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2005/12/03

高円寺のヒロイン

僕が俳優女優、仲間を応援するのは、なにも彼ら役者たちが偉くなって、そっから仕事をもらえればいいなぁ、などという淡い目論見があってのことではなく、むしろ、もっと単純に、仲間として、みんなが映画やTVに出て、わいわいできればなんと楽しい世の中だろうと思うからである。もちろん、結果として、お互いが成功して、お互いに仕事が廻せるようになれば、それはそれで楽しいことだなぁとは思っている。

そんなわけで、先日も、とあるショートドラマのヒロインのオーディションをセッティングすることになった。

この案件。別に僕が脚本書いたり企画に関わっているわけではないので、ヒロインのキャスティングだけが僕の仕事である。

先方・・・つまり映画の製作者側は、新人無名の、しかも将来性のあるヒロインを演じることの出来るフレッシュで可愛げのある女優を探していた。

さっそく、僕は「アブレボ」女優勢全員のプロフィールを先方に渡した。

先方、プロデューサーと監督はそのなかから気に入った数名を選び、面接ということになった。また、今回、某TV局ドラマに出演してくれた数人もこの面接に参加してもらった。

結果・・・・・・。

合格したのは「広澤葵」。

以前僕の舞台に2度出てもらい、3度目も出るはずだったけど、足の骨を折って降板になってしまった女優である。演技的にはまだまだなところもあるけど、多くの人をひきつける不思議な魅力を持った女優である。また彼女は気持ちいいほど演じること映画の仕事に真剣である。

で、先日、その撮影が、早速、高円寺であった。

余りに急なことで、僕がマネージャーのようにして現場についていくことになった。

まだ20代の将来有望な○○監督は、テキパキという感じでもなく、かと言ってだらだらもせず、なにか流れるようにサラサラと撮影をすすめる。ほんと監督によって撮影のスタイルは千差万別なのだ。

「松枝!」

と僕の名を誰か呼ぶ声。

振り返ると、にこにこ笑う悪童一人。

「あ、田中さん!」

真説タイガーマスクのカメラマン。
田中一成さんである。

「なんでお前がここにいるんだよ」

と笑う。

「今日は、ヒロインをつれてきました」

偶然にも、われらがヒロイン、広澤葵のヒロインデビュー作品は田中一成さんがカメラを担当することになった。僕の助監督デビューも田中さんだしなにやら因縁めいてるなぁ。

現場でしばらく、広澤葵の演技を心配で見ていたが、なかなかどうして、どうどうと演技をしている。安心した僕は、別件の仕事があって現場を離れることにした。

「え、行っちゃうんですか」

と不安そうに広澤葵。

「平気だろ、もう?」

言うと、不安そうな顔は急にイヒヒと悪童の顔になり

「平気ッス」

と笑う。

そんなこんなで、僕は高円寺をあとにした。女優になる。そっから先の道はまだまだ険しい。しかし、まぁ、とりあえず、広澤葵にはドラマヒロインデビューおめでとうと言っておこう。

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コメント

なんだって!なんて嬉しい話だ!葵ちゃんにはがんばってほしいもんです。アブレボのとき流した涙の分も…

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2005/12/03 23:39

うんうん。
がんばってほしいっス。
葵ドンにはね。
てか、ガンガンがんばってると思いますよ。

投稿: まつがえ | 2005/12/05 00:18

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