村上秀晃監督「ホーリーランド」第7話
ユウこそが一番凶暴凶悪な存在・・・魔王なのかもしれない。 それは永井豪先生の「凄ノ王」のような構造。と前回書いた。
そして今回、さっそく物語は「凄ノ王」的な事態になる。
シンちゃんがぼこられ重症になるという事態だ。
「凄ノ王」では、主人公の彼女が、主人公の目の前でレイプされる。
これが主人公の魔王としての超能力を発動させるきっかけとなる。
親友と彼女という違いはあれ、親しきものがやられぶちきれ
パワーを発揮するというのは、定番だろう。
マッドマックスやジャッキーチェン。
つまり、ユウにとって暴力の意味が変容する。
いままでは、存在意義みたいなものである。
昔はいじめられっ子だったし、いまでもいじめられっ子体質だけど
でもこんぐらいには強くなったから(ていうかすげー強いのだが)
「ここ」にいてもいいよね。
そのパスポートとしての暴力。
暴力は、すでにいる住人たちに
遠慮がちな視線を向けつつ提示する
「ここ」にいるための切符に過ぎなかった。
しかし、こっからは違う。
街の住人たちに対する逆切れだ。
「よくも俺の親友をやってくれたな」という。
そのために使われるのが暴力となるのだろう。
復讐がテーマになるのか?
それはわからない。
米国がテロの犠牲者なのか
それとも米国自体がテロ国家なのか
という議論と同じようなことになるのかもしれない。
つまりユウは正当な復讐者なのか
それともヤリスギ君なのか。
どうなっていくのだろう?
やはり、今後も「ホーリーランド」は要注目な番組なのである。
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