良い芝居をみると・・・
良い芝居を見ると、こっちもムズムズ・・・
なんだか久しぶりに演劇やりたいなって感じになりますね。
昨日、観て来ました。
まったく期待せずに。
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『 青春四谷怪談 』
作・演出 石川均
2005.12.27-30
アイピット目白
http://www.alotf.com/yotsuya/index.html
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石川均監督から芝居の構想を聞いたのはたしか夏前だったか。
しばらく放っておいたら、
公演前一ヵ月半の時点で何も手をうっていない。
チラシも無ければ台本も無い。
どうしたらいいかと石川監督からの相談。
石川均監督にはお世話になっている。
監督の作品『 集団殺人クラブ 最後の殺戮 』には
うちの劇団員が多数、しかも結構いい役で出演させていただいた。
ここで恩返し。
とは言うものの、僕が制作で付くわけには行かない。
ちょうど同時期に、僕脚本のTVドラマの撮影があり
それには僕が演技事務として現場につくことになっていたからだ。
そこで、わが劇団のプロデューサー中山美智子を送り込んだ。
いろいろと伝え聞くには
昨日初日が開くまでに本当に沢山の困難があった模様。
しかし、とにもかくにも幕は開いた。
・・・・・・・ 。
台本も3日前にあがりグダグダか・・・と思いきや。
予想外に素晴らしい舞台だった。
いやかなり素晴らしく。
観劇後の後味は
本谷有希子さんの芝居を見たときのような。
結構、まともな・・・端正な作品作るんですよね本谷さん。
もちろん、照明を中心にいくつかの問題点はある。
しかし、深刻なものではない。
明日から改善可能なことである。
それよりもなによりも
沢山の問題点を超えて
実に興味深い舞台となっていた。
ひとえに台本のうまさがある。
寄り添う若者の耳に聞こえた神田川のせせらぎが、次第に、殺したお岩を流す濁流に変わっていく。四谷怪談を翻案する腕さばき。実に感心する。
役者の使い方もステキだ。
大石綾子、前田華織、青木奈々、羽村さん・・・そしてはじめて見る役者役者役者。
身内の芝居だが、
贔屓ではなく、良い芝居だと思う。
そして何よりも石川さんらしかった。
人間が出るよね。作品には。
お時間あれば、ぶらっと観にいっていただきたい。
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コメント
デスノートの公開楽しみにしてます。
投稿: は | 2006/01/31 02:40