものだ。
センチメンタルと思われるかもしれないが、僕は那須さんを抜きにしては自分の時間を考えることが出来ない。

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コメント

マツガエさんが那須監督のことに触れた文を読むたびに思うこと...「死」といった絶対的なものですら、壊すことのできない絆といえるようなものが2人の間に存在しつづけているのだなと...そのことがなによりも羨ましくおもえるのです。

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2006/10/31 09:57

>猫ぴさま

 絆はこわれません。
 それは自信があるのです。
 ただ慣れることが怖いです。

投稿: まつがえ | 2006/10/31 11:53

慣れはしないのではないですか?マツガエさんの中に那須監督の魂?のようなものが生き続けている限り...。そんな気がします。

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2006/10/31 15:29

>猫さん

 いや、人間、慣れるんです。
 生物の能力、その重要な機能のひとつとして
 きっと「忘却」があるのです。
 臥薪嘗胆とはたぶんその「忘却」に抗うこと。
 もちろん「忘れる」ことはないですが
 それに順ずる「慣れる」ことは人間を襲うのです。
 

投稿: まつがえ | 2006/11/02 08:07

他の生き物に話を聞いたことはありませんが、他の生き物の「忘却」は「必要無いから忘れる。」のみ、生命の維持に必要ないからというのが、忘却の基準になってるような。
人間だけが「必要なのに忘れられる。」のだとおもいます。それは、他の生物と同じように、生命を維持するため...高度に発達した脳の活動が生命活動そのものを破壊しかねないから。「わすれず、慣れる」っていうのは、前に進まなきゃいけない人(生きていかないといけない人)が必ず経験することなんでしょうか...。(わけわからんことをかいてすんません。)

#これから、デスノみてきます^^

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2006/11/03 08:05

お久しぶりです松枝さん。
読んでて泣けちゃいました。いろいろ大変だとは思いますけど頑張ってください。本当に人生は臥薪嘗胆だと思う今日この頃。

次回公演が更に盛況になり成功しますように、お祈り申しあげます。

投稿: sivananda | 2006/11/09 20:29

sivanandaさま
コメントありがとうございます。
臥薪嘗胆、そう思います。
一方、復讐の連鎖を断ち切るのは
「忘却」
とも思っているわけでして
次回公演よろしかったら見に来て下さい。
よろしくお願いします。

投稿: まつがえ | 2006/11/10 11:49

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