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2005/09/26

一粒で何度もおいしい金子組

昨日は大変だった。
テッペン回ってなお撮影が続いている可能性あり。
僕は11時には現場をさらせてもらったが
メイキング班によるとそのあともずうっと撮影していたようである。
金子監督はじめスタッフはきっと疲労困ぱい・・・どんな言葉でも言い尽くせない。
大変だと思います。
手助けできないのがなんとももどかしい。
がんばってくださいとしか言いようがない。

撮影は朝の葉山から始まり
昼からは調布の日活撮影所で行われた。

撮影には有志のアブレボメンバーが見学に来た。
カノンB、ミホB、アイコA、テッちゃんA、マコトAである。
特殊な造形物が多く、かなり準備時間が長かったので
見学者は2シーンぐらいしか見れなかったが
興味深くモニターや現場の準備を見ていたので
まぁよかった。
自分たちがこれから関わることになるだろう
撮影現場がどんなものか少しは実感してもらえたらうれしい。

なかなかこういうの現場に立ち会う機会もないだろうから
せっかく劇団の主宰である僕が映画に関わることが出来たので
劇団関係者に還元というか、できたらいいなという気持ち。

途中で、那須真知子さんも陣中見舞いに来てくれた。
金子監督がうれしそうだった。

あの天下の「映画秘宝」とアメリカのホラー雑誌「FANGORIA」の取材があった。FANGORIAの人に英語で「那須監督の最後の弟子」と説明するのに金子さんのアイディアを借りた。英語の苦手な僕である。apprenticeが出てこなくて、ディズニーファンタジアの「魔法使いの弟子」からapprenticeが出てきた。僕は魔王那須のlast apprenticeなわけである。

今日の撮影シーンは
前半は渋谷飛鳥ちゃんと小林翼くん。
夜には田口トモロヲさん。

写真とって来るのを忘れてしまったが
ほんとうに翼くんは可愛い。
神木くんとか巷ではあれだけれども
たしかに子役は子役だけども
神木くんはもうかなり大人の部類。
「妖怪大戦争」のエロチックな神木くんはとてもよかった。

しかし小林翼くんである。
この悪戯天使のような可愛さといったら比類を見ない。
翼君のかわいさだけでも見る価値のある映画なのである。

で、その翼くんが話しかけてきた。
どうやら乳歯がぐらぐらするらしい。
抜けたら大変だねなんて話した。
あまりにも幼いので大人びた話し方をするのがなお可愛い。
そしてお姉さん役の飛鳥ちゃんと本当の姉弟のようなので
その2人の姿もとてもほほえましい。

夕飯の時間になり
真知子さん、金子監督、飛鳥ちゃん、いぐっち、太郎と僕で飯を食った。
飯はケータリングでかなり豪勢だった。
つか多かったし美味しかった。太ってしまうので。許して。


そこんところにテクテクとちびが歩いてくる。
翼くんである。

なんとさっきぐらぐらだった乳歯が抜けてしまったらしい。
これから撮影があるのにツナガリがとか言っていたら
翼君は大丈夫と言って自慢そうに差し歯をみせる。
こんなこともあろうかと用意周到なお母さんが差し歯を準備してくれていたのだ。
そしてどうやら、そのことをお姉ちゃんの飛鳥ちゃんに報告しに来たようなのだ。
大根となんちゃらを食べていたら歯が抜けたとか説明していた。
それを聞いてやる慈愛の眼差しの飛鳥ちゃん。
もはやお姉ちゃんというよりもお母さんのような感じすらする。
もちろん見かけはぜんぜん少女なので、
お母さんといってもイタリアンマンマや肝っ玉母さんというわけではなく
頑張って、弟を母のようにして守ろうとしている姉というか、
そういうわけなのだけれども。

しかし
そういう雰囲気が撮影していないときの2人からも受け取れる
つうのはすごいことなわけで。
そんな演技を超えた関係を築きあげている2人。
画面にどううつっているか非常に楽しみだ。

夕飯後、飛鳥ちゃんのシーンを取り終え、
メイキングの吉田明義とともに
飛鳥ちゃんのメイキング用のインタビューを撮りに行く。
飛鳥ちゃんはほんとうに完璧だ。
その美しさも、りりしさも、言葉の選択も、すべてが完璧だ。
もはや彼女を前にして人類はうなるしかない。

そんな飛鳥ちゃんがどんな答えを返してきたのかは
DVDを見てもらうとして、なかでも一点感激したのは、
彼女が僕がどうしてもこだわったセリフを話題にしてくれたこと。

僕がこの『神の左手悪魔の右手』というホラーでやりたかったものは、
もちろん楳図さん的なホラーというのは当然だけど、
もうひとつは楳図さんのテーマでもある「子供」で、
僕はこの「子供」というか、「永遠の子供」宣言をこの映画でやりたかったのだ。

『いつしか「大人」になってしまう「子供」』

という当たり前の表現に逆らいたい。
そう思って書いたセリフ・・・しかも何気なく読んじゃうと
普通の表現になってしまうセリフ・・・をばっちり飛鳥ちゃんは受け取ってくれていた
のである。

彼女がこれをどんな風に表現してくれたかは、
実はその現場にいなかったので見ていないが、
金子監督いわく、
このシーンを撮っていて、
なんと監督の胸にまで、ぐっと去来するものがあったとか・・・。
うーん。監督を感動させてしまうなんて・・・ジーニアス飛鳥。

やっぱり出来上がりを見るのが楽しみである。
ていうか早くみたい!
で、ラッシュの見られる日にちを聞いたところ
意外に早かったので、これはとてもうれしい。
来年とか言われたら
見たくて
見たくて
見たくて
見たくて
死んでしまったかもしれない。

メイキングは
そのあと田口トモロヲさんのインタビューをも収録。
今回のメイキングでは
田口トモロヲさんや根岸季衣さん、松金よね子さんら
ベテランたちの演技論が聞けるのも楽しみの一つである。
こんなに一粒でなんども美味しい映画はそうないのではないか。
わが子ながらそう思わずにはいられない今日のマツガエであった。つづく。

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コメント

メイキングDVDだけでも先に発売してほしー(>_<)
みたくて死にそうです。

飛鳥ちゃんらしき女の子がお餅のCMにでてるのをみるだけで、期待で背筋がぞわぞわしてますが…最近。

投稿: 猫ぴ@もか組 | 2005/09/26 08:28

どうも猫さん。
メイキング先行ですか・・・
テレビの特番とかで・・・
あるのかな?
どっかの局で流してくんないかなぁ。
めっちゃおもろいと思うんだけど!

投稿: まつがえ | 2005/09/26 14:13

『いつしか「大人」になってしまう「子供」』というフレーズから、ピーターパンは子供を大人になったら殺していたのでネバーランドには子供しかいなかった、というトリビアを思い出しました…。

投稿: saaya_holic | 2005/10/03 18:23

saaya_holicさん
コメントありがとうございます。
しかし、怖いですね。
ピーターパンが殺していたなんて・・・。
楳図先生の世界チックです。

投稿: まつがえ | 2005/10/08 22:26

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