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2006/01/18

庭劇団ペニノ『ダークマスター』

庭劇団ペニノ『ダークマスター』をみた。

芝居おわって
表でタニノクロウさんにご挨拶させてもらったが、
会うたび、
こういった顔つきの人がつくる芝居は
きっと骨組みがしっかりしているのだろう
と思わされるのだが、
実際、今回の舞台を見て、
やっぱりそうだ、
と実に唸らされる思いを抱いた。
ついでに自分がどんな顔つきをして街を歩いているのか、
非常に気になってしまった。

タニノさんには二回ほど、僕らの芝居を見に来ていただいている。

どっちもギャルギャル満載の芝居で、
芸術家であろうタニノさん、ノビラさんに
見せるにはOKADOCHIGAIな感じを抱いている僕なのだが、
最近の僕は芸術家と言うよりも商売人であるなぁと反省もしたりする昨今。
だが結局はこれが僕の道なんだろうとも思い、辞める気はさらさらない。
自分を騙しているわけでも観客を騙しているわけでもないからだ。

いや、何がいいたいかというと、
ダークマスター
と言う芝居を見て、ほとばしる才気というものではないのだけど、
手堅い・・・いや手堅いのではなくて、
なんだろう。
着実な、骨太な、まさにタニノさんの面相をみているような、
そういう芝居だと言うのが、
ダークマスター
のてっとりばやい感想で、
つまり芝居には
人間が出る。
ってことですよ。

たぶんいろんなことが、意識的に構築されている。

BACK STAGEというサイトにタニノクロウ氏のインタビューがある。

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僕はもともとずっと絵を習っていて、彫刻とかオブジェを作るのが好きなので、そういう部分を強く出したいと思っています。それが、自動的に動くものだったり、生々しいものだったりしてもいい。そのオブジェを説明するような作品ができたら、おもしろいですね。
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とか
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演劇的な物語ではないです。自分が作ったオブジェがあって、その物体自体にストーリーがある。それを説明する人が役者的にいればいいという作品。そういうものを模索していきたい。
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とか言っていて
まさにそう言うものが
あそこにあったということなのだが
まずもってすごいと思うのは
劇団に
「庭」
という象徴すべき単語があって
これをちゃんと毎回変わらずやっていく
粘着質的な性質と言うか
ねちっこさがすごいなと思う。

ストーリーは、
と言って、あらすじを要約する無駄。
する気はない。
むしろ、構造について言及しろ。
みたいな芝居である。

まぁ、ありていに言えば、良くある入れ子構造なのだが。
生きている入れ子であると言うことが重要。
収束することなく、しかし激しく拡散するでもない。
ぬるーい範囲の中で、排泄されたものが口に入り居住しそして排泄するされる。
なかなか難敵である。
解釈や構造化を許さない。
だから、さっそく僕は意味づけを放棄して庭を楽しむ。
穏やかで非対称の。

まぁ、観にいってください。
庭はDVDにできないからね。
行って見る、行って住み暮らすしかないのです。
だからDVDにできるような芝居は芝居じゃないのかもしれない。
なんてね、思わないけど、思っちゃいそうな勢いの芝居です。

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