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2004/10/10

赤鬼

シアターコクーンで上演している野田秀樹さんの
作演出出演作品「赤鬼」をみてきた。
イギリスバージョン、タイバージョン、日本バージョンが上演されているが
だいぶ昔にタイバージョンを見たことがあったので
今回は、イギリスバージョンと日本バージョンを観劇。
イギリスバージョンについてはテレビでやったやつがぼよーんとしていたので
生で見てもそうなのかどうなのか確認というような意味合いで見に行った。
結果は、ぜんぜんぼよーんとしていない。
小さい野田さんがでっかいイギリス人にとっての赤鬼をやることの矛盾も感じない。
すばらしい舞台だった。
一方、日本バージョン。
ビデオで見たことのある初演の富田靖子さんバージョンでなく
小西真奈美さん大倉孝ニさんがやるというのが興味の中心。
それをどう演出するか野田秀樹みたいな。
結果としてラスト付近では
やっぱり本としての良さ、音楽の適切さ、セリフの美しさが
僕を泣かせるわけだけれども、でも中盤は思いのほかダレた。
考えるに、小西さんと大倉さんのよさを生かそうとした結果ではないかと思う。
たぶん、こうしたい、という大倉さんたちの要求を
野田さんは暖かく受け入れたのだと思う。
後進を育てたいという気持ちと、チャレンジする気持ちとが合わさって。
しかし、やっぱり野田さんのセリフにはリズムとスピードが必要で
それは役者の個性を殺す部分も必要になってきてしまうのだと思う。
だから大倉さんが野田節に飲まれまいとすればするほど
違うところに行ってしまっているんじゃないかなぁと。
もちろん良かった。大倉孝二の演技はおもしろい。
しかし時にその面白さはやっぱり野田節と衝突する。
外人キャストで感じなかったもどかしさを感じた。
日本語で書かれたセリフはやっぱりあるイメージされたリズムを必要とするのだと思う。
映画の脚本は実に普通の言葉で書かれるが、ときに芝居の脚本は必要以上に詩である。
そこが難しいところなのだと思う。
小西真奈美さんはなんかいい感じだった。
富田靖子さんの「あの女」がかなりヒステリックな女で、なんかいやだった。
「あの女」に関して言えば違うやり方があるのだろうと思っていて
それを今回小西さんで、ああ、これこれ、見たかったのはこれ、と思った。
伸びやかな声と身体。そして透明で熱い。
芝居を見終わった後、上野未来に感想を聞いた。
やはり小西真奈美が良かったのだという。
そしてハジメテみるこういった芝居にとても感激しているようだった。
もうすぐ僕らの芝居も幕を開ける。
赤鬼のようなすばらしい舞台にしたい。
その気持ちを上野未来がもってくれたのはとても大きな収穫だった。
わたしは真悟」期待していてください。

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